(2017/10/29)2017年版ランキング情報に更新しました。
最新ランキングはこちら。
初心者にとってロードバイク選びは難関です。
街中で颯爽と走るロードバイクを見かけたり、健康診断でC判定が出て何かスポーツでも始めようと自転車を選んだり、弱虫ペダルを読んで始めてみたくなったり、いろいろなきっかけから、いざロードバイクを始めようと購入の検討をはじめると、その種類の多さに途方にくれることはよくある話。
そして、自分にぴったりのロードバイクを探そうと調べるほど、山のような自転車用語(コンポ、ホイール、フレーム素材等々)にぶち当り、一体、何を決め手に自分が乗るべきロードバイクを確定したら良いのか、どんどんわからなってしまいます。
たくさんのメーカーにたくさんの仕様・スペック、そして一台が高額なので簡単に買いづらい。このロードバイクの選びづらさは、パソコン選びのそれに近いと思います。
そんな悩める将来のロードバイク乗りのみなさんに向けて、この記事ではロードバイク選びの4つポイントと人気ロードバイクメーカーのTOP32ランキングをまとめました。
さらに、ランキングTOP10のメーカーについては、各メーカーから初めての1台にオススメの最新ロードバイクをピックアップして紹介しています。
ロードバイク メーカー人気ランキングの集計方法について
そもそものきっかけは、自分がロードバイクの人気メーカーランキングってないかと調べてみたのですが、ネット上にそれが存在しなかったのです。根拠に乏しかったり、情報が古いランキングは散見しましたが、参考にするにはとても不十分でした。そこで昨年、自分でランキングを作成することにしました。客観的な根拠のあるランキングにするため、ネット上の人気投票とも言えるGoogle検索回数を活用しました。各ロードバイクメーカー名(英語・カナ)の月間平均検索回数を集計して、ランキングにまとめています。そして、第二回ランキングとして、2017年9月1日に最新データを集計し、人気ランキングを更新しています。
(昨年記事)2016年版ロードバイク人気メーカーランキング記事
それでは、早速、2017年最新ランキングを見ていきましょう。
ロードバイクメーカー人気ランキングTOP32 2017年版
Rank | 英語表記名 | 日本語表記 | 月間検索回数 | 昨年比較 |
---|---|---|---|---|
1 | SPECIALIZED | スペシャライズド | 366,627 | 3 ↑ |
2 | Cannondale | キャノンデール | 256,863 | → |
3 | TREK | トレック | 211,820 | 6↑ |
4 | Bianchi | ビアンキ | 166,383 | 1↓ |
5 | PINARELLO | ピナレロ | 125,064 | 2↑ |
6 | DE ROSA | デローザ | 95,709 | 9↑ |
7 | FUJI | フジ | 92,867 | 3↑ |
8 | GIANT | ジャイアント | 90,936 | 7↓ |
9 | COLNAGO | コルナゴ | 68,970 | 7↑ |
10 | FELT | フェルト | 68,548 | 5↓ |
11 | LOOK | ルック | 65,769 | 3↑ |
12 | Anchor | アンカー | 54,393 | 6↑ |
13 | TIME | タイム | 53,628 | 1↓ |
14 | BH | ビーエイチ | 53,412 | NEW |
15 | MERIDA | メリダ | 46,155 | NEW |
16 | GDR | グラファイトデザイン | 42,168 | 4↑ |
17 | cinelli | チネリ | 38,049 | 6↑ |
18 | CARRERA | カレラ | 25,236 | 4↑ |
19 | FOCUS | フォーカス | 23,601 | 11↓ |
20 | KUOTA | クォータ | 22,032 | 9↓ |
21 | BMC | ビーエムシー | 20,988 | 7↓ |
22 | Wilier | ウィリエール | 19,482 | 1↓ |
23 | Canyon | キャニオン | 16,866 | 4↓ |
24 | SCOTT | スコット | 14,055 | 7↓ |
25 | Argon18 | アルゴン18 | 13,794 | 5↑ |
26 | ORBEA | オルベア | 12,879 | → |
27 | STORCK | ストーク | 12,552 | 2↑ |
28 | CORRATEC | コラテック | 12,552 | → |
29 | Cervelo | サーヴェロ | 9,807 | 2↓ |
30 | RIDLEY | リドレー | 7,386 | 12↓ |
31 | LAPIERRE | ラピエール | 7,059 | 7↓ |
32 | CHERUBIM | ケルビム | 2,616 | 7↓ |
※メーカーのリンクはそれぞれの記事にジャンプします。
<Ranking作成ルール>
- Google Keyword Plannerで取得した各メーカーの英語名・カナ名の月間検索回数の合計値によるランキング
- 2017年ランキングでは、より正確な数値を取得するためにKeyword plannerの予測値を参照。
2017年版は、2016年ランキングから、TOP10内では大きな変動がありました!
その中でも定番メーカーは上位をキープしており、今年も信頼度の高いランキングができたと自負してみます。
注目は、TREK(トレック)、DE ROSA(デローザ)、COLNAGO(コルナゴ)が大きくランキングをあげているところ。TOP10ラインナップには、メーカー直営店があったり、スポーツバイク専門店での供給が多いメーカーがしっかり登場しており、ブランド力の強さがよくわかります。
2017年TOP1となったSPECIALIZED(スペシャライズド)は、メーカー直営店もあり、ラインナップも豊富で、ロードレースシーンでも大活躍しています。個人的にも一番気になっているメーカーです。
ロードバイクメーカーTOP10のそれぞれの特徴と初心者におすすめの1台
それでは、そのTOP10にランクインしたロードバイクメーカーの特徴と初心者にオススメしたいモデル1台を厳選して紹介していきましょう。
ロードバイク初心者におすすめしたいロードバイク選びのガイドライン基準(2017年版)
ロードバイクを趣味として本格的に始める初心者向けの選び方ガイドラインは以下になります。
- 現時点で最新の完成車
- コンポ:シマノ105以上
- 予算:10万円以上30万円未満
- 長く乗って楽しめる。(買った後も拡張したくなるフレーム)
- 最も重視するのは「見た目」のこのみ (2017年追加)
昨年から1年経ったので、改めてガイドラインの見直しも考えましたが、基準はほとんど変わりません。
今年に限り、シマノのコンポに最新のR8000アルテグラ搭載モデルを選ぶこともオススメしたいですが、それはベター条件であり必須条件にはなりません。
1点だけ「見た目」の項目を追加しました。こちらは当サイトでは繰り返しお伝えしている条件の一つなので改めていうことではありませんが、初心者にはロードバイクは仕様・スペックの理解が難しく、また乗ってみないとその価値もわからないので、最終的には「見た目」が気にいったバイクを選べばOKですよという意味で追加しています。
とにかくロードバイクは高い買い物なので、愛着持って長く続けられるように、見た目が好みのバイクを選んで愛車にするのが一番大事です。1台目を楽しく乗っていれば、自然と細かい仕様やスペックの理解も深まるので、2台目を買おうと思う頃には、自分にぴったりのバイクにたどり着くことができると思います。
また、基本となるスペックは以下の2点だけを気にすればOKです。
- コンポは105
- 完成車で定価10万円以上のフレーム
ロードバイクの楽しさである疾走感やカスタマイズしていく楽しみは、上の2点を満たすバイクであれば問題ありません。
条件を満たすバイクに絞っても、選択肢はまだまだたくさん残るので安心してください。その中から「見た目」でピンと来たバイクを買えば、あなたもロードバイクの世界にのめり込んでいくことでしょう。
初心者のバイク選びで悩みがちな「アルミ」「カーボン」「クロモリ」のフレーム素材はどれにしようか問題ですが、これは極論としてどれでもOKです。デザインが気に入って、自分の予算以内であれば、どの素材でもまずは楽しめます。本格的な趣味にしていく決意ができたら、2台目で素材にこだわっていきましょう。
さて、そんな見た目やイメージを直感で選ぶ感覚を養うために、人気メーカーTOP10のおすすめバイク記事を参考にしていただければ幸いです。
Rank 1 SPECIALIZED(スペシャライズド)
昨年の第4位から、TOP1へとランクアップしたのが、アメリカの自転車メーカー・スペシャライズド。
創業者は大学卒業後も自転車に関わる仕事をしたいと1974年にフォルクス・ワーゲンバスを売却して得た1500ドルを資金にサイクリング文化発祥の地であるヨーロッパ縦断旅行に出発。そこで偶然チネリの創始者チーノ・チネリと会い、アメリカへの輸入権を獲得した。なかなかの運で始まったスペシャライズドは、日本とも縁があり、1981年に世界初の量産型マウンテンバイク「スタンプジャンパー (Stumpjumper)」を発表し、これが大ヒット。実は、日本の新家工業のOEM生産だった。ここから一気に拡大したスペシャライズドは、現在でもエアロロードバイクVENGEをツールドフランスに初導入したり、やはり時代を切り拓く自転車メーカーの一つである。現在、ティンコフとアスタナのワールドチームにレースバイクを提供しており、2016年のジロ・デ・イタリアではチームアスタナのニバリが優勝を果たした。
初心者にオススメのSPECIALIZED(スペシャライズド) ALLEZ(アレー) Elite(エリート)
スペシャライズド2018年モデルからは、アルミロードバイクのALLEZ(アレー)をお勧めしたい。アルミか、カーボンで悩む初心者の方も多いと思うが、予算的に余裕が十分にない場合は、アルミロードバイクも悪くない。
というのも、ロードバイクは買ってからウェアやライト、サドルバッグ、ホイールなどなど、いろいろなグッズやアイテムが欲しくなるからだ。ロードバイクの本体を買うのに全予算を使ってしまったら、何も買えずロードバイクライフを充実していく楽しみが味わえない。だから、アルミロードバイクで予算を抑えて、残ったお小遣いをアイテム購入に割り当てた方が結果としてロードバイクをより長く、深く楽しめる可能性が高い。
もちろん、アルミロードバイクの中から性能が良いものを選ぶべきだ。スペシャライズドのALLEZ ELITE(アレーエリート)は、アルミの中でも初心者に是非お勧めしたい一台です。
その理由は、基本性能の高さ。元々S-WORKSというスペシャライズドでもプロレース仕様の軽量で高品質な同社オリジナルのE5プレミアムアルミニウムを使っており、レースレベルの走りも可能でありながら、ロングライドも快適に走行できるジオメトリーに刷新され、まだまだロードバイクの目的を見つけていない初心者が、いろいろな方向性でロードバイクを楽しめる懐の深さを持っているからだ。
- コンポ:105
- 価格:¥162,000(税込)
16万円ちょっとで高性能のアルミロードの105モデルを手に入れる選択は、購入後のロードバイクライフを自分の好きなように楽しめるのでお勧めです。
詳しくは、2018スペシャライズド新型アレーがいい!初心者にオススメしたい3つの理由!を参考にしてください。
Rank 2 Cannondale (キャノンデール)
昨年と同じ第2位を堅持しましたアメリカの自転車メーカー・キャノンデール。
蛍光色のグリーンが特徴のロードバイクは、いつ見ても軽快で速そうです。キャノンデールは設立当時の1960年代から高性能のアルミ素材で自転車業界に革命を起こそうした。クロモリ素材がメインの時代に高性能アルミに目をつける先進性を持ちアメリカ生産にもこだわり最新の自転車を発表し続けた。1984年に他のメーカーより、いち早くマウンテンバイクを発表。今では当たり前のなったリアサスペンションも初めて量産したのもキャノンデール。先進的なデザインと技術で自転車業界を牽引し続けています。
初心者にオススメのCannondale(キャノンデール) CAAD12 アルテグラ
キャノンデールからは、やはりカーボンキラー・アルミロードバイクをおすすめしたい。
キャノンデールのアルミロードバイクはアルミ素材で1,098gの軽量を誇り、その戦闘力の高さで人気が高い。今回ピックアップしたのは、CAAD12アルテグラモデル。キャノンデールのプロゆーすモデルSuper Evo Sixと同じフレーム設計・ジオメトリーを採用しているので単純に素材がアルミであるだけなので、性能面では遜色ない。そして、コンポに最新のアルテグラを採用していて30万円を切る26万円の魅力的なプライスです。
近年カーボンが主流になっていますが、アルミバイクもその剛性の高さでペダルを踏み込んだ入力に対するレスポンスが良く乗っていて楽しいと感じる人も多いです。カーボンらしい乗り心地の良さも欲しいならば、ホイールやタイヤで乗り味を変えることも可能なので、それを前提にしてCAAD12という選択肢はアリだと思います。今年に限ってアルテグラ最新モデル搭載は最新コンポに乗れる加点があるのでおすすめしたいこともCAAD12をピックアップした理由の一つです。
- コンポ:新型アルテグラR8000
- 価格:260,000円(税抜)
(関連記事)
また、CAAD12をフレームセットで購入する場合は、22色のカラーから好きなものを選べるという魅力的なサービスも登場しており、まさに自分好みの見た目の1台を手に入れることが可能です。
キャノンデール2018モデル「CAAD12 COLORS」22の顔を持つカーボンキラー!
Rank 3 TREK(トレック)
プロレースシーンでも活躍し、直営店も多いTREK(トレック)が3位にジャンプアップ!昨年の9位は調査設計ミスだったかもというくらい、3位の方がしっくりきます。週末にサイクリングロードを走っていると何台か必ずすれ違うほどファンが多い。トレックのロードバイクモデルは、EMONDA, DOMANE , MADONEの3種類に分けられ、それぞれが、軽量、エンデュランス、レースと特徴がキレイに分かれている。初心者でも選びやすいラインナップ戦略なのもマーケティング上手なイメージがあります。
トレックはアメリカのメーカーで独自に開発したカーボン素材OCLV。Optimum Compaction, Low Void(超高密度圧縮、超低空隙率)の略で航空宇宙産業で使用されるカーボン技術をしのぐ。このOCLVを利用して、世界最軽量のカーボンフレームロードバイクを開発し、アメリカ人のアームストロングを支援して、彼のツール・ド・フランス7連覇を支えた。しかし後年アームストロングのドーピング発覚により、優勝はすべて取り消されてしまった。現在は、トレック・セガフレードにバイクを供給している。去年引退したファビアンカンチェラーラや、今年引退したコンタドールなど、レジェンドクラスのプロ選手がトレックのバイクで大活躍した。今年のツールドフランスでは、コンタドールの攻める走りに多いに感動した。来年はどんな選手が入ってくるか楽しみでもあるのが、トレックです。
初心者にオススメのTREK(トレック) EMONDA SL5
TREK(トレック)はとても選びやすいラインナップが揃っています。アルミでもカーボンでも初心者にオススメしたいメーカーの一つで、トレック直営店・ライセンス店も全国に数多くあるので、買った後のアフターサポートも充実しているのもおすすめのポイントです。
そんなトレックの2018年モデルの中から1台だけをピックアップするのは悩むところですが、2018年モデルからはリニューアルしたエモンダSL5をおすすめしたい。
エモンダはトレックの中では軽量ロードバイクの位置付けで、その「軽さ」は初心者が苦戦しがちのヒルクライムで強い武器になります。また、今回のリニューアルでは、エモンダのミドルグレードのSLナンバーは、かなり価格ダウンして、かなりお買い得になっているのでオススメなのです。SL5は昨年276,800円(税抜)から、一気に6万円もプライスダウンしていて、カーボンロードバイクをなんと20万円前半で手に入れられます。最新エモンダSLグレードでも必要最低限の良いパーツで組み上げられているので初心者がロードバイクの楽しさをすぐに味わえる逸品と言えます。
コンポは105フル装備。ホイールも「Bontrager Paradigm Tubeless Ready」なのが嬉しい。105のカーボンロードバイクで税込23万円は、エントリーバイクとしては最強のコスパだと思う。
- コンポ:105
- 価格:¥213,000(税抜)
詳しくは、2018年トレックエモンダSLR,SL,ALRまとめ。ついに20万円前半のカーボンロードバイク登場!をご参考に。
Rank 4 Bianchi(ビアンキ)
昨年第3位から1ランクダウンで4位となったが、不動の人気はイタリアの自転車メーカーBianchi(ビアンキ)。
男女問わず人気が高く、クロスバイクでも人気が定番化していて、最近街を流しているときにみるクロスバイクの10人に2、3人はビアンキではないか?
かくいう私もビアンキのクロスバイクROMAⅢを1台持っている。
ビアンキといえば、チェレステ。意味はイタリア語で「碧空・天空」で緑色に近い青色という意味。毎年、ミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するとも言われており、チェレステカラーは毎年微妙に違った色になる。緑が強かったり、青が強かったりしているので毎年微妙に違う色合いを楽しめるのも面白い。
ビアンキの創業は1885年で、現存する中では世界最古の自転車ブランドです。プロロードレースにもバイク提供しており、ファウスト・コッピやマルコ・パンターニなどの多くのイタリア人レーサーがジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスで輝かしい成績を上げてきています。現在は、LOTTO NL JUMBO(ロットエヌエルユンボ)にバイクを供給しています。
初心者にオススメのBianchi(ビアンキ) OLTRE XR3 (オルトレXR3)
2018年のビアンキからは、OLTRE XR3をチョイスしたい。
フラッグシップロードとして、2018年モデルはプロレースにも1グレード高いOLTRE XR4を投入して、プリモシュ・ログリッチェなどの選手がツールドフランスで好成績をあげた実績のあるモデル。
今年は、ビアンキのハイエンドモデルに使われている独自の振動除去素材「Countervail(カウンターヴェイル)」がOLTREシリーズにも投入されたOLTRE XR3もその恩恵を授かっている。ビアンキとしてはミドルグレードにカウンターヴェイルを採用したのは画期的で、プロレースシーンの高性能をこの価格帯で味わえるのは嬉しい変化です。
ただ、33万円と設定予算を少しオーバーしています。しかし、それだけの価値がある「カウンターヴェイル」素材ということでおすすめの一台に選びました。
- コンポ:105
- 価格:¥330,000(税抜)
- フレーム:カウンターヴェイル素材カーボン
- ホイール:Flucrum Racing Sports
詳しくは、ビアンキ2018モデルOLTRE XR3 カウンターヴェイル採用でミドルグレード超の戦闘力!をご参考に。
Rank 5 PINARELLO(ピナレロ)
昨年から2ランクアップして第5位は、我が愛車のPINARELLO(ピナレロ)。イタリアの自転車メーカーです。
3年連続ツールドフランス優勝を成し遂げ、今年はブエルタ・ア・エスパーニャとのダブルツールを達成したクリス・フルームの所属するチームスカイにバイクを提供しています。若干ミーハーなメーカーとの酷評もありますが、私はツールドフランスもよく知らずに、ピナレロという名前の響きや単純にバイクのデザインのかっこよさから入っているので、決してミーハーではないと思いたい。日本人のロードレース観戦人口を考えれば、チームスカイを知らない人の方が多いだろうし。
さて、ジョバンニ・ピナレロにより1953年に創業されたイタリアのメーカー・ピナレロ。半世紀以上の歴史を持つ名門バイクメーカーです。最近では、ジャガーと共同でフレーム設計をしたり、カーボン素材は日本の東レが供給していたり、積極的に最新の技術を生かしたバイク開発をしています。その結果としてロードレース界の最高峰メーカーの地位を近年維持しています。また、昨年ルイ・ヴィトングループに買収されるニュースも飛び込み、これからはさらにセレブ対応ブランドとしての地位を確立していくことが想像できます
(関連記事)
初心者におすすめのPINARELLO(ピナレロ) GAN
正直ピナレロは少し値段が高いブランド。他のメーカーなら同じ値段でグレードを1つ、2つあげて買える価格設定です。
初心者予算で30万円となると選択肢は、フレーム設計が一昔前のDOGMA65.1を元にしたRAZHAを選ぶか、最新のDOGMAを元にしたGANを選ぶかとなる。
やはり、最新のものをということで、おすすめはGANとしたい。昨年は298,000円(税抜)でしたが、残念ながら今年は少し値上がりして、310,000円(税抜)となっています。
ただ、一昨年よりはまだ安くなっていて、さらにホイールもフルクラムレーシングスポーツと若干だがブランドものです。主張が強すぎたGANのロゴもおしとやかになって個人的にはデザインはデビュー以来一番良いと思います。
- コンポ:105
- 価格:¥298,000(税抜)
私の愛車は2016年モデルGAN Sですが、加速時も高速巡航時もロングライドでも快適な乗り心地で大満足してます。
詳細は、2018年ピナレロ最新モデルDOGMA F10・GANほか、カラーラインナップ総まとめ!をご参考に。
Rank 6 FUJI (フジ)
FUJIの名を冠するのに、実は現在アメリカのメーカーです。元々は1899年創業の日本の自転車輸入販売代理店で、のちに自転車開発・製造をスタート。いろいろあって倒産し、今はアメリカに本社を構えている。ロードバイクだけではなく、クロスバイクやピストバイク、ミニベロなどもラインアップしている。クロモリフレームの細いシュッとしたフレームはどこか懐かしい印象を受けるが、本格的エアロロードバイクも開発している。
初心者にオススメのFUJI(フジ) JARI 1.5
FUJIからオススメしたいのは、アドベンチャーロードバイクJARI 1.5
通常のロードバイクは舗装路を高速で長距離走るためのバイクですが、JARIはその名の通り「砂利」道などの未舗装路を馳け廻り、長距離ツーリングをキャンプをしながら楽しみたい冒険野郎向けのバイクです。ちょうどロードバイクとMTBの間に位置しています。
ロードバイクの最初の一台としてオススメするのはちょっと違うかもしれませんが、近年このアドベンチャーやグラベルロードと呼ばれるオフロードバイクは人気なので、一台入れてみました。
- コンポ:SRAM Apex Mix フロントシングル
- 価格:¥180,000(税抜)
詳細は、FUJI「JARI」2018年モデル!グラベルよりアドベンチャーなロードって!?を参考に。
Rank 7 DE ROSA(デローザ)
2018年の新TOP10入りの栄冠をつかんだのは、ハートのシンボルを大胆に取り入れた人を選ぶブランドDE ROSA。このロゴのイメージに能わぬものは去れ!と言われている気分になります。そもそも好みが別れるところだと思いますが、これもロードバイク選びでは重要です。恋と同じです。自分が好きならそれでOK。男のくせにハートのロゴてぇ!と誰かに突っ込まれても胸を張ってこれがいいんだよと言い切る力も湧いてくるものです。
さて、DE ROSAですが、実は正式名称があります。「ウーゴ・デ・ローザ・エ・フィーリ」De Rosa Ugo & Figli。通称デ・ローザです。1953年に自転車職人だったウーゴ・デ・ローザさんが18歳で独立して、自分の名前で自転車メーカーとして創業。ロードレースシーンではエディ・メルクスにフレーム供給して黄金期を支えています。そして今もまだトップとして君臨しています。ピナレロ・コルナゴなどのイタリアの老舗メーカーのトップは現役を退いていますが、デ・ローザは生涯現役と意欲は高いようです。
初心者にオススメのDE ROSA(デ・ローザ) FEDE
DE ROSAからオススメするのは、一風変わったコンセプトのNEWモデルFEDE(フェデ)。日本限定発売の女性向けエントリーモデルとかなり特化されたセグメントのモデルです。
また、女性向けモデルにありがちなカラーリングが蛍光ピンクやオレンジ、パープルなど変な色を入れず、モノトーン基調にまとめられているのもオススメポイント。バイク本体がシックなモノトーンカラーがベースであるので、女性ならではのおしゃれなウェアを選んで遊べる楽しみの幅が広いのです。
コンポ:シマノ105(38.5SL、41SL)、カンパニョーロ CENTAUR(44SL、47SL)
価格:¥215,000円(税抜)
詳細は、2018年ロードバイク女子はじめるならDE ROSA(デ・ローザ)FEDEはいかがでしょう?をご参考に。
Rank 8 GIANT (ジャイアント)
初心者のエントリーバイクとして人気の高いGIANTも引き続き人気が高い。圧倒的なコストパフォーマンスのロードバイクを提供してくれるGIANT(ジャイアント)。ジャイアント直営ストアも全国各地に展開しているので買ってからのサポートも手厚く、初心者も安心してロードバイクを始めることができます。サイクリストの聖地しまなみ海道では、広島の尾道にも、愛媛の今治にもジャイアントストアがあり、修理・整備、レンタルバイクの提供もしていて非常にロードバイク乗りに優しいメーカーです。
GIANT(ジャイアント)は台湾のメーカーで、創業者はうなぎの養殖をやっていたが、自然災害で壊滅したため、一念発起して自転車部品製造業をはじめたのがルーツという異色の自転車メーカー。当初からOEM(受託)生産を始め、着実に成長をし、アメリカ、ヨーロッパへと進出し、ツールドフランスのプロチーム「ジャイアントアルペシン」にバイクを提供するほどの自転車トップブランドとなった。現在でも他社のOEMも続けている。GIANTはスローピングフレーム技術を開発し、ロードバイク界に広めたことでも有名です。
初心者にオススメのGIANT(ジャイアント) TCR SLR 1
ジャイアントからおすすめの一台は、ジャイアントらしいコストパフォーマンスを誇るアルミロードバイク「TCR SLR1」の2018年最新モデル。2018年モデルでは、シートポストに軽量性と⾼剛性とを両⽴し、空⼒と快適性に優れる「VARIANT」ピラーを採⽤している。また、カラーリングが「アルミニウム」というのが「粋」でちょっといい。軽量フレームをアルミ地カラーに仕上げている。さらにコンポが、シマノ新アルテグラR8000を搭載しているのも最新モデルの良さだろう。
- コンポ:NEW ULTEGRA R8000
- 価格:¥225,000(税抜)
1つ下のモデルTCR SLR2も、コンポがフル105で、価格も¥175,000と安く抑えられているのでオススメだ。ただ、今年だけは、アルテグラの最新コンポを乗れるので、少しお金を払ってSLR1にグレードアップするのもいい選択肢だと思う。フレームは共通で、昨年モデルから200g軽くなり、7.7kgと軽量で初心者には嬉しい。
詳細は、絶好調のGIANT(ジャイアント)2018年最新TCR!ミドルグレード3モデルが登場!をご参考に
Rank 9 COLNAGO(コルナゴ)
2017年ランキングで7つもランクアップして9位に登場したCOLNAGO(コルナゴ)。大人気の老舗メーカーで、ロードバイクの歴史を作ってきた3大イタリアンメーカーの一つです。
歴史も古く、骨折で選手生命を絶たれたエルネスト・コルナゴが1956年に創業してからすでに60年を超える歴史があり、自転車ロードレースにもバイクを供給し、エディメルクスがアワーレコードを達成したり、ジョゼッペ・サンロニがジロ・デ・イタリアの総合優勝を果たしたり、輝かしい歴史を築き上げてきました。2017年からはワールドチームのUAEチームエミレーツにバイク供給しています。
1986年からは、フェラーリとコラボレーションしたカーボンフレームのモデルを供給しはじめ、名車のイメージを確立した。現在もフェラーリとの蜜月は続き、最新の技術で設計されたV1-rやCONCEPTという最高のモデルを供給しています。
初心者におすすめのCOLNAGO(コルナゴ) C-RS 105
COLNAGOからは、2017年モデルから新たにラインナップに加わったC-RS105モデルをおすすめします。2018年モデルでは大きな変更はないものの、カラーリングが刷新され、ブルー系が追加されています。カーボンコンプリートモデルのミドルグレードの位置付けながらコルナゴの伝統と技術を継承した上位グレード譲りのハンドリングと走行を実現しています。標準で25cのタイヤを装備し、最大28cまでの太さを装着できるクリアランスを設けています。太めのタイヤで転がり抵抗が下がり、乗り心地もよくなるので、初心者のロングライドデビューの強力な味方になってくれます。
- コンポ:105
- 価格:¥270,000(税抜)
予算が許すなら、NEW ULTEGRA R8000モデルも330,000円と現実的なお値段です。
詳細は、コルナゴ最新モデルC-RS、A1-rを4つの理由で初心者におすすめ!をご参考に。
Rank10 FELT(フェルト)
ピナレロ、スペシャライズドの人気で第10位に転落してしまったが、ドイツとアメリカに拠点を持つFELT(フェルト)。
数年前まではワールドチームにバイクを提供していて、名スプリンターマルセルキッテルが2013年のツールドフランスでマイヨ・ジョーヌを獲得した時にはFELTに乗っていた。創設者のジム・フェルトは元々ホンダやヤマハなどのメカニックで、モーターレースのオートバイのフレームを設計していた。自身のトライアスロン用のフレームを設計し始めたのがきっかけに自転車業界にその活動の場を移した。
初心者におすすめのFELT(フェルト) AR5
FELTのルーツであるトライスロンのTTバイクのエアロダイナミクスの技術やノウハウを生かしたエアロロードバイクを選ぶのがFELT(フェルト)道を極めるということにならないかということで、エアロロードARを初心者一押しに。初心者モデルとしては予算内に収まるAR5をピックアップ。カーボンロードバイクだが、FELT独自のホイールにするなどパーツでコストを抑えている。後々にパーツを交換していくと大化けしそうなバイクである。昨年より1万円安くなって値ごろ感が増しています。
- コンポ:105
- 価格:¥268,000(税抜)
エアロロードバイクを買ったら、ロードバイクの方向性が決定する。迷うことなくスプリンターを目指して欲しい。もちろんロングライドを快適に走るようなフレームではないが、その分超高速でかっ飛ばす快感を味わえるはずだ。元々モーターレースのフレームを設計していたFELTの超高速フレームのノウハウは頭ひとつ抜けています。
詳細は、2018最新FELT(フェルト)初心者おすすめロード検討!AR5、FR5、VR5のどれを選ぶ?を参考に。
人気メーカー別 初心者にオススメロードバイクまとめ
以上、人気メーカートップ10について最新モデルの中から、初心者にオススメのロードバイクを1台ずつ上げてきた。アルミロードやカーボンロードバイクは、それぞれのメーカーの特徴に合わせて選んだつもりだ。カーボンは20万円を超えるものば多いが、どのメーカーもアルミロードバイクはあるので、そちらを検討しても良いだろう。
TOP10 ロードバイクメーカー初心者におすすめの1台まとめ
- Specialized(スペシャライズド) ALLEZ ELITE (アレーエリート) ¥162,000(税込)
- Cannondale(キャノンデール) CAAD12 アルテグラ ¥260,000円(税抜)
- TREK(トレック) EMONDA SL5 ¥213,000(税抜)
- Bianchi(ビアンキ) OLTRE XR3 ¥330,000(税抜)
- PINARELLO(ピナレロ) GAN ¥298,000(税抜)
- FUJI(フジ) JARI 1.5 ¥180,000(税抜)
- DE ROSA(デ・ローザ) FEDE ¥215,000円(税抜)
- GIANT(ジャイアント) TCR SLR 1 ¥225,000(税抜)
- COLNAGO(コルナゴ) C-RS 105 ¥270,000(税抜)
- FELT(フェルト) AR5 ¥268,000(税抜)
もし、決断に悩んだら
個人的な意見だが、これからロードバイクを買う人は、見た目で決めるのが鉄板。
ブランド名の響き、カラーリングなど、どこでもいいからイメージで気に入ったバイクを選ぶのが失敗しない秘訣です。性能の差は初心者にはわかりづらいので気にせずに、毎日乗りたくなる見た目がお気に入りの一台を選んで、ロードバイクに乗るモチベーションが自然と湧いてくるモデルを選ぶことがロードバイクの趣味が成功する第一歩です。
ロードバイクを購入時に参考になるおすすめの本・雑誌
ロードバイクガイドブック
購入前にいろいろなロードバイクを見たい人に。
ロードバイクに乗りたい・乗りはじめた人にオススメの漫画
中年漫画家のロードバイク実録エッセイ漫画。とてもわかりやすい初心者あるあるが沢山学べて、同じ間違いをしなくて済むかも。
その他のオススメの自転車漫画はこちらをご参考に。
初心者御用達の読み物
乗り始めてから、ワンステップ上や自転車旅など初心者の頃はいろいろな情報を吸収して楽しみましょう。
雑誌はリアルの紙がいいけど、漫画やエッセイなどはかさばるので電子書籍だととても便利。スマホでも読めるので、通勤電車や昼休みの隙間時間にも。