弱虫ペダルはまだまだ元気に連載をしていますが、それ以外にもロードバイク関連のメディアが増えるのも嬉しいものです。
今回は、ロードバイクを題材にした漫画”スマイリング!〜晴れやかなロード〜”の第1巻が発売されてので、ちょっとご紹介したいと思います。
実は、この漫画には原作小説があり、原作者の土橋彰宏さんは、デビュー作の「超高速!参勤交代」でスマッシュヒットし、映画化もされたエンタメ系作家です。
これまでにないロードバイク漫画を期待して、読み進めました。
(コミックス版)スマイリング!~晴れやかなロード~
まだ1巻しかでていませんが、もうすぐ2巻が発売予定です。
あらすじ
主人公は、函館に住むロードバイク競技、ツールドフランスに憧れる中学生。
父親が失踪し、シングルマザーの家庭ではお金もなく、水商売をする母親からはあまり愛情も注がれず、唯一父親が残してくれたママチャリでトレーニングする毎日。
ロードバイクに乗る同級生たちとのトレーニングでは一人ママチャリで参加するも、遅れてばかりで、周囲にはからかわれ、憐れに思われるばかり。トレーニング中のママチャリの故障をきっかけに疎遠になる。
そんなママチャリを修理に訪れた”岩熊自転車”の店長との出会いで、主人公は新しい自転車の世界を広げることになる。。。
という導入です。
その後、自転車屋の店長と交流するうちに気に入られて、父親代わりのような存在に。
そして、実は、ヨーロッパ遠征した日本ナショナルチームのメカニックだった過去が経歴があり、主人公のために、ママチャリを改造してロードバイクに仕上げるという展開で、いよいよ同級生たちも出場する「ツール・ド・函館」のジュニア部門に出場する!という王道スポ根エンターテイメントです。
意外とロードレースについての脚質について言及したりしていて、これからどうなるかわかりませんが、本格派ロードレース漫画になってくれればいいなと少し期待しています。
ただ、ママチャリを改造して作ったロードバイクは過剰に肉抜きしまくりで、果たしてレギュレーションを通るのかということや、剛性足りるのかな。と疑問は残ります。
まぁその辺を度外視すれば、展開はコミカルで軽快なので、エンターテイメントとして楽しみやすいと思います。
小説が好きな人は、文庫版が出ているのでそちらの方が安く買えるのでおすすめです。
また、小説の続編がもうすぐ出版されるようです。
今度の舞台は、しまなみ海道沿いの島。おだやかな環境で育った伯方島中学校の片山巧海、沢村千佳、西本啓太の三人は自転車で海道を走ることが大好きだった。そんなある日、学校に四台のロードバイクが並んでいるのを見つけた。どうやら、以前、巧海がしまなみ海道で見かけたステファン・ライトマンがプレゼントで置いていったものらしい。三人は、もらった自転車で十月に行われる「ツール・ド・しまなみ」に出場しようと「まっさん」こと正木先生に指導を依頼する。ロードレースに詳しくないまっさんは、困った挙句、自分の代わりに島に地域興しに来た謎の女性を訪ねることを提案するが……。
あらすじからは、舞台は”しまなみ海道”
同じく中学生3人組が主人公で、なにやら女性との交流がメインになっているようです。
今後のコミックの展開が面白かったら、小説版2作も読んでみようかなと思っています。
梅雨時期でライドに行けない日などの読み物としてストックしておくのはいかがでしょうか。