最新記事はこちら
ロードバイク メーカー人気ランキング Top30 by Google検索
まずは人気メーカーのランキングだが、ロードバイクメーカーの人気ランキングはネット上に存在しなかった。幾つかあるにはあったが、規模も小さく、または、情報が古いものだった。
そこで、今回新しく自分でランキングを作成することにした。ランキングはGoogleで検索された各ロードバイクメーカーの名前(英語・カナ)の月間平均検索回数を集計して、ロードバイク人気メーカーTOP30ランキングを完成させた。
我ながら、現在の認知度・人気度をうまく反映したランキングになった。今後はこのランキングで気になるメーカー人気度を参照して見えほしい。※ランキング仕様検討から集計完了まで所用時間2時間の力作だ。
ロードバイクメーカー人気ランキングTOP30
Rank | 英語名 | カナ名 | メイン検索回数 | サブ検索回数 |
1 | GIANT | ジャイアント | 49500 | 40500 |
2 | Cannondale | キャノンデール | 49500 | 12100 |
3 | Bianchi | ビアンキ | 49500 | 9900 |
4 | SPECIALIZED | スペシャライズド | 33100 | 9900 |
5 | FELT | フェルト | 27100 | 12100 |
6 | Anchor | アンカー | 27100 | 9900 |
7 | PINARELLO | ピナレロ | 27100 | 2900 |
8 | FOCUS | フォーカス | 22200 | 14800 |
9 | TREK | トレック | 22200 | 22200 |
10 | FUJI | 18100 |
| |
11 | KUOTA | クォータ | 18100 | 4400 |
12 | タイム | 14800 |
| |
13 | LOOK | ルック | 14800 | 5400 |
14 | BMC | ビーエムシー | 14800 | 390 |
15 | DE ROSA | デローザ | 14800 | 5400 |
16 | COLNAGO | コルナゴ | 12100 | 3600 |
17 | SCOTT | スコット | 9900 | 8100 |
18 | RIDREY | リドレー | 9900 | 110 |
19 | Canyon | キャニオン | 8100 | 6600 |
20 | GDR | グラファイトデザイン | 8100 | 1300 |
21 | Wilier | ウィリエール | 6600 | 2400 |
22 | CARRERA | カレラ | 6600 | 2400 |
23 | cineli | チネリ | 6600 | 1600 |
24 | LAPIERRE | ラピエール | 4400 | 1000 |
25 | CHERUBIM | ケルビム | 4400 | 590 |
26 | ORBEA | オルベア | 3600 | 2400 |
27 | Cervelo | サーヴェロ | 2900 | 2900 |
28 | CORRATEC | コラテック | 2900 | 1300 |
29 | STORCK | ストーク | 2900 | 590 |
30 | Argon18 | アルゴン18 | 1600 | 1000 |
<Ranking作成ルール>
- 各メーカーの英語名・カナ名の検索回数で多い方(メイン検索回数)を基準にランキング太字表記がメイン検索。
- 検索が同数の場合は、英語・カナの検索回数の合計が多い方の順位を上とする。
※例外処理:タイム、フジは明らかにロードバイク以外の検索も含むため検索回数の少ない方をランキングでは使用した。
TREK(トレック)のランキングについて
TREK(トレック)の順位が低くなってしまったが、英語でも、カナでも両方検索されやすいため、検索回数が分散したためルール上低く見える。英語・カナの検索回数の合計では、スペシャライズド異常なので、実際はRank4がTREK(トレック)と考えても良い
TOP10ロードバイクメーカーの特徴とおすすめの1台
さて、人気ランキングTOP10のロードバイクメーカーについて紹介。各メーカーから初心者にオススメのロードバイクを厳選したたった1台をそれぞれ紹介していこう。
ロードバイク初心者におすすめするロードバイクの基準
ロードバイクを趣味として本格的に始める初心者の人に向けたおすすめの基準は、以下のように考えた。
- 現時点で、最新の完成車
- コンポ:シマノ105以上
- 予算:10万円以上30万円未満
- 長く乗って楽しめる。(買った後も拡張したくなるフレーム)
趣味としてロードバイクの楽しさは、幾つかある。
- 速く、長く、遠くまで走る爽快感。
- 自転車をカスタムして、グレードアップしていくRPG感。
そんなロードバイクの楽しみを得るための最低基準として、コンポ105で10万円以上のフレームのものを選ぶことで、これらの楽しみを将来に渡って味わうことができるだろうと考えている。
街乗りや通勤・通学のファッションとして乗るロードバイクを探している人は、この基準は気にしなくてもいいだろう。自分の考える予算でデザインが気に入ったバイクを選ぶだけでいいだろう。HAMMER(ハマー)のロードバイクとか乗ればいい。
さて、いよいよ人気メーカーTOP10の特徴とおすすめロードバイクの紹介に入りましょう。
Rank 1 GIANT(ジャイアント)
栄えあるGoogle検索回数ランキング1位と圧倒的なコストパフォーマンスのロードバイクを提供するGIANT(ジャイアント)。ジャイアントストアも全国各地に展開しているので買ってからのサポートも受けれるので初心者も安心してロードバイクを始めることができる。サイクリストの聖地しまなみ海道では、広島の尾道にも、愛媛の今治にもジャイアントストアがあり、修理・整備、レンタルバイクの提供もしていて非常にロードバイク乗りに優しいメーカーである。
このGIANT(ジャイアント)は台湾のメーカーで、創業者はうなぎの養殖をやっていたが、自然災害で壊滅したため、一念発起して自転車部品製造業をはじめたのがルーツという異色の自転車メーカー。当初からOEM(受託)生産を始め、着実に成長をし、アメリカ、ヨーロッパへと進出し、ツールドフランスのプロチーム「ジャイアントアルペシン」にバイクを提供するほどの自転車トップブランドとなった。現在でも他社のOEMも続けている。GIANTはスローピングフレーム技術を開発し、ロードバイク界に広めたことでも有名である。
初心者にオススメのGIANT(ジャイアント) TCR SLR 2
ジャイアントからおすすめの一台は、ジャイアントらしいコストパフォーマンスを誇るアルミロードバイク「TCR SLR2」の2017年最新モデル。昨年までのモデルから、フレーム設計を含め全てを一新してフルモデルチェンジしている。前作比較でハンドリング剛性+18%、ペダリング剛性+10%、9%軽量、「VARIANT」ピラーの採用で振動吸収性能が向上し、快適なライドを実現している究極のアルミレーシングバイク。
- コンポ:105
- 価格:¥165,000(税抜)
一つ上のモデルTCR SLR1は、コンポがULTEGRAにグレードアップするが、価格も¥230,000とググっと高くなる。初心者なら、105のTCR SLR2で十分だろう。特に、TCR SLR2をオススメするポイントは本体重量。7.9kgとカーボンロードバイク並みに軽い。
さらに、フレームジオメトリもジャイアントの最新設計なので、今後、数年にわたって長く乗り続けていける。パーツをグレードアップしながら、愛車を成長させていく楽しみを存分に味わえる。購入後もジャイアントストアに通う楽しみが増えるだろう。
(関連記事)GIANT 2017年モデル
Rank 2 Cannondale (キャノンデール)
第二位はアメリカの自転車メーカー・キャノンデール。蛍光色のグリーンが特徴のロードバイクは、いつ見ても軽快で速そうだ。キャノンデールは設立当時の1960年代から高性能のアルミ素材で自転車業界に革命を起こそうした。クロモリ素材がメインの時代に高性能アルミに目をつける先進性を持ちアメリカ生産にもこだわり最新の自転車を発表し続けた。1984年に他のメーカーより、いち早くマウンテンバイクを発表。今では当たり前のなったリアサスペンションも初めて量産したのもキャノンデール。先進的なデザインと技術で自転車業界を牽引し続けている。
初心者にオススメのCannondale(キャノンデール) CAAD OPTIMO(オプティモ)
キャノンデールからは、やはりアルミロードバイクをおすすめしたい。中でも2017年に新しく発表されたばかりのCAAD OPTIMO(オプティモ)はコストパフォーマンスがかなり良い。まずはフレーム設計がいい。キャノンデールで現役バリバリレースモデルのSuper Evo SixやCAAD12と同じフレーム設計・ジオメトリーを採用している。上位モデルのフレームと同じ設計のメリットは、他のエントリーフレームにありがちなハンドリングの不自由さや強い剛性による乗り心地の悪さを軽減してくれる。まさにロードバイク初心者向きの乗りやすさで、買ってすぐに扱いやすいロードバイクに仕上がっている。曲がりやすく、乗りごこちも良いエントリーモデルとしてコンポが105で統一されていて14万円はGIANTよりも優れている。
- コンポ:105
- 価格:¥140,000(税抜)
(関連記事)
Rank 3 Bianchi (ビアンキ)
第3位はイタリアの自転車メーカーBianchi(ビアンキ)。男女問わず人気が高く、クロスバイクでも人気が定番化していて、最近街を流しているときにみるクロスバイクの10人に2、3人はビアンキではないか?かくいう私もビアンキのクロスバイクROMAⅢを1台持っている。
ビアンキといえば、チェレステ。意味はイタリア語で「碧空・天空」で緑色に近い青色になっている。毎年、ミラノの空の色を見て現地の職人が色を調合するとも言われており、チェレステカラーは毎年微妙に違った色になる。緑が強かったり、青が強かったりしているようだ。
創業は1885年で、現存する中では世界最古の自転車ブランドである。ヨーロッパのロードレースにも自転車を提供し、ファウスト・コッピやマルコ・パンターニなどの多くのイタリア人レーサーがジロ・デ・イタリアやツール・ド・フランスで輝かしい成績を上げている。現在は、LOTTO NL JUMBO(ロットエヌエルユンボ)にバイクを供給している。
初心者にオススメのBianchi(ビアンキ) SEMPRE PRO (センプレプロ)
ビアンキからは、ちょっと値が張るがカーボンロードバイクをオススメ。SEMPRE PRO(センプレプロ)。やはり色はチェレステがオススメ。センプレプロは、Matt Cheleste(マットチェレステ)とちょっと抑えたチェレステカラーが大人な雰囲気。
イタリア語でSempreは、Always=いつもという意味で、レーシングジオメトリーでありながらも重量剛性比がチューニングされ、様々なライディングスタイルに合うロードバイクがコンセプト。初心者が自分の走りの方向性を決める一台として最適だ。末長く大事に乗って欲しい。
- コンポ:105
- 価格:¥267,000(税抜)
- ホイール:Flucrum Racing 7LG ちょっといいホイールがついてる。
Rank 4 SPECIALIZED (スペシャライズド)
続く第4位は、スペシャライズド。キャノンデールと同じくアメリカの自転車メーカーだ。創業者は大学卒業後も自転車に関わる仕事をしたいと1974年にフォルクス・ワーゲンバスを売却して得た1500ドルを資金にサイクリング文化発祥の地であるヨーロッパ縦断旅行に出発。そこで偶然チネリの創始者チーノ・チネリと会い、アメリカへの輸入権を獲得した。なかなかの運で始まったスペシャライズドは、日本とも縁があり、1981年に世界初の量産型マウンテンバイク「スタンプジャンパー (Stumpjumper)」を発表し、これが大ヒット。実は、日本の新家工業のOEM生産だった。ここから一気に拡大したスペシャライズドは、現在でもエアロロードバイクVENGEをツールドフランスに初導入したり、やはり時代を切り拓く自転車メーカーの一つである。現在、ティンコフとアスタナのワールドチームにレースバイクを提供しており、2016年のジロ・デ・イタリアではチームアスタナのニバリが優勝を果たした。
初心者にオススメのSPECIALIZED(スペシャライズド) TARMAC(ターマック)
TARMAC COMP (ターマック コンプ) SAGAN COLOR
スペシャライズドからもカーボンロードバイクを紹介したい。カーボンフレームの利点は、振動吸収性能とフレームの軽さ。速く、長く走るロードバイクの性能を最大限に引き出す。そのロードバイクが駆ける平坦路、坂路、下りなど全ての局面に対応するバランスの良さを誇るのがスペシャライズドのターマック。スペシャライズドの初心者向けカーボンロードバイクとしては本命モデルだ。
そして2017年モデルのターマックからのオススメは、数あるグレードの中から、TARMAC COMP(ターマックコンプ)をオススメする。フレーム設計は、SPECIALIZEDのプロチーム供給ブランドS-WORKS TARMACと同じもの。最新のフレームではないのだが、1年落ちでプロレーサーと同じバイクに乗れるのは大きな魅力だ。カーボンもプロ素材より少し落ちるが、初心者にはおそらく全く気にならないだろう。
- コンポ:Ultegra(アルテグラ)
- 価格:¥324,000(税抜)
30万円の予算を少しオーバーするが、コンポがアルテグラと105より上のグレードになっているので、Rank3のSempre PRO センプレプロと比べても特別高い値段ではないはずだ。私が今最初の一台を買うならコレじゃないかなと考えている。
Rank 5 FELT (フェルト)
第5位はFELT(フェルト)。ドイツとアメリカに拠点を持つメーカー。数年前まではワールドチームにバイクを提供していて、名スプリンターマルセルキッテルが2013年のツールドフランスでマイヨ・ジョーヌを獲得した時にはFELTに乗っていた。創設者のジム・フェルトは元々ホンダやヤマハなどのメカニックで、モーターレースのオートバイのフレームを設計していた。自身のトライアスロン用のフレームを設計し始めたのがきっかけに自転車業界にその活動の場を移した。
初心者におすすめのFELT(フェルト) AR5
ルーツであるトライスロンのTTバイクのエアロダイナミクスの技術やノウハウを生かしたエアロロードバイクを選ぶのがFELT(フェルト)道を極めるということだろう。その中でも初心者でも手が出やすいのがAR5。カーボンフレームのロードバイクだが、FELT独自のホイールにするなどパーツでコストを抑えている。後々にパーツを交換していくと大化けしそうなバイクである。しかも、タイヤは初めからコンチネンタル グランプリ4000SIIと1万円くらいのいいタイヤを履いているのもFELTのこだわりかもしれない。
- コンポ:105
- 価格:¥278,000(税抜)
エアロロードバイクを買ったら、ロードバイクの方向性が決定する。迷うことなくスプリンターを目指して欲しい。もちろんロングライドを快適に走るようなフレームではないが、その分超高速でかっ飛ばす快感を味わえるはずだ。元々モーターレースのフレームを設計していたFELTの超高速フレームのノウハウは頭ひとつ抜けている。
Rank 6 Anchor (アンカー)
第6位に我らが日本のメーカーブリジストンのアンカーがランクイン。日本メーカーだけあって、日本人を含む東洋人の体型に合わせたジオメトリーのフレーム設計しているのも特徴の一つだ。特に背が低い女性はアンカーのバイクを選ぶと良い。385mmという小さめのフレームサイズがあり、身長145cmのライダーにも適切なポジションと走り心地を提供する。
初心者におすすめのAnchor(アンカー) RS8 EQIPE
さすが日本メーカーという印象のブリジストンアンカー。カーボンロードバイクのエントリーとしてももちろん、レースに挑戦する人に向けても後々のグレードアップを可能にしたバイクを最高のコストパフォーマンスで提供。加速性能も向上しつつ、快適な乗り心地も実現している。
- コンポ:105
- 価格:¥255,000(税抜)
また、アンカー独自のカラーオーダーシステムで、33色の中から好きなカラーを選び、3つの仕上げ方で自分好みのバイクカラーを作り上げることができる。一部を除いて無料というのも驚きだ。まさに自分のためのバイクを手に入れるならブリジストンアンカーは最適だ。
Rank 7 PINARELLO (ピナレロ)
ラッキーセブンの第7位は我が愛車PINARELLO。2年連続ツールドフランス優勝を成し遂げたばかりのチームスカイにバイクを提供している。若干ミーハーなメーカーだとの酷評も受けるが、私は正直ツールドフランスも知らずに、ピナレロという名前の響きや単純にバイクのデザインのかっこよさから入っているので、決してミーハーではない。日本人のロードレース観戦人口を考えれば、チームスカイを知らない人の方が多いだろうし。
ジョバンニ・ピナレロにより1953年に創業されたイタリアのメーカー・ピナレロ。半世紀以上の歴史を持つ名門だ。ジャガーと共同でフレーム設計をしたり、カーボン素材は日本の東レが供給していたり、積極的に最新の技術を生かしたバイク開発をしている。その結果としてロードレース界の最高峰メーカーの地位を近年維持している。
(2017/7/3追加)ピナレロ2018年最新モデル発表会レポート
初心者におすすめのPINARELLO(ピナレロ) GAN
正直ピナレロは少し値段が高いブランドだ。同じ値段を出せば他のメーカーならグレードを1つ、2つあげて買えそうなイメージもある。ただ、2017年モデルで状況が少し変わった。昨年デビューしたPINARELLOのカーボンロードバイクGANの仕様が一新され、30万円以下で手に入るカーボンロードバイクのグレードが登場した。それがGANである。上位グレードのGAN S, GAN RSに比べて、カーボン素材のグレードは異なっている。GAN 2017年モデルは去年より約3万円安くなりかなりコスパもよくなっている。2017年の新デザインが気に入ればオススメだ。しかし、個人的には2017年モデルのGANシリーズはロゴが少し目立ちすぎているのが気になる。
- コンポ:105
- 価格:¥298,000(税抜)
私の愛車は昨年モデルGAN Sだが、加速時も高速巡航時もロングライドでも快適な乗り心地である。一番の苦手はヒルクライムだが、おそらく個人の能力が主な要因だと思う。最初から付いているホイールがかなり貧弱なので、軽量ホイールに変えてからはヒルクライムも少し楽に走れるようになった。
(関連記事)
Rank 8 FOCUS (フォーカス)
第8位にドイツの自転車メーカーFOCUS(フォーカス)。シクロクロスで世界王者となったばかりのマイク・クルーゲが1993年に創業。German Engineeredをモットーに情熱、成果、完璧を目指すドイツの魂を込めた技術で品質水準の高さを保証している。ゲルマン魂に触れたいロードバイク乗りならFOCUSを選ぼう。2013年からUCIプロツアーチームAG2R(アージェイドゥーゼル)にバイクを提供。2016年のツール・ド・フランスでは、フランス人の期待に応えてロメン・バルデが総合2位で表彰台に上った。
初心者にオススメのFOCUS(フォーカス) CAYO
FOCUSからおすすめなのは、105で30万円をギリギリ切るCAYO。
街乗りからアマチュアレースまで対応できる剛性を持ちつつ、軽量。また、乗り心地も良く、プロ選手では悪路で悪名の高いパリ〜ルーベにCAYOを乗る人もいるそうだ。
- コンポ:105
- 価格:¥299,000(税抜)
フレームのジオメトリ(設計)は、ヘッドチューブを長めにしたエンデュランスロード設計で、ロングライドにもおすすめできる。製法もフラッグ シップモデルと同様のP2T 10カーボンを採用しているので、長く楽しめそうなモデルである。
Rank 9 TREK (トレック)
英語名とカタカナ名で検索が分散して今回のルールではランクを落としたTREK(トレック)が第9位。実質4位と考えてもいい。サイクリングロードを走れば何台かには必ずすれ違うほど乗っているファンは多い。EMONDA, DOMANE , MADONEという3つのロードバイクがあり、それぞれ軽量、エンデュランス、レースと特徴がキレイに分かれているので購入しやすいモデルラインナップ戦略をとっている。
トレックはアメリカのメーカーで独自に開発したカーボン素材OCLV。Optimum Compaction, Low Void(超高密度圧縮、超低空隙率)の略で航空宇宙産業で使用されるカーボン技術をしのぐ。このOCLVを利用して、世界最軽量のカーボンフレームロードバイクを開発し、アメリカ人のアームストロングを支援して、彼のツール・ド・フランス7連覇を支えた。しかし後年アームストロングのドーピング発覚により、優勝はすべて取り消されてしまった。現在は、トレック・セガフレードにバイクを供給し、今年引退するファビアンカンチェラーラも支援、最後の年にリオ・オリンピックのタイムトライアルで優勝を飾った。しかし、来年はコンタドールとデゲンコルブが移籍してくるということでかなり戦力が補強された。
初心者にオススメのTREK(トレック) DOMANE S5
TREK(トレック)のエントリーモデルラインナップは絶妙で、アルミでもカーボンでも優れたバイクが多いので初心者には本当にオススメのブランドだ。トレックショップも全国にあるので買ってからのサポートも充実している。その中から特に1台だけを上げるのはなかなか難しいが、2017年にモデルが一新されたDOMANEからS5をピックアップすることにした。最新モデルという意味では、SL6以上がDOMANE(ドマーネ)の特徴であるISO speedという振動吸収機構をリアだけではなく、フロントにも搭載した最新フレームを使用しているのだが予算オーバーだ。今回ピックアップしたDOMANE S5はリアのみがISO Speedと従来と同じフレームのままだが、去年よりも価格が14,000円ほど安くなっているし、リアだけでも小さな路面ギャップを吸収し、ロングライドの乗り心地を快適にしつつ、加速時もたわむことなくガツっといけると評判である。
- コンポ:105
- 価格:¥249,000(税抜)
(関連記事)
2018年のTREK Emondaは完全刷新! SL5は105グレードのカーボンロードがなんと20万円ちょいで買える!
他のモデルのEMONDAなどもおすすめだが、今年は特に大きな変更はない。アルミロードフレームのALR5, また、新色のカリフォルニアスカイブルーが素敵なEMONDA SL6はおすすめだ。
Rank10 FUJI (フジ)
FUJIの名を冠するのに、なんと現在はアメリカのメーカー。
元々は1899年創業の日本の自転車輸入販売代理店で、のちに自転車開発・製造をスタート。いろいろあって倒産し、今はアメリカに本社を構えている。ロードバイクだけではなく、クロスバイクやピストバイク、ミニベロなどもラインアップしている。クロモリフレームの細いシュッとしたフレームはどこか懐かしい印象を受けるが、本格的エアロロードバイクも開発している。
初心者にオススメのFUJI(フジ) ROUBAIX 1.3
ルーベの名を冠するアルミロードバイク。その名前からはクラシックレース向けと捉えるかもしれないが、そんな過酷なシチュエーションでもベストパフォーマンスを引き出すオールラウンドロードという位置付けという意味だ。ルーベはFUJIの中では最古参のピュアロードレーサーで、10年以上販売されているロングセラーモデル。アルミ本来のしなやかさと強さを兼ね備えたライトウェイトロードレーサー。ブラインドテストではカーボンと間違えそうな程の軽やかでシルキーな乗り心地だったという。
- コンポ:105
- 価格:¥185,000(税抜)
人気メーカー別 初心者にオススメロードバイクまとめ
以上、人気メーカートップ10について最新モデルの中から、初心者にオススメのロードバイクを1台ずつ上げてきた。アルミロードやカーボンロードバイクは、それぞれのメーカーの特徴に合わせて選んだつもりだ。カーボンは20万円を超えるものば多いが、どのメーカーもアルミロードバイクはあるので、そちらを検討しても良いだろう。
初心者におすすめのロードバイク各メーカー1台
- GIANT(ジャイアント) TCR SLR2 ¥16,5000
- Cannondale (キャノンデール) CAAD OPTIMO ¥140,000
- Bianchi(ビアンキ) SEMPRE PRO ¥267,000
- SPECIALIZED(スペシャライズド) TARMAC COMP ¥324,000
- FELT(フェルト) AR5 ¥278,000
- Anchor(アンカー) RS8 EQIPE ¥255,000
- PINARELLO(ピナレロ) GAN ¥298,000
- FOCUS(フォーカス) 2017年モデル発表9/7待ち
- TREK(トレック) DOMANE S5 ¥240,000
- FUJI(フジ) ROUBAIX 1.3 ¥185,000
もし、それでも悩むようなら、
個人的な意見だが、これからロードバイクを買う人は、見た目で決めるのがおすすめだ。ブランド名の響きやカラーなどとにかく気に入った外見・イメージを持つバイクでいいと思う。性能の差はあまり気にせず、毎日乗りたくなるお気に入りの一台を見つけて、走るモチベーションが湧くことが大事だと思う。
ランキングTOP10圏外からオススメのメーカーのロードバイク
googleランキングTOP10圏外だが気になるメーカーの記事も記載しておきます。
・コルナゴ
イタリアの老舗自転車メーカー。その信頼性はピカイチ。
・エディメルクス
往年の名レーサー エディ・メルクスの名を冠したメーカー。バイクのモデル名もエディ・メルクスの走った実際のレースの名前だったりして歴史を感じるメーカーである。
ロードバイクを買うときに参考にしたい本・雑誌
ロードバイクは高い買い物である。乗り始める前にいろいろと知識を仕入れておくのにオススメの本を紹介する。
▪︎ロードバイクガイドブック
購入前にいろいろなロードバイクを見たい人に。
■ロードバイクに乗りたい・乗りはじめた人にオススメの漫画
中年漫画家のロードバイク実録エッセイ漫画。とてもわかりやすい初心者あるあるが沢山学べて、同じ間違いをしなくて済むかも。
その他の自転車漫画もまとめています。
▪︎電子書籍で読めるロードバイクの書籍
最後に最近では紙よりもデジタルの方が何かと便利。電子書籍で読めるロードバイク関連の書籍もまとめました。