キャンプでの大きな楽しみの一つは、「焚き火」。
焚き火をするためだけにキャンプに行くというキャンパーもいるくらい。
夜のキャンプで焚き火台に揺れる炎を眺めながら、ゆったりとお酒やご飯を楽しむ時間は格別です。
できるだけ荷物を減らしたい自転車キャンプですが、やっぱり焚き火しないのは勿体ない。
そこで、今回は、自転車キャンプにぴったりの軽量・コンパクトな「焚き火台」を紹介します。
さらに、ただ軽い・小さいだけではなく、焚き火を最大限楽しむための機能性も十分なおすすめの「焚き火台」を厳選しています。
私の自転車キャンプを通して経験した焚き火の楽しさや焚き火台の使用経験、そして、アウトドアショップで実際に目で見て確かめて来た情報を元に、数ある焚き火台の中から本当に優れたモノをピックアップしました。
この記事を通して、まずは焚き火を楽しむために必要な要素と、自転車キャンパーにぴったりの焚き火台を選ぶポイントを理解して、厳選して紹介する「焚き火台」の中から、あなた好みの一台を選べるようになります。
厳選した焚き火台は、自転車キャンプはもちろんですが、同じく軽量・コンパクトが重要なソロキャン、山登りにもピッタリです。
自転車でもトレイルでも「焚き火台」を一つ持っていくだけで、途中の川原や公園で休憩がてら「焚き火」をまったり楽しむ新しい世界を手に入れることができるので買って損はないことを断言しましょう。
「焚き火」の3つの楽しみ
そもそも焚き火の楽しみが何か知ることが、焚き火台選びの重要なポイントを知る近道です。
キャンプでの焚き火の楽しみは以下の3つだと思います。
- 焚き火を育てて、炎を眺める。
- 焚き火の炎で料理する。
- 焚き火の炎に手をかざし温まる。
まず、焚き火でもっとも重要なのは、自分で「火を育てる」こと、そして、「炎を眺める」こと。
焚き火は自分で火を作る面白さがあります。
その日用意できた薪の種類や太さ、薪の組み方、天候・風向きなどで、毎回、全く異なる焚き火になります。。
この可変性が、キャンプで焚き火が楽しく、何回やっても飽きない理由でしょう。
その日の気分や天候、材料に合わせて、自分好みの焚き火を育てる工夫をして、狙い通りの炎をつくって、まったり眺めて楽しむ時間は、焚き火の大きな魅力なのです。
さらに、焚き火の炎を生かして料理も大きな楽しみです。
焚き火台の上に調理器具を載せられる五徳があれば、焚き火料理は可能です。
手の込んだ料理ではなく、鉄板一枚載せて、スーパーで買って来た肉を焼くだけで、自転車で走ったカロリーがスパイスになり、想像以上に焚き火料理は美味いものです。
焚き火の楽しみの最後の一つは、あたたまること。
特に春・秋・冬などでも夕方以降は涼しいし、寒いので、手をかざして焚き火の炎の温かさを感じることはとても幸せ気分にしてくれます。
これら3つの焚き火の楽しみを味わえる機能性が、まず焚き火台を選ぶ重要なポイントです。
さらに自転車で運べる軽量性とコンパクトさが、自転車キャンプ用に重要なポイントとして付け加えられます。
軽量・コンパクトな焚き火台を選ぶ重要な3つのポイント
それでは、焚き火の楽しみを最大限を引き出しつつ、自転車でも運べる焚き火台選びの具体的なポイントについて解説していきます。
1.超軽量・コンパクトな携帯性
まず、超軽量なこと。ウルトラライトなどともキャンプの世界では呼ばれるアイテムがおすすめ。
できれば、500gくらいまでにおさえたいです。
次に、収納時の形状がコンパクトで携帯しやすいこと。
この収納形状は非常に重要で、サドルバッグやフレームバッグに入れて運べるのが理想です。
収納時の形状は、 平べったい形、もしくは。丸めて細くなるタイプの焚き火台が収まり良くておすすめ。
最長サイズも40cm程度までが目安です。
2.キャンプ場の薪をそのまま使える。
2つ目の条件は、キャンプ場で買う薪がそのまま使える焚き火台であることです。
非常に小さくてコンパクトな焚き火台はたくさん種類がありますが、意外と使える薪が小さいものに限られてしまうモノが多いです。
小さすぎる焚き火台はおすすめしません。なぜなら薪が小さいと炎が小さくなり、「焚き火の楽しみ」が激減するからです。
炎を眺めるのも、料理をするのも、温まるのも、ある程度の炎の大きさがあってこその楽しいのです。
キャンプ場で買う一般的な薪のサイズ長さ40cm、太さ8cmくらいの薪がそのまま使える焚き火台はを選べば、焚き火の楽しむ機能性が十分だと考えて良いでしょう。
もちろん薪を割って使用する方法もありますが、太い薪を使える焚き火台の方がより機能性が高いので、オススメです。
3.五徳をつけられる
焚き火料理をしたい人は、五徳がつけられる焚き火台を選びましょう。
観賞の焚き火だけでOKなら、五徳なしの焚き火台の方が、火の上に空間があるので、よりダイナミックな焚き火を楽しめる可能性もあります。
ただ、焚き火の上に鉄板を置いてただ焼いただけの焼肉やステーキは絶品なのでな、個人的には五徳が付けれる焚き火台にしておくことをオススメします。
料理をしてみる可能性が少しでもあるなら、五徳がつけられる焚き火台を選んでおいたほうが後悔がないでしょう。
以上3つのポイントを押さえた焚き火台が軽量・コンパクトかつ焚き火を楽しむ自転車キャンプ・ソロキャンにおすすめ。
それでは、最後に具体的におすすめの焚き火台の商品を厳選して紹介していきます。
自転車キャンプにおすすめの焚き火台4選
ニンジャ ファイアスタンド NINJA FIRE STAND(パーゴワークス・日本)
- 価格 :¥12,000(税抜)
- 付属品 :収納ケース、火吹棒
- サイズ :360 x 360 x 300mm
- 重量 :280g
1つ目は私が検討を重ねて選んだ焚き火台パーゴワークスのニンジャファイアスタンドです。
軽量・コンパクトさ ◎
収納時の形状が、上記写真のように横幅36cmくらいの巻物になります。
サドルバッグの隙間に差し込んで収納して運べて便利で自転車用としてうってつけ。
重量も280gと焚き火台の中では最軽量クラスで間違い無いでしょう。
巻物を開くと、このように必要な部品が専用ケースに綺麗に入っていて付属品をなくす心配もありません。
パーツは、焚き火台本体の足四本と五徳部分、そして、焚き火をのせるメッシュ状フロア。そして、火吹き棒までついてるのも嬉しい。
焚き火を育てる楽しみを広げてくれます。
焚き火台の大きさ ◎
そして、これらのパーツを組み合わせると、36cm四方で、高さ30cmの焚き火台に数十秒で早変わり。
軽量・コンパクトさを兼ね備えながらも、キャンプ場の薪も使えるサイズの焚き火台になります。
実際の使用状況はこちら。
太い薪をそのまま使用しています。うまく積めば3、4本まで載せられます。
五徳がつけられる ○
そして、焚き火の上にスキレットや鍋、鉄板などを置く五徳がある形状です。
少々重い鉄板でもこの細さでちゃんと支えてくれます。
自転車キャンプ用焚き火台としてニンジャ ファイアスタンドは最強の部類です。
値段もウルトラライト焚き火台として、ほぼ中央値くらいでリーズナブルです。
使用していて気づいたニンジャ ファイアスタンドの弱点は、細い足でややバランスが崩れやすい点。
下の地面に足を突き刺すようにするとこの問題は解決しますが、それでもやや不安定なので乱暴に使わない程度は注意が必要。
そして、もう一点は五徳が外せないタイプなので、薪を組み上げることはできません。
薪は横に並べるか、斜めに重ねるといった工夫が必要です。慣れれば問題ありませんが、高く薪を組み上げたいといった用途には向いていません。
ピコグリル398 (STC社・スイス)
- 価格:14,000円(税込)
- ストーブ本体、スピット(串) 2本、収納ケース
- サイズ: 収納時 33.5cm×23.5cm×1cm 組立時 38.5cm×26cm×24.5cm
- 本体重量:約450g
2つ目は友人が持っている超人気軽量焚き火台ピコグリル
軽量・コンパクトさ ○
収納は専用のA4サイズのケースに収まる平べったい系の形状。
コンパクトさは十分ですが、この平板な形状はリュックに入れるのに向いており、自転車のサドルバッグやフレームバッグ に入れるのがやや難しい点が難点。
A4サイズを運べるリュックを背負う人か、これが入るフレームバッグ を持っている人ならおすすめです。
個人的には巻物タイプのニンジャ ファイアスタンドの方が自転車への収納面では使いやすいと思います。
焚き火台の大きさ ◎
太めの薪もそのまま使用できます。
また、ある程度重量制限はありますが、安定感ではニンジャファイアスタンドより優れているので、薪を多めに詰める点ではオススメ。
火を育てて、眺める楽しみは十二分に味わえます。
また、焚き火台の形状もスイス製というのもあってか、美しいのも、人気の理由でしょう。
五徳がつけられる ◎
ピコグリルの五徳は、上に載せるタイプで、大きめの鍋や鉄板でも十分使用できます。
また使用しないときは外せるので、料理が終わり鑑賞タイムに入ったら、五徳を外して、薪を多めにくべて火の大きくするなどの楽しみ方もできます。
ピコグリルの弱点は、A4サイズの形状での自転車での携帯性がやや落ちる点と、正規品はプレミア価格で売られて18,000円など高くなってしまう点です。
ベルモント TABI
- 価格:11,000円(税抜)
- 展開時サイズ:23.7cm×36.0cm×17.0cm
- 収納時サイズ:17.8cm×36.0cm×1.5cm
- 本体重量:423g
ピコグリルに似た構造で、2020年3月に発売されたばかりの軽量・コンパクト焚き火台「TABI」
新潟県三条市に拠点のある日本の釣具、キャンプ用品メーカー・ベルモントが満を辞して投入してくれました。個人的に好きなメーカーで、愛用しているチタンシェラカップは、持ち手が折り畳み可能で省スペースになるなど、他のシェラカップより一歩深く作り込まれていて品質はピカイチです。
このベルモント の焚き火台TABIを早速キャンプで試してきたのでレビューしていきます。
軽量・コンパクトさ ◎
ピコグリルと同等です。平になってくれるので、サドルバックの上に巻きつけて持ち運ぶのが自転車キャンパーには良さそうです。
焚き火台の大きさ ◎
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キャンプ場などで調達できる一般的な薪の長さもそのまま使用可能です。
左右の衝立も取り外し可能なので、それほど重いものを載せないなら、片方外してはみだしOKにすればもっと長い薪でもOKですね。
五徳がつけられる ◎
焚き火台の半分の大きさの専用網がデフォルトでついています。
空いている半分で薪のコントロールをしながら、半分で調理可能です。対荷重15kgと十分なので、鍋を乗せて調理も可能です。
総合的にみて、ニンジャファイアスタンド、ピコグリル、TABIの3つは、自転車キャンパーの焚き火台のTOP3になると思います。
ピコグリルが多いので、新製品のTABIは他のキャンパーとも被らず、自分なりに使いこなしていく楽しみがあるので、特にお勧めです。
ウルトラライトファイアースタンド (ブッシュクラフト)
- 価格:8,800円(税抜)
- 展開時サイズ:35cm × 44cm × 8cm
- 収納時サイズ:約44cm × 7cm × 7cm
- 本体重量:352g + 149g + α
軽量・コンパクトさ ○
焚き火台だけなら、352gと非常に軽く、収納時も円筒形なので、自転車のサドルバッグなどと相性が良いです。
ただ、後述の五徳を使用する場合は、さらに、別売りの「ウルトラライトファイヤースタンド35×44用 8×44ステーブルスキッド2本セット」を追加購入し、その上に載せる五徳も一つ用意する必要があります。
ただ、拡張という意味では自分好みの道具を作るという楽しみ方でもあるので、ありといえばありかも。
焚き火台の大きさ ◎
でかい薪もがっちり燃やせます。さらに五徳がなければ、上に積み上げてもOK。
ただ、弱点としては、高さが7cmと低い設定ないので、焚き火台として草を保護する目的では場所を選ぶという難点も。
五徳がつけられる ○
別売りのステーブルスキッドを二本上につけて、その上に五徳を橋渡しすれば、料理も問題ありません。
ただ、色々パーツを追加購入する点でやや評価を下げました。
本体自体は安めなので、追加パーツを購入しても17,000円くらいに収まります。
でも、それならばニンジャ ファイアスタンドやピコグリル398の方がセットになっていて使いやすいかもしれません。
ブッシュクラフト ウルトラライトファイアースタンドのセット一式
焚き火を楽しめる機能性をもつ超軽量・コンパクトで、おすすめの焚き火台まとめ
「焚き火」3つの楽しみ
- 火を育てて、炎を眺める。
- 炎で料理する。
- 手をかざして温まる。
「焚き火台」選びの重要ポイント3つ
- 超軽量・コンパクトな携帯性
- キャンプ場の薪をそのまま使える。
- 五徳をつけられる
超軽量・コンパクトおすすめ焚き火台4選
ブッシュクラフト ウルトラライトファイアースタンドのセット一式
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