パワーメーターなど、製品開発しているQUARQ(クオーク)から、少しニッチな着眼点の電子機器が日本にもついに上陸した模様です。
タイヤの空気圧をリアルタイムに管理して、サイコンに表示させるセンサー「TYREWIZ」です。
QUARQ(クァーク)TYREWIZ(タイヤウィズ)とは?
チューブのバルブの先に装着する空気圧センサーです。
サイクルコンピュータやスマホと連携して、走行中もリアルタイムで空気圧をモニターし、記録もしてくれるデバイスです。
そして、0.1PSI単位の細かい単位までデジタル計測できます。
上記のサイコンでは、前輪と後輪の空気圧がそれぞれ表示されています。
PSIは空気圧の単位でパスカル系ですが、空気圧といえば◯BARが馴染みのある人も多いと思います。
結局は、どちらを参照してもいいと思いますが、7BAR=約100psiくらいです。
TYREWIZ製品スペック
製品内容:センサー2つ。専用のバルブコア外し工具
価格 : 34,000円(税抜)!
重量 : 10g
対応規格 : Bluetooth Low Energy、ANT+、NFC
対応OS : Android、iOS
最小計測単位 : 0.1PSI
誤差 : ±2%
防塵/防水性能 : IPX7
第一印象は、TYREWIZって必要なんですか?
正直、タイヤの空気圧をリアルタイムで測るセンサーっているのかなーというのが本音です。
もちろん、ロードバイクに乗るときは、毎回フロアポンプで空気を入れて、自分なりに適正だと感じる空気圧にします。
でも、一度乗って走りに出ると、家に帰るまでタイヤの空気圧は気にしません。
もし、リアルタイムで空気圧が下がったと知っても、その都度、空気を入れないと思いますし。
と、TYREWIZへの興味をかなり失いはじめながら、製品紹介ビデオの続きを見てました。
すると、その後のTYREWIZ専用アプリの説明あたりで持ち直しました。
TYREWIZの肝は、「リアルタイム」じゃなくて、タイヤの空気圧の「正解」がわかること!?
ライダー別の理想の空気圧を提案してくれる専用アプリ!
TYREWIZの専用アプリでは、以下のライダー固有の情報を入れると
- ライダーの体重
- バイク重量
- タイヤサイズ
- タイヤ幅
上の写真の左画面ですね。
そして、タイヤに空気を入れるときは、右画面のように「適正な空気圧になっているか」直感でわかるようにグラフィカルに表現して教えてくれます。
「理想の空気圧」
これが一瞬でわかることが、TYREWIZの一番のベネフィットだと思います。
これまでもロードバイクの理想のタイヤ空気圧を算出する方法などはあったと思います。
でも、調べて計算するのはなかなか面倒です。
さらにタイヤを変えたり、体重が変わったり、バイクが変わったりするたびにまた計算するのも大変。
そんな面倒を解決するために簡単にロードバイクの理想の空気圧がわかるアプリで、みんなの共通となる基準を作ったことが、一つの革命だと思います。
カルピスウォーターと原液
で、思い出したのが、カルピスウォーターが初めて発売された頃のこと。
若い人はあまり経験ないかもですが、もともとカルピスは、原液だけしか売っていませんでした。
だから、私の子供の頃はカルピス原液を水で薄めて飲むしか方法がありません。
子供たちは、カルピスのパッケージに書いてある原液と水の配分の割合などはあまり気にしません。
それぞれが思い思いの割合だったり、家ごとに決められた水の量で、カルピスを原液から作っていました。
当然の結果、友達の家ごとに出てくるカルピスの味が違ったものです。(氷を入れる想定をするか、しないかでも、また濃さが変わりました。)
「お前んちのカルピス薄いなー」なんて揶揄を受けることもあった時代です。
そんな中、ついに1991年、カルピスウォーターが登場
希釈する必要のない、そのまま飲めるカルピスウォーターです。
キャッチコピーは「遅くなってごめん。」
全国の子どもたちは、初めて自分のカルピスがちょっと違うことを知るきっかけになりました。
日本中で売れに売れて、年間500万ケース売れればヒットの清涼飲料水業界ですが、たった半年で1000万ケースに到達するほどメガヒットで革命的でした。
ええと、だいぶ話がずれましたが、結局、何が言いたいかといいますと、
長年カルピスの味は非常に曖昧なものでしたが、カルピスウォーター登場で「理想のカルピスの味」という共通認識ができたこと。
これは、一つの革命だったと思います。
で、今の「タイヤの空気圧」も同じような状況で、ライダーたちは思い思いの空気圧で走っています。
それが、TYREWIZの登場で、ロードバイクの「理想の空気圧」という共通認識ができる歴史的な瞬間が、まさに今なのかもしれません!
というと大げさですが、シンプルに専用アプリが便利です。
ロードバイクの理想のタイヤ空気圧を知るだけなら、無料アプリだけでOK
朗報です!
理想のタイヤ空気圧を知るだけなら、TYREWIアプリだけで完結します。
体重、バイク重量、タイヤサイズ、タイヤ幅を入れるだけで、すぐ算出してくれます。
※ちなみにPSIだけではなく、BAR表示も設定可能です。
このAPPSの結果に合わせて、空気を入れるわけです。
ただ、通常のアナログ表示のフロアポンプだと、理想の空気圧に細かい単位で合わせるのは難しいです。
ここで、TYREWIZのセンサーがあれば、空気圧調整が簡単になるわけです。
しかし、TYREWIZの空気圧センサーに34,000円はちょっと高いかなとも思う、今日この頃です。
「デジタルゲージの空気入れ」という手もある。
ただ、コスパを考えると、デジタルゲージの空気入れを手に入れれば解決するかもと思います。
SERFAS(サーファス) デジタルゲージ自転車空気入れFP-200SE
タイヤの空気圧をリアルタイムに管理できる「TYRE WIZ」まとめ
以上、話が途中脱線しましたが、ロードバイクの理想の空気圧を簡単に手に入れられる時代になったことは純粋に嬉しいですね。
お金に余裕がある人は、ぜひTYREWIZを導入して感想を教えていただきたいです。
①空気圧測定の精度やリアルタイムで空気圧をモニターしたい人におすすめのパターン
TYREWIZ 空気圧センサー 34,000円(税抜)
TYREWIZ APPS(無料)
※日本の通販サイトではまだ取り扱いがないので、海外のOFFICIALリンクです。海外通販サイトでは199ドルほどで販売しています。
②ちょっと高価過ぎるので、簡単に「理想の空気圧」を始めたい人におすすめのパターン
TYREWIZ APPS(無料)
SERFAS(サーファス) デジタルゲージ自転車空気入れFP-200SE 約5,000円
(参考ビデオ)TYREWIZ解説(Youtube)
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