自転車雑誌のCycle Sportsが意欲的なMOOKを発行しました”自転車キャンプがよくわかる本”です。
この春から本格的に自転車キャンプデビューした私にとっては、もう少し早く出して欲しかった。
これから自転車キャンプを始めようと思っている人、まだまだ初心者な人(私みたいな)、いや、趣味で自転車乗っている人全てにとって、世界を広げてくれそうな1冊なので、紹介していきたいと思います。
自転車キャンプがよくわかる本の目次
構成は非常にわかりやすく、まずはアイテム・装備のおすすめから始まり、いよいよキャンプを始める時に使えるキャンプ場ガイドまで幅広い情報があります。
時折はさまる自転車キャンプのすすめや、キャンプ実践記事などがモチベーションを高めてくれます。また、総勢14人の「みんなの自転車キャンプスタイル」は具体的で参考になります。私のパッキングや装備もぜひ参考に入れて欲しい(笑)
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それでは、早速個別の記事を少しずつ紹介していきましょう。
その1”自転車キャンプの7大アイテム”
- item1: 旅する自転車
- item2: バッグ&キャリア
- item3: テント/シェルター
- item4: スリービングギア(寝袋・マット)
- item5: バナー&クッカー
- item6: プラスαで快適キャンプ
- item7: ウェア
自転車でのキャンプ旅を始めるための装備一式が順番に紹介されます。
自転車本体については、あくまでさらっと。趣味の自転車を持っている人が前提だからですかね。後半におすすめ15モデルの紹介(基本的にグラベルバイク)もあるので、本当に1から自転車キャンプを始める人もトータルプロデュースできなくないです。
item2: バッグ&キャリア
まずは自転車にキャンプ道具を詰め込むためのバッグの紹介です。大型サドルバッグがこの数年で一気に浸透し「バイクパッキング 」スタイルが確立されているため、普通のロードバイクでも十分キャンプ道具を積むことができる。実際に私のカーボンロードバイクを友人に貸して荷物を積んで、富士山一周キャンプライドを楽しむこともできました。
サドルバッグ → フロントバッグ → フレームバッグ と買い足していくのがおすすめです。また個人的にはフロントフォークに荷物を搭載できるようにするガジェットもあるのでそちらが超おすすめです。
左右1つずつつければそれだけで、寝袋・マット、テント、着替え一式を詰め込んで走ることができます。
パッキングの仕方もまとめ記事があり、自分の荷物量に合わせて選ぶバッグを変えていく手順がわかりやすくまとまっています。
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item3: テント/シェルター
テントの記事はやや物足りませんが、小さい1人用のテントやシェルターが4つのみ紹介されています。1人用テントだとやっぱり快適性は乏しいです。個人的には2人用以上のテントを選んで、テント内に荷物もおける方がおすすめ。2人用テントも重量は1kgちょいから選べるので、ここまで超軽量にこだわらないでキャンプを楽しむ空間を作れるテントを選ぶ方が個人的にはおすすめです。
私のテントは3〜4人用の大きめテントですが、ペグ・シングルポール込みで1.9kgほどです。ソロじゃなく2人なら荷物を分担で積んでこれ一つでいけます。
また、ソロの時も、インナーテントとフットプリントを省くと1.1kgまで軽くなるのでここに掲載されているテントとほぼ重量は変わらず、しかも自転車をテント内に入れることもできます。
さらに、家族キャンプでも3人くらいで使用できるので、自転車キャンプ以外でも使えるのが個人的な決めてでもありました。
このようにシチュエーションごとに使い分けできる大きめのダブルウォールのシングルポールテントも選択肢としてよろしいのではないかと思います。
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item4: スリーピングギア(寝袋&マット)
スリーピングギアもやや記事としては薄めです。
寝袋よりも重要なマットの記事もこのくらいですね。
寝心地を大きく左右するので、ぜひ寝比べ記事などを書いて欲しいモノです。
マットには「自動膨張式」と「エアー式」がありますが、個人的には自動膨張式一択。多少かさばりますが、エアー式の弾むような寝心地はかなり微妙です。
item5: バーナー&クッカー
バーナーは基本シングルバーナー一択だと思いますが、コンパクト焚き火台やアルコルバーナーの紹介も一通りあります。この中で気になった方向性で自分なりにネットで探してみるのがおすすめですね。
item6: プラスαで快適キャンプ
衣食住全てのアイテムが必要なキャンプですが、これら以外にも快適性を高めてくれるアイテムの紹介です。
椅子やテーブルは住の中に入ると思いますが、テント内で荷物整理できる折りたたみボウルはちょっと良さそうで参考になりました。テントや寝袋、マットなどそれぞれを入れておいたスタッフサックや小袋などがテント内に産卵しがちなのでそれを入れておくモノとして使えそうです。朝の撤収で物を探す時間を削減できそうです。
item7: ウェア
ウェアは私も購入したレインウェアを紹介しています。できればキャンプでのリラックスウェアかつ軽量コンパクトなものをもっと紹介して欲しいですね。まぁこの辺りも探していくのが楽しかったりするので、具体的になってきたらお店に行くのがおすすめではあります。
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対談記事:奥多摩キャンプミーティング
楽しくキャンプギアを眺めていると、実際のキャンプ風景もイメージさせてくれる奥多摩キャンプミーティング記事へ。
奥多摩のトレイルへ分け入り、河原でキャンプ。なんとも楽しそうです。3人の自転車キャンプの醍醐味を参考に自分のキャンプのイメージを膨らませて行くことができます。
記事:みんなの道具&スタイル
さらに総勢14人の自転車キャンプの達人たちのそれぞれの自転車キャンプツーリングのバイクパッキング とギアを紹介する記事が続きます。
これもまた実際に使っているギアの紹介なので詳しく読めば思わぬアイテムが発見できます。
ただ、これは一度自分でアイテムを検討してみてからのアレンジで参考にする程度が良いかもしれないですね。情報量が多すぎて、混乱してしまうかもなので。
自転車キャンプにおすすめのキャンプ場
意外と充実しているインデックス記事として使えるのがこちらのキャンプ場紹介記事。自転車でふらりと旅しながら訪れるキャンプ場をここからGoogle Mapに登録しておくと便利かも。
まとめ
以上の構成で、1から自転車キャンプを始めるために必要な情報が網羅された”自転車キャンプがよくわかる本”。
自分が準備しているときに知ってたら便利だなって情報も多いので、これから始める人にはぜひおすすめしたい1冊です。
すでに自転車キャンプしている人にも新たなギアや次に行くキャンプ場を見つけるなどピンポイントで使えそうな情報もあるので買っても損はないかなと思います。