ロードバイクの2017年最新モデルもショップの店頭に綺麗に並んでいる冬の終わりのこの時期。自転車雑誌の編集部の試乗も一通り終わり、ただのスペック情報だけではない、テストライダーたちの印象や実際の乗り心地を含めたインプレッション雑誌が発売され始めた。
スペックだけを見るなら、最新ロードバイクをカタログ的に完全網羅している雑誌もあるのでチェックしてみるといい。
今回は、月刊誌のBiCYCLE CLUBが監修している別冊「ロードバイクインプレッション2017」を購入。その構成や内容をレポートしつつ、雑誌の中からもし2台目を買うならこれ!という私の本命バイクを発表したいと思う。
1/26発売 1600円(税抜)
最新モデルの中から編集部がピックアップしたロードバイク62台を約200ページにわたってインプレッション記事で紹介している。もちろんフルカラーである。
ロードバイクインプレッション2017
表紙はとってもシンプル。BMCとビアンキの最新モデルを颯爽と駆るテストライダー達。服装からかなり寒そう。11月あたりだろうか。最新バイク乗り放題。羨ましい仕事である。
今回のテストライダーは、5人の男女。皆、ロードバイクやシクロクロスなどで輝かしい成績を上げている。レベル高く、乗り込んでいるから微妙な差がわかるということだろうが、専門的な視点も多く理解できないことも多い。
本当に素人、初心者の人にも参考になるように、例えば一人ぐらい年間走行1万キロと走り込んでいるが、ぽっちゃり体型のおじさんとか、お金がない学生ライダーとか、素人っぽい視点で語れるテストライダーを入れてみるというのはいかがだろうか。
全員プロだと総じてお利口さんな意見ばかりが並ぶし、何より皆賢そうなことを言うので文章が硬くなってしまう。もちろんそういう情報はロードバイクを本気で選ぶ段階では非常に参考になるのだが、その少し前の段階、ロードバイク買ってみようかなーという入り口で迷っている人にはちょっと濃すぎる。
ぽっちゃりおじさんの素人よりの視点で、感情的価値をインプレッションした情報があれば、ロードバイク初心者も少し入りやすくなるのではないだろうか。
上は、イメージモデルのかもめチャンスの社長さん。
なんだったら、その役目、アラフォー初心者の私にお声がけください。BiCYCLE CLUB編集部さん、スケジュール空けて待ってます。笑
話を戻して雑誌の構成を見ていこう。
6つのカテゴリーで、ロードバイクを紹介
最新モデルのロードバイクは以下の6つのカテゴリーに仕分けされ、それぞれで注目のバイクを紹介している
- RACING カーボンロードバイク (レースも出れちゃうハイスペックバイク)
- DISC BRAKE ディスクブレーキ
- GRAVEL & ENDURANCE グラベル・エンデュランス(ロングライド向き)
- ALMINIUM (アルミフレームバイク)
- TIME TRIAL BIKE (超高速タイムトライアルバイク)
- LADIES (レディースバイク)
メインとなるのは、1,2のカーボンフレームのロードバイクで、合わせて37台のバイクが紹介されている。全体の60%のページを割いている。
5つの要素でロードバイクを判定。
それぞれのバイクのインプレッション記事は、2〜4ぺーじで構成されていて、インプレッションスコアとして、以下の5つの要素でランクづけされている。
- 剛性
- ハンドリング
- 加速感
- 振動吸収性
- 乗り味
初心者の人がいまいちピンとこないだろう要素が「剛性」だろう。これは、物体に力を加えたときの変化に耐える性質のことで、剛性が高いほどフレームが歪みにくくなり、硬い乗り心地を感じる。が、パワーがロスなく伝わりやすい。しかし、硬いと疲れる。剛性は高ければいいというわけではないのが、この剛性を捉えづらくさせている。
乗り味は、コンフォート(安定感)とレーシング(反応がいい)にわかれている。ロングライドで旅乗りが目的なら、コンフォートよりのバイク。レースに出たいなら、もちろんレーシング。
そして、私のようにせっかちで、前に自転車が走っていたらどうしても抜きたくなっちゃうだけの人もレーシングよりを選ぼう。
ロードバイクごとのインプレッション記事の構成
ロードバイクごとのページ構成。TREKのDOMANE SLR6の記事を例にしよう。
注目度の高いバイク4ページ構成である。(2ページのバイクもある)
最初の見開き2ページでは、バイク全体の写真と、特徴的なフレーム・パーツの写真。そして、スペック情報が紹介される。
そして、次の2ページ見開きで、テストライダー2名によるインプレッションの詳細とインプレッションスコアが記載される。
インプレッションの冒頭
R●クラシックレースに強いファビアン・カンチェラーラも愛用したドマーネのニューモデル。前作でもそのテクノロジーに度肝を抜かれたが、今作はさらに上回るバイクになっていた。一言で表現するならレーシングコンフォートという言葉がぴったりとくる。
S●リアのアイソスピードにも驚きましたが、フロントにも搭載したことでさらに振動吸収性が高まっていますのね。フロントにこういう機構を盛り込んだことで生じる違和感が心配でしたが、全く自然な走行感でしたね。
ロードバイク歴1年ちょいの私でなんとか解読できる内容である。ロードバイクに乗ったことない人位はやはりちょっと難しい印象だ。
私も記事を書いているので、自分の乗っていないロードバイクも趣味で調べたりしているのでちょっと詳しくなってきている方だと思うので、ちょっとインプレ記事は、初心者に難しそうだ。
やはり私のような素人サラリーマンの視点のインプレもあった方がいい。
かもめチャンスは、サラリーマンのロードバイク乗りはぜひ読んでほしい。
ストーリー前半は子持ちシングルサラリーマンの主人公の苦悩がなかなか面白い。
以上の構成で、全62台の最新ロードバイクのインプレッション記事が楽しめる。
これからロードバイクを買おうとしている人は、ショップに行く前にまず、どんなバイクがいいかなーと写真を眺めるだけでもいいと思う。
そして気になった数台のバイクを実際にショップに見に行って、店員に色々と質問してみるといいだろう。ロードバイクに乗ってどこに行きたいとか、レースに出たいとか、目的をある程度持っていると店員さんもそれにあったバイクを進めてくれるので、効率よく話を聞き出せるでしょう。まとまりやすい
私の本命バイクはこれ! COLNAGO(コルナゴ) CONCEPT
雑誌に掲載されているロードバイクから、私なりに次の一台の本命を選んでみた。
どのバイクも欲しくなるが、悩んだ末、コルナゴ初のエアロロードバイク CONCEPTを本命の一台にあげる。
まず、イタリアのブランドであるコルナゴ。このイタリアの風を感じてモチベーションが上がる。さらにイタリア感をあげるのが、このバイクはなんとあのフェラーリとのコラボで生まれたバイクなのだ。かなりミーハーなわけだが、一方で、コルナゴはかなりの老舗の自転車メーカーであるから伝統すら感じる。イタリアの職人たちが最新の技術を取り入れ、最高の空力性能を取り入れているバイクなのだ。
次に気になったのが、そのブラックなフォルムにいやらしくない形でゴールドをあしらったカラーリング。その絶妙なデザインセンスに脱帽である。さすがイタリアとすでにつぶやいている。
何より、次に買うならオールラウンドではなくエアロロードもありかと考えていたというのも大きい。せっかく買うなら今のバイクと明らかに違う性能のものがほしい。ちょっとしか変わらないバイクだと私のような素人にはその差がわかるまい。その点、エアロロードバイクははっきりと性能が異なる。空気抵抗を極力落として、平地の巡航性能もあり、加速する楽しさを味わえそうである。しかも、どうやらエアロロードバイクの剛性の高さや車体の軽さは、私の苦手なヒルクライムを走るのにかなり有利というではないか。
だったら、なぜみんなエアロロードを買わないのかと思うが、唯一の弱点は、その硬さによる乗り心地なのだろうか。ロングライドをゆっくり楽しむみたいな用途にはあまり向いてないかもしれない。
1年乗るうちに、自分のロードバイクの乗り方や好みもわかってくる。もちろん遠くまで走りたい、旅乗りライダーであるのだが、途中の移動はすげーせっかちで速く走りたい気持ちが常にある。だったら、硬かろうが、疲れようが、スピードを上げられるエアロロードバイクという選択肢は有力候補になるのである。
こんな素人目線のインプレッションはいかがだろうか?BiCYCLE CLUBさん、CYCLE SPORTSさん、スケジュール空けて待ってます。
1/31には「超はじめてのロードバイク2017」という雑誌も発売するみたいなので、初心者の方はこちらもありかもしれない。
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