ロードバイク に乗り始めて、サイクリングロードを走っていると、少しずつ走れるようになっていく自分の成長を実感して、どんどん楽しくなってくると思います。
すると、自分の成長を確かめたくなり、もっと長い距離を、もっと急な坂をと、色々なところへ走りに出ることも多くなってきます。
そして、いつしか全国津々浦々で開催されるロードバイク イベントに参加したくなるでしょう。
そんなロードバイクのイベントやレースに参加したくなってきたけど、どのイベントを選んだらいいのか悩んでいる初心者ライダーの皆さんに向けておすすめのロードバイク イベント・レースを紹介します。
それぞれ独断と偏見で、完走の難易度を5段階評価するのでそちらも参考にしていただければ。
また、ロングライドからロードレースまで、難易度が低いものから紹介していくので、初心者ライダーは上の方の気になったイベントへの参加から検討してみてください。
【Long】おすすめロングライドイベント3選
ロングライドイベントは、その名の通り長い距離をロードバイク で走るイベントです。
大体、風光明媚な大自然の中を走るコース設定になっているので、走っていて楽しいのが大きな特徴です。
また、20km間隔くらいで、エイドステーション(補給)があり、地元のボランティアスタッフなどが、地元の味覚やドリンクを振舞ってくれるので、グルメの面でも楽しめます。
初心者の方は、まずロングライドイベントに参加してみるのがオススメです。
【Long01】アルプスあづみのセンチュリーライド
難易度★☆☆☆☆
長野県のアルプス山脈のまん中の安曇野市をのんびり走るロングライドです。
アルプス山脈と言いつつ、山を通るコースは全くないので、ほとんど平坦みたいなコースです。
途中のエイドステーションの数も多く、長野の名産品が多く楽しめるので、グルメロングライドと名高い初心者向けのロングライドイベントです。
年々人気を増していて、一昨年2016年から4月と5月の年2回開催されるようになりました。それぞれちょっとだけコースと距離が違いますが、難易度はほとんど変わりません。
イベントプロフィール
開催時期:4月中旬、5月中旬
走行距離:150km、160km
(参考記事)
桜のアルプスあづみのセンチュリーライド参加準備・荷物チェック
【Long02】ツール・ド・東北
難易度★☆☆☆☆
東北の仙台エリアをロードバイク で走行するイベントですが、もともと東日本大震災の復興支援と震災の記憶を残していくことを目的とした自転車イベント。震災の爪痕が残るエリアにも立ち寄ることができるコース設定になっています。
特徴的なのは、エリアが広範囲に分かれ、スタート地点も複数あり、走行距離のバリエーションも50km〜210kmまで豊富です。自分の力量に合わせたコースにエントリーすれば問題なく完走できると思います。
仲間数人と同じコースにエントリーしたいときは注意です。
人数制限があり、エントリーしても抽選で外れる可能性があるので、仲間の誰かが参加できないというリスクがあります。一人の参加ならダメでもいいのですが、友達と走ろうと思ってもエントリーで外れる可能性があるため、出場を断念した思い出があります。
でも、一度は走ってみたいロングライドイベントです。
イベントプロフィール
開催時期:9月中旬
走行距離: 50〜210km
【Long03】スポニチ佐渡ロングライド210
難易度★★☆☆☆
参加者満足度が高いロングライドイベントとして有名な佐渡ロングライド。
毎年3000人以上のライダーが、石川県の佐渡島に集まって、島一周210kmの完走を目指します。
難所は数カ所の坂だけで、後は足切りにならない程度のスピードて楽しく走れます。完走率も90%ほど。
大雨が降ったりしなければ、さほど難易度高くないですが、天候や寒さ次第で、少し完走が難しくなります。
イベントプロフィール
開催時期:5月中旬
走行距離:210km
(参考記事)
2016佐渡ロングライド 210km 完走のための3つのルール [Route21]
ロングライドイベントにおすすめのホイールを紹介しています。
ロングライド向けホイール選び5つのポイントとおすすめモデル10選
【Hill】おすすめヒルクライムレース7選
日本ではヒルクライムレースが盛んです。山が多いということもありますが、道路をたくさん封鎖するロードレースよりは、ヒルクライム区間20kmとかの方が日本では実現しやすいからです。
また、ヒルクライムレースは、走行速度も早くないので、万が一の事故や落車のときでもダメージが少ないので、安全性の面でも、初心者におすすめできるイベントです。
人気のヒルクライムイベントとなると、優勝争いする人たちは鬼のように速いし、自分より速い人がたくさんいるので、ゆっくりマイペースで走るのが、結局、一番速いタイムで走れます。
【Hill01】Mt.富士ヒルクライム(富士スカイライン)
難易度★★☆☆☆
あいにくの霧だったMt.フジヒルクライムは、日本で最も人気のあるヒルクライムイベントです。
参加者もついに1万人超えました。
25kmヒルクライムと聞くと、え?と思いますが、緩やかな坂がずっと続く感じなので、激坂感はあんまりなく、完走率も98%と非常に難易度の低いヒルクライムレースです。
初心者脱却の証として、1時間30分以内に完走すると「ブロンズリング」が貰えます。
そこをまず第一の目標として毎年走るのは楽しいかと思います。
イベントプロフィール
開催時期:6月上旬
距離:25km / 平均勾配:5.2% / 最大勾配:7.8% / 標高差1,270m
規模:1万人
(参考記事)
Mt.富士ヒルクライム初心者パーフェクトガイド【当日編】リング獲得成功した10のこと
【Hill02】嬬恋キャベツヒルクライム(嬬恋・万座ハイウェーヒルクライム)
難易度★★☆☆☆
群馬県の嬬恋で行われるヒルクライムレース。
軽井沢から足を伸ばせば、すぐなので首都圏に住む人も参加しやすいイベントです。
9月開催なので、気候面ではとっても走りやすい時期に開催されます。
コース難易度もMt.富士ヒルクライムよりもやや低いので、ビギナー・初心者でも参加しやすいと思います。
イベントプロフィール
開催時期:9月上旬
距離:19.8km / 平均勾配5.1% / 標高差1010m
規模:約800人
【Hill03】ツール・ド・八ヶ岳
難易度★★☆☆☆
ツール・ド・草津と同じ時期に開催される長野県のヒルクライムイベント。
2018年は天候の影響で15kmになってしまったようですが、本来は25kmと骨太なロングヒルクライムレース。
コースプロフィール的にはMt.富士ヒルクライムとほぼ同じなので、Mt富士に向けての予行練習的に参加して見ても良いかもしれません。
イベントプロフィール
開催時期:4月中旬
距離:約25km / 平均勾配:5.4% / 標高差1,300m
規模:1000人
【Hill04】ツール・ド・草津
難易度★★☆☆☆
2018年に参加したくて参加できなかったヒルクライムレースが、この「ツール・ド・草津」です。
草津温泉街から、国道最高地点の渋峠に繋がるルートを使ったヒルクライムで、登った後に振り返ってみる眺望は最高です。
そして、このツール・ド・草津の魅力は、4月の道路開通に合わせて開催するため、道路脇にはまだ雪が多く残っている幻想的な風景の中、ロードバイクを走らせることができます。
道路脇に雪の壁がある中をロードバイクで走る非日常感を味わえます。
イベントの後は、麓の草津温泉でのんびりできるのも、「ツール・ド・草津」の魅力の一つです。来年こそは参加したいと思います。
このコース自体は走行経験済みですが、4月の”雪の回廊”はかなり楽しみです。
コースの難易度は平均勾配6.8%と富士ヒルクライムよりキツめに見えますが、森林内から始まり、スキー場、温泉、高原など標高に応じて風景が変わっていくので飽きずに登れてしまうので、思った以上に厳しくなく楽しいヒルクライムルートです。
(参考記事)
渋峠ヒルクライム・日本国道最高地点2,172m地点まで自転車で見た絶景[Route24]
イベントプロフィール
開催時期:4月中旬
距離:12.3km / 平均勾配:6.8% / 標高差768m
規模:3000人
【Hill05】榛名山ヒルクライムin高崎
難易度★★☆☆☆
群馬県高崎市で開催されるヒルクライムイベントです。
都心からのアクセスも良いので参加しやすいヒルクライムイベントです。
1日目はタイムトライアルレースもあるので、脚に自信のある人は1日目からチャレンジしてみるのもおすすめです。
ヒルクライムレースは、Mt.富士ヒルクライムより、距離は短いものの平均勾配や最大勾配が厳し目です。
2019年は5月18日、19日で確定しています。
募集は1月〜3月末だと思いますので、応募はそのタイミングで!
イベントプロフィール
開催時期:5月中旬
距離:14.7km / 平均勾配:6.0% / 最大勾配:14% / 標高差907m
規模:4000人
【Hill06】マウンテンサイクリングin乗鞍
難易度★★★☆☆
自転車でいける日本最高地点を通るコース設定で、アマチュア界最高峰の日本一のヒルクライムレースとして最も有名です。
レースのない普通の日でもサイクリストの聖地として訪れるライダーが多い人気の峠です。
特に森林限界を超える標高2720mまで登るため、コース終盤は空気が薄くなるため、プロフィール以上の難易度になっています。
レース上位を目指すならもちろん相当なトレーニングが必要ですが、完走を目指すだけであれば、頑張れば行けます。
初心者で乗鞍にチャレンジしてみたいという人は、イベント参加は数多くのライダーと走れるのでおすすめです。
イベントプロフィール
開催時期:8月下旬
距離:20.5km / 平均勾配6.1% / 最大勾配15% / 標高差1,260m
規模:4500人(先着順)
【Hill07】富士山国際ヒルクライム(ふじあざみライン)
難易度★★★★☆
初心者でも完走率98%のMt.富士ヒルクライムとは全く違い、地獄のような激坂が待ち構えているのが、富士山国際ヒルクライム。
富士山5合目までのルートが全く異なり、距離は半分と短い分だけ、勾配が2倍になるという算数的に当然のコースプロフィールとなります。
人が登る標高差は、途中の坂が厳しかろうが、緩かろうが、時間は一緒なるので、基本的にはMt.富士ヒルクライムと同じくらいのタイムでのぼれるはずですが、精神的にくるキツさは雲泥の差だと思います。
特に馬返しという場所を過ぎたあたりで登場する最大勾配22%の激坂で心が打ち砕かれる可能性が高いです。
参加人数も数百人規模と、ガチの坂バカが参加するイベントなので、初心者の人が物見遊山で参加できるものではないのですが、いつかはチャレンジしてやるという意味も込めておすすめしてみました。
イベントプロフィール
開催時期:6月中旬
距離:11.4km / 平均勾配:10% / 最大勾配22% / 標高差1200m
規模:300人ほど
(関連記事)
ヒルクライムレースに参加するなら、バイクの軽量化は特におすすめです。
中でも効果が高いのはホイール交換。
あと、タイヤとチューブの軽量化もおすすめです。
ヒルクライムレース直前でも間に合う軽量化!ラテックスチューブ&軽量タイヤに換装
【Race】おすすめ周回レース7選(エンデューロ/クリテリウム/サーキット)
ロングライド、ヒルクライムレースに続いて紹介するのは、周回コースをぐるぐる回る形式のイベントやレースです。
周回なのでスタートとゴールが一緒でわかりやすく、また、仲間と一緒にチームを組んで参加できるので、初心者でも仲間となら心強いし楽しめるので、非常に参加しやすいイベントです。
エンデューロ/耐久レース
難易度★★☆☆☆
初心者に特におすすめなのはエンデューロイベントです。
サーキットやスタジアムなど制限された区間で走りやすいコース設定です。
一人でも参加できますが、複数人でチームを組めば、リレー形式になり、休みを取りながら走れるので、いきなり長距離は厳しい初心者でも参加しやすいのが特徴です。
4時間などの制限時間内に交代しながら走り、何周できるかを競うレースで、自分たちなりに目標を定めてプランしたりするのもチーム戦ならではの面白さです。大会に向けて練習するのも楽しめます。
おすすめのエンデューロイベント
(参考記事)
老若男女が楽しめるイベントライド「日産スタジアム・サイクルパークフェスティバル」
日産スタジアム・サイクルパークフェスティバルは、新横浜の好立地で非常に参加しやすいのが特徴です。
スタジアムに隣接する公園がコースに含まれるのですが、ここも普段は自転車で走行できないので、この日だけ特別に走れるお得感があります。
(補足)富士チャレンジ200について
富士チャレンジ200は少し毛色が違って、時間制限ではなく、200kmをどれだけ速く走るかというレース。
個人タイムトライアルの長い版とも考えられます。完走タイムごとにゴールド・シルバー・ブロンズの称号ももらえるので、腕試しとして目標にしてみるのも楽しいかもしれません。
富士チャレンジ200 RANK表
- ゴールド 5時間以内 時速40km以上
- シルバー 5時間30分以内 時速36.36km以上
- ブロンズ 6時間以内 時速33.3km以上
ブロンズもなかなかのハードルですね。ただ富士スピードウェイのサーキットを走行できるので、相当走りやすいことを加味すると意外と普段巡航30kmくらいで走れる人なら行けると思います。
レース中は風よけになってくれる足の合う人を見つけてローテーションを組めると最高です。
あとは、機材スポーツならではの装備のグレードアップもおすすめです。
(ホイールアップグレード参考記事)
ロングライドかつスピード走行を狙うなら、やはりカーボンのディープリムホイールを検討するのがおすすめです。
ロングライド向けホイール選び5つのポイントとおすすめモデル10選
【カンパニョーロ・ホイール】グレード徹底比較!違いと決め手は?(2018年)
【フルクラム・ホイール】グレード徹底比較!その違いとおすすめは?(2018年)
(サーキット)シマノ鈴鹿ロードレース
難易度★★★★☆
日本が誇る自転車パーツメーカーのシマノが主催する鈴鹿サーキットで年一回行われるロードレースイベントです。
F1サーキットとして有名な鈴鹿サーキットが丸2日間ロードバイクライダーだけが集まって、ひたすらサーキットを走りまくります。
個人でも参加できますし、チームで2日間5つのステージを走って競う本格的なレースもあるので、非常に楽しそうです。私もいつかチームで戦ってみたい気持ちもあります。
個人の場合は年代別のレースもあり、自分が同世代でどのくらいのレベルか腕試しすることも可能です。
ただ、基本的にとっても速い人が多く、初心者レベルでは力の差に打ちのめされますが笑。
それも含めていい経験ができるイベントで個人的にはまた参加したいと思っています。
おすすめの耐久レース
難易度★★★☆☆
エンデューロの中でも、長時間のものが耐久レースです。
9時間とかそういうレベルになるのでなかなかハードですが、これもチームで参加すれば一日楽しくぐるぐる走れます。
ただ、本気度も高いので、初心者向けというよりは次のステップとして考えておくと良いかと思います。
【Race05】もてぎ7時間エンデューロ 7月上旬開催
(クリテリウム)大磯クリテリウム
難易度★★★☆☆
クリテリウムは周回コースを用いた純粋なロードレースです。
規定周回を最も速くゴールした人が優勝となります。
中でも、大磯クリテリウムは全6〜7戦を行うシリーズ戦になっているのが面白いです。
シーズンポイントランキングなどもあり、F1のようにシーズン総合優勝も競い合います。
優勝するのは一人ですが、四人までチームで参戦できるので、エースを決めてレースを展開するといった戦術展開もやろうと思えばできます。体がついていくかは別ですが。
【Road】おすすめロードレース2選
初心者レベルではありませんが、ロードバイクに乗っているなら、いつかは本格的なロードレースにも参戦してみたい!という人もいるかと思います。
テレビで観たツール・ド・フランスのような山岳を含む100km以上の本格的なコースを信号などもなく集団走行してみたい!プロトンの一部になって見たい!そんな人にいつか目指して欲しいアマチュアロードレースを2つご紹介します。
【Road01】UCIニセコ・クラシック
難易度★★★★★
北海道のニセコで開催されるUCI公認のアマチュアレースです。
このレースは完走タイムで上位25%に入るとUCIグランフォンドワールドシリーズのチャンピオンレース出場権を得ることができ、海外レースに公認で参加できる道筋があるのも魅力的です。
走行距離140kmと現実味はありますが、獲得標高は2000m超えるので初心者レベルでは完走が難しいと思いますが、数年越しで目標にするとロードバイクへのモチベーション維持できて楽しいかと思います。
来年こそはチャレンジしてみよう!と思ったりもしますが、なかなかハードルが高いイベントではあります。
レースプロフィール
開催時期:7月上旬
走行距離:140km / 獲得標高2362m
(参考記事)
来年の目標は、UCI公認ニセコグランフォンドの上位25%で世界戦へ!?
【Road02】ツール・ド・おきなわ
難易度★★★★★+★
日本国内の市民ロードレースとしては最高峰なのが、ツール・ド・沖縄210km。
アマチュアの中でもトップレベルのライダーが集合します。また、足切りも厳しいので完走も難しいレースです。難易度★★★★★にもう一つ★を足させていただきました。
沖縄本島の上部のエリアを周回するコースで、北部にあるダムに向かって2回上るヒルクライムがあったり、コース難易度もなかなかのものです。
「シャカリキ」という自転車漫画のクライマックスの舞台がツール・ド・おきなわでした。
レースプロフィール
開催時期:11月上旬
走行距離:210km / 獲得標高2632m(自分調べ) その他140km、100km、50kmコースも
(参考記事)
過去に一人でツール・ド・おきなわのコースを走って見たことがあります。ロードバイク買って半年くらいの頃だったのでかなりきつかったのですが、朝出発して日が暮れる前になんとか完走しました。獲得標高が2632mでした。途中、水分切れで死ぬかと思いましたが楽しいライドでした。これがレースになると全くペースが違うのだろうと恐ろしくなりました。笑
GW沖縄ライド3rd day ひとりツール・ド・沖縄210km [Route20-03]
おすすめ関連漫画「シャカリキ」
以上、ロードバイクに乗り始めた初心者の方におすすめしたいイベント・レース19選でした。
記事の後半になるほど難易度が上がっているので、初心者で参加するというよりは、ゆくゆくは参加しようという目標として活用いただければ幸いです。