【フルクラム・ホイール】グレード徹底比較!その違いとおすすめは?(2018年)

私の勝手な印象ですが、漢気溢れる人が乗りがちなホイールブランドとして名の通る「フルクラム」は、ホイール界の王道「カンパニョーロ」の兄弟ブランドでもあります。

紳士的で万人ウケするカンパニョーロの乗り味に比べて、フルクラムのホイールは高い剛性で攻撃的な乗り味で、足に自信のあるライダー(漢)でなければとすぐに足が売り切れるという噂もあるほど、似て非なるホイールをそれぞれ展開しています。

個人的にはフルクラムのレーシングゼロに乗っていますが、足が売り切れるときはフルクラムじゃなくても売り切れるので、剛性が高すぎて足が売り切れるというのは都市伝説だと思っています。

フルクラムのレーゼロでロングライドでもヒルクライムでも、ポタリングでも楽しく乗っていますし、満足度高いホイールです。

今回は、そんな漢気ホイール「フルクラム」を紹介していきたいと思います。

フルクラムにも、たくさんのグレードのホイールがあり、価格も大きく異なったりしていて、初心者の方はどのホイールが、コスパ良いのか、自分にあっているホイールなのか選びづらいと思います。

そこで、今回はフルクラムのホイールのグレードを徹底比較し、それらの性能の違いと購入の決め手、おすすめの人を整理していきます。

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フルクラム・ホイール グレード比較表

 名称 素材 リムの高さ ハブ 重さ 価格(税抜)
 SPEED 55C カーボン 55mm USB 1,470g 319,000円
 SPEED 40C カーボン 40mm USB 1,420g 319,000円
 Racing Zero Carbon カーボン F27mm/R30mm USB 1,340g 272,000円
 Racing Quattro Carbon カーボン 40mm アルミ製 1,555g 172,000円
 Racing Zero Competizione アルミ F27mm/R30mm CULT 1,510g 174,000円
 Racing Zero Nite アルミ F27mm/R30mm USB 1,506g 166,000円
 Racing Zero アルミ F27mm/R30mm USB 1,518g 137,000円
 Racing3 アルミ F27mm/R30mmアルミ製 1,560g 85,500円
 Racing Quattro LG アルミ 35mm アルミ製 1,725g 52,000円
 Racing5 アルミ F24.5mm/R27.5mm アルミ製 1,658g 39,800円
 Racing7 アルミ F24.5mm/R27.5mm アルミ製 1,763g –
 Racing Sports アルミ 24mmアルミ製 1,892g –

※クリンチャー / シマノフリーの情報でまとめています。

ホイール名をクリックすると、本記事内のホイール説明にジャンプします。

(参照データ)フルクラムホイールカタログ2018

実に、フルクラムのロードバイク用ホイールは、12種類のホイールがあります。

※チューブラーやDB(ディスクブレーキ)は除く

ちなみに、カンパニョーロは13種類。

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まずは、ホイールのグレードの違いについて簡単に説明していきます。

グレードの違いは、素材/リムの高さ/ハブ/重量 から生まれる。

フルクラムのホイールのグレードの違いは、生まれる主な要因は5つ。

  • リム素材
  • リムの高さ
  • ハブ
  • 重量
  • スポークの組み方(2 to 1)

この5つ要素を組み合わせて、グレードごとにホイールの性能差が生まれます。

スポークの組み方(2 to1)

ホイールグレードの違いの中でも、最もフルクラムで特徴的な要素はスポークの組み方。

上位グレードはほとんど「2 to 1(ツー・トゥ・ワン」という構成を採用しています。

これがフルクラムらしい高い剛性と反応の良さを生み出しています。

下位グレードの3つ「レーシング5、7、SPORTS」は、「2 to 1」ではないのでフルクラムらしさを味わいたいなら、これらのホイールは期待外れになります。

スポーク本数が多いほど、剛性は高くなり、空力が悪くなります。

比較となるスポークの組み方として、カンパニョーロのG3組は理想の組み方の一つと言われています。

一般的に乗り味がマイルドで、グィグィッと進む感触が楽しいそうです

「2to1(ツー・トゥ・ワン」のフルクラムは、カンパニョーロを基準にして剛性が高まり、ペダルを踏んだ瞬間にロードバイクが進む感覚で、よりレーシーな乗り味になります。

スポーク一つで乗り味が全く異なることもホイールの面白さの一つです。

素材による違い カーボン or アルミ

左:レーシングクアトロカーボン素材 右:レーシングクアトロアルミ素材

まず、ホイールを構成するリム素材がカーボンかアルミかで、グレードと値段が大きく異なります。(リムはホイールの外周部です。)

基本、カーボン素材が高性能で、高い剛性かつ軽い。

そして軽い分だけ、リムハイトが高くできるので空力性能が上がります。

プロ選手が使っているホイールを見るとリムが高いものが多いのをよく見かけると思いますが、ほぼカーボン素材ホイールを使っています。しかし、加工が難しく職人の手が必要なためカーボンホイールは大変高価になります。

リムの高さ 高いほど空力が良く、剛性が高い。

リムの高さは、かっこよさポイントだけではなく、前述の通り高いほどいいことがあります。

  • リムが高いほど、空力性能がよくなる
  • リムが高いほど、剛性が高くなる

少し詳しく言えば、リムが高いほど、ホイールが真円に近づき、空気を切り裂いたときに生じる、後ろに引っ張る圧力が小さくなルため、スピードが減衰しづらくなる≒「空力性能がよくなる」そうです。

さらに、リムが高いほど剛性が高くなり、ペダルの力がよりロスなく地面へ伝わってくれます。

ただ、リムが高ければ良いというわけではありません。

デメリットは、「重くなる」、「横風の影響を受ける」があります。

通常のロードバイクレースでは大体30mm〜60mmのリムハイトのホイールが使用されます。

空力のメリットが大きくないヒルクライムや、横風が強い海沿いコースなどでは、リムハイトをおさえたホイールを選ぶ人も多いです。リムハイトはメリットも大きいが、ルートや天候に合わせて使い分けるのが理想です。

また、製造工程の違いでリムハイトが高いディープリムホイールはカーボン素材でしか作ることができません。

アルミ素材で作れるホイールのリムの高さは30mmほどが限界です。

ハブによる違い

ホイールの中央にあるハブ。車輪を回転させる重要なパーツです。

ハブにもグレードがあり、フルクラムはカンパニョーロと同じくCULT > USB > 無印とグレードが分かれています

ベアリングの精度の違いによりハブのグレードが分けられ、高いほど回転力と剛性が高性能になります。

ただ、ハブによる回転性能の差はそれほど大きく変わらないという意見も多く、これだけを決め手にしなくても良いかと思います。

重量による違い

ロードバイクは軽さが正義!と言われていますが、ホイールも軽いほどグレードが高く、お値段も高くなります。

ホイールの重量による恩恵は、特にリムが軽いほど、「漕ぎ出し(低速加速)が軽くなる」メリットがあります。

ただ、軽すぎるホイールは回転してからの慣性のモーメントが弱くなり、巡航性能が落ちるデメリットがあります。

まぁフルクラムのホイールはバランスよく、極端にリムだけが軽いホイールはないので、お金が許す限り軽いホイールを選んでも良いと思います。

フルクラム・ホイールのグレード別の特徴の紹介

ではグレード別のフルクラム・ホイールの特徴を簡単に紹介していきます。

最上位グレードからエントリーグレードまで、それぞれの違いと、こんな人におすすめ!をまとめていきます。

SPEED(スピード) 40C / 55C

フルクラムホイール最上位モデルSPEED 40C /55C。 定価は319,000円(税抜)です。

リムハイト40mm、55mmとの違いで、使い分けられるディープリムホイールです。

カンパニョーロはこのクラスのホイールは35mm、50mmで展開しているのでそれよりも5mmずつリムハイトが高い仕様になっています。

高い空力性能と剛性で、上りも平地もイケる高性能ホイールです。リムハイトの違いは平地メインなら55C、ヒルクライム多めなら40Cと使い分けられると最高です。

ただ2つ買うのは流石に高い!、1つしかホイール買えないよという人なら、スピード40Cをおすすめしたいです。

40mmなら平地巡航性能もあり、ヒルクライムで重さもさほど気にならないのでおすすめです。

また、フルディスクのホイールもありますが、こちらはTT(タイムトライアル)やトラック競技などで使用される特殊なホイールなので普通のライダーはあまり必要ないものです。

チューブラータイプも良い!

ちなみに、チューブラータイプのSPEED40T、55Tは「ハブがCULT」にアップグレードされていたり、DB(ディスクブレーキ)仕様もあります。値段もチューブラーなら5万円ほど高くなる程度です。

チューブラーを使いこなせる人やレース志向の人はこちらの方が良いかと思います。

2018年モデルから、リムブレーキ面はAC3加工が施され、制動力が向上しているので、雨で走る機会がある人は安心です。

フルクラムでレースに出たい!カンパニョーロは人と被り過ぎるので違うホイールがいい!人におすすめです。

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RACING ZERO CARBON(レーシングゼロカーボン)

FULCRUM(フルクラム)と言えば、 RACING ZERO(レーシングゼロ)というイメージは強いです。

別名レーゼロ。

そのレーゼロの中でもカーボン素材で作られた唯一のホイールがRACING ZERO CARBONです。

カーボンホイールですが、SPEEDと違いリムハイト30mm程度と低めなので重量が1340gとフルクラムのホイールの中で最軽量になりました。空力性能は見込めませんが、軽さが必要なシーンで活躍するホイールです。

ヒルクライムイベントやレースなどで決戦用ホイールが欲しい!人に特におすすめです。

ヒルクライムでキツイ勾配に差し掛かった時はフルクラムの剛性からくる切れ味の良さは強い味方になります。

ペダルを踏むリズムでグイグイ進む感覚はしんどい上りも少しだけ気持ちよくしてくれると思います。

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RACING QUATTRO CARBON(レーシングクアトロカーボン)

カーボンホイールとしては、ミドルグレードの位置付けである「RACING QUATTRO CARBON」。

リムハイトは40mmとセミディープリムホイールの位置付けです。

SPEED40Cとの違いは、ハブが無印グレードで、ブレーキ面の加工がされていない点です。

重量は135gほどSPEED40Cより重くなります。

個人的には、「巡航性能が上がるディープリムホイールでは、ブレーキ性能はそれに合わせて上がるべき。」だと思うので、ちょっと商品構成として気に入りません。

とはいえ、定価だとSPEED40Cクラスはクアトロカーボンより147,000円も高いので、とにかくカーボンホイールが欲しい!というなら、お財布事情次第でクアトロカーボンを選ぶのもありかな。と思います。

ただ、wiggleの実売価格を見るとSPEED 40Cが大きく割引されていることも多く、実質4万円ほどの差になったりします。だったらタイミングを狙ってSPEED 40Cが絶対おすすめですねぇ。

なのでフルクラムのカーボンホイールを一番安く手に入れたい!人なら、これかな。

でもあまりおすすめするほどではないかとも思います。

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(アルミホイール編)

RACING ZERO Competizione(レーシングゼロ コンペティツィオーネ)

ここからはアルミホイールです。最もグレードが高いアルミホイールがこのRACING ZERO Competizione(レーシングゼロ コンペティツィオーネ)

まず、ビジュアル面で赤いスポークが一本入っているデザインがかっこいいです。

性能面では、今回のホイールの中で唯一最上位グレードのCULTハブを採用していて、アルミなのにカーボンのレーシングクアトロカーボンとほぼ同じ値段です。

「ハブ2グレードアップ=ホイール素材カーボン」と考えられます?

さて、それ以外はほぼ下位グレードのレーシングゼロと性能面は変わりません。

でも、見た目とハブが最強という魅力はなかなか強力です。

お金に余裕があって、人と被らないホイールが欲しい!人、アルミの最速ホイールが欲しい!人におすすめのホイールです。

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RACING ZERO(レーシングゼロ)/ RACING ZERO NITE(レーシングゼロナイト)

フルクラムのホイールでは最も多くの人が使っている気がするレーシングゼロ(レーゼロ)。

そして、そのレーシングゼロのリムを加工して「真っ黒」になってかっこいいのが、レーシングゼロナイト。この加工はリムブレーキの制動力を上がっているので安全面で特におすすめです。

ホイール重量も1500g程度と、アルミホイールの中では軽く、高い剛性でクイック反応の乗り味を楽しめる垂涎の人気ホイールです。

カンパニョーロのシャマルと比較されることが多いので、どちらか悩む人も多いんじゃないでしょうか。

性能面や価格ではほとんど変わらないので、乗り味の好みで選ぶのがおすすめです。

カンパニョーロの優等生なホイールの乗り味か、フルクラムの高い剛性の切れ味か。もう感覚で選ぶと良いと思います。

私は最初のアップグレードホイールをレーゼロにしました。2年以上使っていますが乗り味抜群でグイグイ進むのが楽しいホイールです。重さもほとんど感じません。

完成車の鉄下駄ホイールの人で、多少お金に余裕がある最初のアップグレードホイールにおすすめ!

かなり乗り味が激変するのが楽しめるのでおすすめです!

NITEは自転車通勤や雨の日にも乗る人には特におすすめです。

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RACING3(レーシング3)

フルクラムホイールの中から、初心者の人のアップグレードホイールとして定番はRACING3です。

完成車の鉄下駄ホイールと比べても1500gちょいのホイール重量は数百グラム変わるので、性能アップを実感しやすいと思います。カンパニョーロの同グレードホイールと比較するならZONDA(ゾンダ)です。

ZONDA(ゾンダ)の方が、万人受けの安心感はあるかもしれませんが、RACING3はフルクラムらしさを味わえる2 to 1のスポーク組みも採用されているので、ロードバイクを駆る感覚を味わいたい人にはこちらをおすすめしたいです。

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RACING QUATTRO LG(レーシングクアトロLG)

アルミホイールでリムハイト35mmと高めに頑張ってるホイールです。

そのため、重量が1700g超とかなり重くなっちゃいました。

リムハイト35mmの恩恵はどのくらいかという問題ですが、空力性能はそれほど期待できないと思います。

ただ、巡航速度が少しは速くなると思います。リム重量が重くなり慣性も強くなっていますし、回りだしたら回り続けやすいホイールでしょう。ただ走り出しがちょっと重く感じると思います。

さらにリムハイトが高いと剛性も高くなるのでグイグイ踏みこむ楽しさもあると思います。

お金を掛けずにリムハイトの高さを手に入れたい人、平地の巡航をメインで上げたい人、におすすめです。

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RACING5、RACING7、RACING SPORTS

最後はまとめて残りのRACINGホイールをご紹介します。

これらの低位グレードのRACINGホイールは、フルクラムの特徴であるスポーク組” 2 to 1(ツー・トゥー・ワン)”を採用しておらず、割と普通のホイールといった印象になります。

グレードの違いもほとんど重量の差になってきます。あえて買うほどのホイールではないと思います。

RACING5 1,658g

RACING7 1,763g

RACING SPORTS 1,892g

このグレードのホイールは、完成車に最初から付いていたりするグレードなので、初心者にはほとんど差がわかりづらいと思います。

せっかく新しいホイールを買うならちょっと頑張って、RACING3以上をターゲットにホイールをアップグレードするのをおすすめします。

フルクラムらしさを味わるホイールをぜひ!

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フルクラム・ホイールのグレード徹底比較まとめ

フルクラムのホイールの良さは、一言でいえば「切れ味」です。

スポークの組み方だけでほとんどカンパニョーロのホイールと変わらないのですが、高い剛性の乗り味をつけているところがホイールの面白いところだと思います。

フルクラムで特におすすめのホイールは?

カーボンディープリムなら、SPEED 40C

ヒルクライム決戦ホイールなら、RACING ZERO CARBON

アルミなら、RACING ZERO

最初のアップグレードなら、RACING3

あたりがコスパも考えて、おすすめのホイールです。

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