旅に出るなら、「バイクパッキングBOOK」を読もう。

バイクパッキングBOOKカバー
自転車×旅の”いま”がわかる本

自転車で旅に出ようと思っても、色々とわからないことが多くて躊躇する人も多いのではないでしょうか?

何を持っていったらいいのか、どうやって運んだらいいのか、そもそも楽しいのか?

そんな自転車×旅に不安を持つライダーに、自転車旅をわかりやすく、必要な装備から、その奥深い楽しさまで、追体験させてくれる専門書が今回紹介したい”バイクパッキングBOOK”。

自転車旅のロマンを感じさせてくれる最初の写真に気持ちが盛り上がる

何より冒頭に差し込まれたいくつかのカラー写真が、自転車旅へのロマンを掻き立たせてくれるし、導入ではバイクパッキングが近年流行り始めたヒストリーを簡単に紹介してくれて、”いま”のライダーが非常に恵まれていることを教えてくれる。

そして、何より具体的な装備や道具についても、筆者の北澤肯さんの豊富な経験に基づいて事細かく紹介してくれているので非常に参考になります。

自分の自転車に”旅”という新しい概念を加えてくれる一冊。

自転車に乗って遠くまで、日本のどこでも、なんだったら世界まで飛び出したい、飛び出せたらいいなという人におすすめの良著です。

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バイクパッキングBOOK 目次&レビュー

バイクパッキングBOOKの表紙
導入・パッキングの道具・実践の3部構成

まずは、本著の目次リストを紹介していきます。

Part1 What’s Bike Packing? / バイクパッキングとは何か?

  • Sprit & Minde バイクパッキングの精神的ルーツ
  • Birth & Evolution バイクパッキングの始まりと進化
  • About Mountain Bike MTBのこと
  • Development 多様化したバイクパッキングのスタイル

第一部は、本著のテーマである”バイクパッキング”のルーツとその意味について、紹介してくれます。

そもそも勘違いしていましたが、”バイクパッキング”は「自転車に荷物を積むこと」だけを指しているのかな?と思っていましたが、本来は「自転車に最小限の荷物を詰め込んで旅をすること」と旅までを含んだ言葉のようです。

このバイクパッキングという言葉は、「バックパッキング(Bikepacking)を語源に持つ。(中略)テントやシュラフ(寝袋)、食料や水などを生活に必要な全てを背中(バック)にパックして(バックパックを背負って)、バックカントリーを旅することだ。

バイクバッキングBOOK Sprit & Mind バイクパッキングの精神的ルーツ

背中(バック)にパックするか、自転車(バイク)にパックするかの手段が異なるが、我が身一つと最小限の衣食住を背負って、自然や荒野に旅に出かける旅のことを”バイクパッキング”というわけです。

なので、本著ではパッキングする道具だけではなく、テントなどのひとり旅でのキャンプ道具についても詳しく紹介してくれます。

そして、このバイクパッキングの歴史についても簡単に紐解いてくれますが、本当にここ十数年ほどの歴史で、自転車の進化と、専用バッグの進化、そして何よりも、キャンプ道具の”ウルトラライト”への進化が、近年のバイクパッキングの世界を押し広げている、さらにグラベルのブームへと続くことがわかります。

Part2 Gear / バイクパッキングの道具

バイクパッキングの核心である必要な”装備”はもっともボリュームを割いていてわかりやすい
  • Bikes 自転車について -MTBかロードバイクか
  • Bike Parts 自転車のパーツについて
  • Bags バイクパッキングのためのバッグについて
  • Bike Tools & Accesories 自転車工具とアクセサリー
  • Bikepacker’s Personal Styles バイクパッカーの愛車とバッグ
  • Camping Gear キャンプ道具について
  • Useful Equipment バイクパッキングに役立つ小物類
  • Wear ウェアについて
  • Fishing Tackle 釣りの道具について

第二部はバイクパッキング初心者にとって(キャンプ初心者にとっても)非常にためになる使える道具の紹介。自転車で運ぶための超軽量かつコンパクトさを重視した厳選アイテムが紹介されます。

特にキャンプ三大道具の”テント”、”寝袋”、”マット”のおすすめが参考になります。いずれも重いし、かさ張るので、できるだけ重量を減らしたいけど、機能性も欲しいアイテムなので、特に何を選ぶか悩みます。

これらのほかにも、こんな道具もあったほうがいいんだという気づきも多く、自転車旅の熟練者の知恵が凝縮されています。第二部だけでもこの本を買った価値が十分あると思います。

シュラフとマットも

シュラフも悩みますが、冬は寒すぎるので、3シーズン対応シュラフから始めてみようかと思っています。

Part3 Practice / バイクパッキングの実践

実践編では装備の具体的な使い方などを詳しく。
特に自転車を使ったタープの貼り方はまさに自転車旅でしかできない。
  • Planning 練る -バイクパッキングのプランを立てる
  • Packing & Checking 整える -装備の収納と出発前の点検
  • Tranceportation 運ぶ -輪行と自動車の利用
  • Riding & Navigation 走る -原則とナビゲーション
  • Camp & Guesthouse 泊まる -キャンプか宿泊まりか
  • Food & Drink 食べる・飲む -バイクパッカーの献立
  • Emergency 緊急避難
  • Events バイクパッキングのイベント
  • Oregon Bike Packing Trip オレゴン・バイクパッキング・トリップ

第3部では、いよいよバイクパッキングの旅の実践編です。

装備を揃えていざ旅へと出かける際のノウハウがたくさんあるので、私のような自転車旅の初心者にとっては心構えから参考になります。

そもそも、日本は野宿厳禁なんで、キャンプ場を決めなくてはいかんのですね。となんとなくはわかっていましたが、線引きが明確になりました。


以上、バイクパッキングBOOKのレビューでした。

バイクパッキング専用バッグならば、自転車を選ばず”バイクパッキング”の旅に出かけることができます。

MTB、ロードバイク、グラベルなど自転車にこだわらず、これからのいい季節にロングライドがてら「バイクパッカー」デビューしてはいかがでしょうか!?

バイクパッキングBOOK(Amazon)

単行本 1,944円、Kidle1,555円

携帯する可能性もあるので、Kindle版を買おうか迷いましたが、気軽に読みたくて本にしました。Kindle版も買っちゃうかも。。。

私はGWにバイクパッカーデビューしたい予定!ですw