グラベルロードバイクのKONA ROVE STを購入して、自転車キャンプの世界へ飛び込んだ私。
富士山の周りをキャンプしながら旅するライドなどを手始めにアドベンチャーライドを楽しんできましたが、まだ、舗装路がメイン。ロードバイクでも走れる道をキャンプ道具を一式積んで走っただけでした。
しかし、先日ついにグラベルらしく山の林道のオフロードコースを実走してきました。
関東から山中湖へと続く、道志みちの山あいにある数々の林道です。
前日は、小雨まじり道志の森キャンプ場を楽しみ、翌日、道志の湯の駐車場を起点に、道志村にあるいくつかの林道を周回してきました。
道志村の林道周回コース
ロードバイクライダーの皆さんには道志みちは馴染みのある方も多いのではないでしょうか?
来年のオリンピックではロードレースコースの一部にもなっています。週末は車やバイクにロードバイクと山梨を目指してたくさんの人たちが気持ち良さそうに走っている舗装路です。適度なアップダウンの舗装路でロードバイクで走るのもとても気持ちよく、東京から日帰りできる距離です。
そんな道志道から細い道へと分け入り、少し進んだだけで、たくさんの林道があることはご存知でしょうか?
今回は、日帰り温泉の道志の湯の駐車場を起点に、5つの林道を2時間弱で周回コース約24kmを走ってきました。
道志みち林道5本堪能24km周回コース(所要時間2時間、ダート50%)
- 林道 室久保線
- 林道 越路線
- 林道 田代線
- 林道 田代〜椿線
- 林道 大室指〜椿線
今回はキャンプ道具も含めて、レンタカーにグラベルを積んで行ったので道志の湯の駐車場を起点にして周回できるコースを作りましたが、このコース内のどこかのキャンプ場を起点に周回することもできるので、自転車キャンパーはぜひ道志キャンプと林道を満喫する参考にしてもらえればと思います。
それではコースを順を追って紹介していきます。
道志の湯(スタート地点)
今回の起点かつ終点は、日帰り温泉の「道志の湯」です。
自転車ラックもあるので立ち寄りやすいです。
目の前に川遊びのできる公園もあって、こちらの駐車場を使いました。
自転車で走ってきたら、即温泉に入れるのもこのコースのメリットです。
林道 室久保線(グラベル60%)勾配9%超 3.3km
道志の湯から北へ分け入っていくと、Google Mapでは的様の滝という観光スポットがあり、さらに奥あるブナの森キャンプ場までの3.3kmほどの林道 室久保線。
前半1.7kmは舗装路で、後半からいよいよグラベルに。
平均勾配9%超で、最大勾配もStravaだと22%などのところもあります。グラベルで勾配15%くらいになると相当軽いギアで登ることになるんですが、石が大きいグラベルなので後輪がグリップしきれず滑る!。
47cタイヤでこの進まなさ。平均時速8kmくらいで30分くらいかけてえっちらおっちら登りました。
途中の急勾配地点で一回ずっこけました。
この日痛恨だったのはボトルをキャンプに持って来るの忘れてました。
CAMELBAKのボトル一本でもあれば十分な暑さだったのですが、ペットボトルで我慢しました。飲みづらかった。
ちなみに、STRAVAに林道・室久保線の後半2.14km 獲得標高201m 勾配9%のセグメントがありました。これまで9人しか走ってないのでKOM狙えますよ。
ブナの森キャンプ&コテージでひとまずゴール。
ここのキャンプ場に泊まる人はなかなかのキャンパーですね。
車でここまで来るだけでもかなり大変だと思います。30分かけて登っている間、車やバイク、自転車と全くすれ違うことはありませんでした。
ちなみに左手がキャンプ場、右の奥へつながる道も林道 三ヶ瀬室久保線。
行き止まりのゲートまで走れる様なので、物足りなかった人はさらに奥へいくのもありでしょう。
林道 越路線(グラベル70%)悪路 3.7km
ブナの森キャンプ場の手前の分かれ道を右折すると林道 越路(こえじ)線が始まります。
今回の林道巡りのメインディッシュです。
すぐ先に見える砂利の広場を抜けた瞬間から、地獄の様な林道が始まりました。
いきなりこの細さ。まだ平坦だったのでワクワクしていましたが、ちょっと先に進むと景色が一変しました。
雨で掘られた溝が水の流れでうねる様にあり、非常に進みづらい。最初はアップダウンがあるのですが、下りが多めなのでブレーキを当てながら慎重に路面を選んで進みます。
両側が森のところはまだいいのですが、徐々に越路線は牙を剥き始めます。
道の半分が滑落していたり
下り坂のインコースが崖になっていたり。
気をぬくと崖に真っ逆さまに落ちることでしょう。
路面も小石ではなく、結構でかい石だらけでがれた道で、グラベルのタイヤでもスリップしそうになります。
土道に来るとちょっと一安心で、徐々に慣れてきたのもあり、ブレーキを緩めて20km程度までスピードを出して下ります。
そして、打ち捨てられた車と出会います。どうしてこんなところに入ってきてしまったんですかね。
撤去もできないのでずーーーっと打ち捨てられている様です。
前輪はタイヤも無くなってますし。
アドベンチャー感が否が応でも増してきます。下手したら遭難できるスリルがあります。
まぁ、歩いて帰れる程度の長さではありますが。
廃車に別れを告げて、先に進むとでかい石のガレたグラベルに再開。
両側が森なので落車程度のリスクなのでまだ安心です。
途中、隣を流れる川と道がクロスしている場所もあったり、その先に丸太が横たわっていたり、グラベルロードの世界を満喫します。
朽ちた東屋もありました。結構大きいですが、ここで休む人はどんな人なんでしょうか。
2度目の沢渡り。
東屋のすぐ横を通り過ぎて、振り返った感じです。ここはコンクリートで道を繋げてくれていて走りやすかった。
最大の難所というか、もう自転車で走るのを諦めました。
自転車一台分の幅しかない土道で、急な崖がすぐ横まで。
ここがもっとも細い部分です。
そこに丁度、低めの木がせり出しているので、とても自転車に乗ったまま進めません。
しばらく下るとカーブミラーが。
これを見たときは、もうすぐ終わりが近そうだと、安堵しました。
さらにグラベルは続きましたが、比較的走りやすくなってきて、越路線の入り口から2.7km程度で舗装路にたどり着きグラベル終了。
舗装路も時折グラベルになったりしますが、走りやすくて快適。
1kmほど下ると道志みちまでたどり着きました。滝原オートキャンプ場のあたりに出ます。
ここまでで道志の湯から約50分ほどの行程です。しかし、想像以上の走破感を味わえました。
前半の室久保線の急勾配グラベルと下りの越路線なんとも、どちらもアドベンチャー感は半端ないです。
越路線は下りで正解でした。逆から上るのを考えるとあの悪路は相当苦戦すると思います。室久保線の下りはそこそこ楽しめそうですが。
林道 田代線 (舗装路100%)2km
道志みちを下り、再び、道志の湯を目指します。舗装路の下りを満喫して、あっという間です。
途中、道志養魚場を横に見て
すぐ先の橋を左折します。(まっすぐ進むと道志の湯)
室久保グリーンパークというキャンプ場の横を駆け登っていきます。
荒れた舗装路のヒルクライム1kmほどで頂上に
遠くの山々を少し眺めると下りがすぐに始まります。
ちょっと走れそうな分岐がありましたが、今回は素通りして、田代線を下り始めます。
走りやすそうな下りで、舗装路の油断でずっこけました。
路面がややウェットだったのもありますが、完全に油断です。
左肩から落ちで大きくすりむきました。。。
1kmほど下ると、田代線終了です。
田代オートキャンプ場にたどり着きます。
左折して下れば、道志みちへ戻れますが、右折して上りの道を選択して、次の林道へ。
林道 田代〜椿線 (舗装路100%) 3.3km
少し上ると、雰囲気のいいキャンプ場ネイチャーランドオムがみえてきます。
そのキャンプ場の中を進む林道です。
アップダウンが少しある程度で、ほぼ平坦な行程なので非常にのんびり走れます。
1.5kmほど進むと見晴らしの良い場所に東屋があったので、ちょっとだけ休憩。
とても眺めが良いので立ち寄りスポットとしてもおすすめです。
のほほんと2kmほど進むと椿キャンプ場までついて終了です。
林道 大室指〜椿線(グラベル90%) 1.5km
椿キャンプ場横あたりから、林道 大室指〜椿線がはじまります。
これまでの流れから舗装路だとばかり思って超油断してたら、すぐにグラベルがはじまりました。
比較的走りやすそうですが、左側は崖なのでちょっと怖いです。ただ道幅はなかなか広いので大きな石さえ踏まなければ大丈夫そうですが。
やや上りもありますが、基本的には下り道なので楽といえば楽です。グラベルにも慣れてきたので下りもサクサク進めます。
1.5kmほど進んだところでゲートに到着。
鎖が巻いてあるだけなので自分で開け閉め可能でした。
外に出るとこんな感じ。
唯一、ここでオフロードバイクのライダーとすれ違いました。
ちょっとだけ下ると道志みちにたどり着きます。
6kmほど道志みちを上って道志の湯まで戻って、道志・林道5本周回コース完成です!
道志みちの周辺にはキャンプ場も林道も多いので、自転車キャンプのグラベルライドの初舞台にはなかなか良い舞台でした。
駐車場のレンタカーに自転車を乗せて一休みした後は、道志の湯でひとっ風呂浴びて、広い休憩場で昼ごはんを食べて帰りました。
なぜか沖縄推しの食堂なので、ソーキそばをいただきました。うまかった。
最後にグラベルや自転車キャンプを始める参考におすすめの本を2冊紹介します。
キャンプ全般をパッと知るなら大判MOOKは一覧性が高くておすすめ
よりアドベンチャーな自転車旅も視野に。体験談をじっくり読み込むのも面白くておすすめ
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