2017年ツール・ド・フランスが例年よりアツい3つの理由。J SPORTSの覚醒!とか

梅雨が明ければ、夏である。

7月になれば、ツール・ド・フランスがいよいよ開幕。

今年は、7月1日(土)〜7月23日(金)の23日間の日程で開催される。

今年のスタート(グランデパール)はドイツ・デュッセルドルフ。

そこから南下し、アルプス、ピレネー山脈、南仏の街マルセイユを経て、パリ・シャンゼリゼ通りまで、総距離3,540kmのアツイ戦いが繰り広げられる。

レース観戦をデータからも楽しみたい理系タイプの私のようなライダー・ロードレースファンにおすすめなのが、毎年出版される「ツール・ド・フランス公式プログラム」

上の写真のような大型ルートマップポスターがついてくる。

目次は以下の通り。

  • 選手
  • 出場22チーム
  • ステージ詳細

と観戦に必要なデータは一通り揃っていて、23日間のツール・ド・フランス観戦の友として、最高のパートナーになってくれる。

まだ出場選手は確定していないものの、開催まであれこれ想像しながら、自分なりの優勝候補。山岳賞、ポイント賞候補などを予想しながら、晩酌するのが楽しい。

さて、今回は、このツール・ド・フランス2017公式プログラムをパラパラめくりながら、

このツールは、例年より騒々しい日が続くかもしれない!?と思ったので、その3つの理由をお伝えしたい。

今年のツール・ド・フランスは、見逃せない!?

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その1 J SPORTS覚醒!? 世界初のフル中継

まず、今年のロードレース観戦は混迷のスタートを切っていた。

ツール・デ・フランドルやジロ・デ・イタリアの放映権がDAZNに獲得されて、ロードレースファンには波乱の春だった。春のクラシックでもパリ〜ルーベはJ SPORTSが放映権を死守していた。

2017年もロードレースシーズンにいよいよ突入する。 ...

しかし、はっきり言って、何がどこで放映されるかわかりづらく、有料チャンネルを複数契約しなければならないかった。

それぞれのビジネス事情の中で作られたモノを我々は提供されるしかないので仕方がないのだが、2016年まで提供されていたサービスレベルが落ち、お金も余計にかかる、というなんとも不遇だったのが2017年の春だった。

その中でも一番納得いかなかったのは、放映権を持っていながら、ツール・デ・フランドルを放送しない!というDAZNの暴挙だった。それがまたいいレースだっただけに悔しかった。4K高画質で観たかった。

そんな不遇な環境にいるロードレースファンのためを思ってか、J SPORTSがツール・ド・フランス放映の番組表を作成する際に覚醒したのが、2017年のツールがアツイ!第一の理由だ。

J SPORTSは、世界で初めてツール・ド・フランス全21ステージを、スタートからフィニッシュまで完全生中継!!

200km近い距離を走るロードレースは、ゴールまで通常4〜5時間かかる。

なので、これまでのロードレース中継では、序盤の数十キロを放映せずに、残り2〜3時間ほどのところから放映するおが通常だ。

しかし、この通常の放映時間を拡大し、なんとスタートからゴールまでレースの全ての光景を完全に、しかも生中継しようというのだ。全21レース。

完全生中継によるメリット!

この完全中継によるメリットは、レースの流れを完全に把握できることだろう。

特に、「逃げ」が形成されるまでのアタック合戦が見モノになるだろう。

ロードレースファンにはたまらない完全生中継だ。

また、山岳ステージなど展開予想が難しいコースでは、最初の山岳、2つ目の山岳、3つ目の山岳といずれも楽しく観戦できるだろう。

完全生中継によるデメリット!

一方で、完全生中継の恐ろしさについても知っておいたほうがいいだろう。

まずは、J SPORTSが発表した放映スケジュールを見て欲しい。

J SPORTS Cycle*2017 ツール・ド・フランス放映スケジュール

07月01日(土)午後09:55 – 深夜03:00 第1ステージ 個人TT
07月02日(日)午後06:40 – 深夜01:30 第2ステージ 平坦
07月03日(月)午後06:55 – 深夜01:45 第3ステージ 中級山岳
07月04日(火)午後06:50 – 深夜01:30 第4ステージ 平坦
07月05日(水)午後07:50 – 深夜01:30 第5ステージ 中級山岳 山頂フィニッシュ
07月06日(木)午後06:45 – 深夜01:30 第6ステージ 平坦
07月07日(金)午後06:45 – 深夜01:45 第7ステージ 平坦
07月08日(土)午後06:50 – 深夜01:30 第8ステージ 中級山岳
07月09日(日)午後06:25 – 深夜01:15 第9ステージ 上級山岳 Max22%

07月10日(月)休息日

07月11日(火)午後07:50 – 深夜01:45 第10ステージ 平坦
07月12日(水)午後07:40 – 深夜02:15 第11ステージ 平坦
07月13日(木)午後05:35 – 深夜01:30 第12ステージ 上級山岳 山頂フィニッシュ
07月14日(金)午後09:15 – 深夜01:45 第13ステージ 上級山岳
07月15日(土)午後07:40 – 深夜02:00 第14ステージ 中級山岳 パンチャー向き
07月16日(日)午後07:40 – 深夜02:15 第15ステージ 中級山岳

07月17日(月)休息日

07月18日(火)午後08:10 – 深夜01:45 第16ステージ 平坦
07月19日(水)午後06:50 – 深夜02:00 第17ステージ 上級山岳 ガリビエ峠
07月20日(木)午後07:25 – 深夜02:00 第18ステージ 上級山岳 超級山頂フィニッシュ!
07月21日(金)午後06:55 – 深夜02:00 第19ステージ 平坦
07月22日(土)午後08:25 – 深夜01:45 第20ステージ 個人TT
07月23日(日)午後11:20 – 午前04:30 第21ステージ  平坦 パリ シャンゼリゼ

毎日6、7時間の放送時間だ。

しかも、21日間。

付き合えるのか!?

観る方も命がけなのである。

そして、言っておくと「逃げ」が形成されてから数時間、何も起こらないのがロードレースの当たり前だ。

特に平坦コースなどは、逃げが30分ほどでできてしまったら、ゴール前20kmまでは何も起こらない。

仮に4時間気絶して、起きても状況はあまり変わっていない。

すべて完全生中継される。のは、確実に新しいサービスレベルで私は大歓迎だ。

ただ、テレビの前でずっと見ているような観戦スタイルは取らないと思う。

録画してからの時間差視聴で、見所以外を飛ばすか、テレビ画面に写しておくだけでながら鑑賞するだろう。

観戦する方も力の抜きどころを作らないと、7月は何もできなくなるし、睡眠不足にもなるので注意して欲しい。

しかし、J SPORTS全レース完全生中継は、アツイ!

スカパー加入は、月初がお得

スカパーは月締め課金なので、毎月1日に入るのがおすすめ。

入会した月は放映料金無料で、翌月分から課金が始まります。

ツール開幕の7/1に加入すると、7月一杯無料で、8月分から課金になります。つまり、8月のブエルタも含めて1ヶ月分で観ることが可能というわけです。

6/30に加入すると、7月分から課金になるので注意です。

ただ、ブエルタは9月までのスケジュールなので、最後まで見るには9月分も課金されますね。

スカパー J SPORTS 加入ページ

その2 前哨戦で優劣つかず!?誰が勝つ全くわからない!

近年のツール・ド・フランスは、クリス・フルームが圧倒的な強さで2連覇、3度目の優勝をしており、このままの調子だと、あと数年はフルームが勝ちそうだなという雰囲気が漂っていました。

しかし、6月4〜10日の日程で開催されたツール・ド・フランス前哨戦という位置付けの「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ」。

ここをステップに王者フルームが力を見せ付けると思いきや、終わってみれば、表彰台も逃す結果に。

コンタドールも奮わず。

優勝は、アスタナの新エース・フグルサング、2位にリッチー・ポート、そして、3位はダン・マーティン

これまでフルームとのライバル候補までは上がりきれなかった選手たちが結果を出しました。

公式プログラムの有力選手では、フルーム、キンタナ、コンタドールの3選手が筆頭に挙げられてます。

フルーム、コンタドールは、ドーフィネで奮わず。

キンタナは、ジロ・デ・イタリアからの連戦というスパルタなスケジュールですし、しかも、そのジロ・デ・イタリアも、TTスペシャリストのトム・ドゥムランに勝ち切れなかったという状況。

有力上位3選手全てに「?」マークが灯っているのが現状です。

そして、次の有力候補たちも結構力をつけています。

昨年ツール2位のバルデもドーフィネでそこまで奮わなかった状況ですね。

この中ではリッチー・ポートが、ツアーダウンアンダーの総合優勝からスタートして、今年もっとも調子が良いかもしれません。

正直、優勝候補筆頭という選手が見当たらず、ベスト20くらいまでは誰が勝ってもおかしくないんじゃない?という雰囲気が出てきています。

ジロ・デ・イタリアもまさかのトム・ドゥムランの優勝という結末だったし、ツール・ド・フランスもサプライズな優勝があってもおかしくありません。

チーム再編で、エースもチーム力も読めない!

さらに、2017年も、解散したチームもあれば、新しいチームも登場し、エース級選手の移籍も多く、チーム力やエースの力がわかりづらくなったとも言える。これまでエースのアシストをしていた選手たちが解放され、エースとしてツールにやってくるケースも増えそうだ。

そんな名アシストが、エースに変わった瞬間に、過去のフルームのように優勝をかっさらうかもしれない。

そんな予測不能な活躍の期待も込めて、注目選手をあげてみる。

  • ラファウ・マイカ (BORAハンスグローエ)
  • ヤコブ・フグルサング (アスタナ)

マイカは、リオ五輪の銅メダリストにもなったが、クライマーとしての力も強く、去年まではティンコフでコンタドールの強力なアシストをしていた。切れ味の良いクライムで見せ場を作って欲しい。

フグルサングは、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネの総合優勝というまさに絶好調なタイミング。ファビオ・アルがジロ欠場のせいで、ダブルエースになりそうな雰囲気だが、ここは主張してエースとしてアルを使いこなせれば、上位の目も狙える。

その3 ロードバイクの機材や新モデルもそろそろ投入!?

ツール・ド・フランスの前後は、どのメーカーも新モデルの発表が行われる時期。

しかも、早速レースに投入されたりするので、機材視点で見てもアツイのが「ツール・ド・フランス」

前述のツール・ド・フランス2017公式プログラムでは、チーム別の機材リストも乗っているので参考になる。

近年では、新モデル発表時期もメーカーによってずらしてきたりするので、もしかしたらサプライズはあまりないかもしれない。

例えば、ピナレロは2017年1月早々に最新のドグマF10を発表してたりする。

かっこいい。

個人的には、トレックやスペシャライズドあたりの新作発表が楽しみである。

そろそろこちらのロードバイクメーカーデータを刷新していきたい季節である。

2018/10/3 最新ランキングに更新!人気メーカー2019最新モデルから初心者にオススメの一台を厳選して紹介。ランキングはgoogle検索ワードを独自集計したデータを元に公正にまとめています。これからロードバイクを始める人はどのメーカーにするか検討するに役立ちます。

新モデルを調べるのは意外と楽しいですしね。

この夏は、例年より騒々しいツール・ド・フランスが続くはずさ〜♫ まとめ

というわけで、とにかく、J SPORTSの完全生中継が、吉と出るか、凶と出るか。

そんな期待に似た不安がたっぷりの2017年のツール・ド・フランス。

しかし、勝負の行方の見えなさは、ここ数年の中でも1番だ。

予想できない展開を楽しめそうだ。

私の総合優勝予想は、昨年から推してましたリッチー・ポートで行きたいです!

コンタドールを、フルームを支え、いよいよエースとして彼らを乗り越える!

明日っていまさ!

今回紹介したリンク

ちなみにBMCというチーム名も、ジョジョのD4Cみたいで好きです。

ウェアもASSOSなのが羨ましいですね。

プロ選手からも支持を得ているスイスのサイクルジャージブランド...