ロードバイクに乗り始めて3年強。
ロードバイクを楽しみつつも、また、違った自転車の魅力を知りたいと思い、最近、人気が高まってきているグラベルロードを密かに1年くらい検討してました。
グラベルロードおすすめ7選!(2019)その走破力と搭載力で一気に世界が広がる魅力!
悩んだ末、ついに2台目バイクとして、グラベルロードKONA(コナ) ROVE ST 2019年モデルを購入しました。今回は、そのROVE STの魅力とグラベルロードとしての魅力に迫ります!
グラベルロード・KONA(コナ) ROVE STを購入した決め手は3つ
KONAはカナダの自転車メーカーでマウンテンバイクが人気のメーカー。
そんなKONAが展開するアドベンチャーバイクの一つがROVE ST。
フレーム素材はカーボンやアルミではなく「クロモリ」、そして650bホイール、コンポはSRAM Rival1の個性的なグラベルロードです。
クロモリの「見た目」と「強度」
まず、クロモリの真っ直ぐで細いフレームの美しい「見た目」に魅かれました。そして、そのフレームの繊細さとは対照的なグラベルらしい太いタイヤの無骨さも、このバイクの魅力を立体的で、深い奥行きを感じさせます。
また、アドベンチャーに旅立つためのグラベルロードのフレーム「強度」はとても重要です。いつかは世界一周と考えたら、クロモリの強度は安心です。
多少フレームが曲がっても叩いて直したり、町工場で溶接して走ることも可能です(そこまでいったら諦めそうですが)。
グラベルは、カーボンやアルミより「クロモリ」の性能が生きてくるシーンだと思います。
カーボンやアルミよりも「旅」に最適な素材であるクロモリは
2台目だからこその「グラベル」特化。
ロードバイクを持った上での2台目のグラベル。
舗装路でのスピードを求めるロードバイクとは、全く別の方向性に特化したグラベルにして、乗り分けするバイクとしてKONA ROVE STの「悪路の走破力」、「ツーリング性能」に注目しました。
650bチューブレスレディホイール&47cタイヤ
KONA ROVE STのグラベルらしい「走破力」を生み出す足回りは650bのチューブレースレディホイールと、47cの極太タイヤ。
シェイクダウンした乗り心地の浮遊感はなかなか。
クロモリフレームの柔らかさに加えての47cタイヤの衝撃吸収力は半端なく、路面のギャップやガタガタはかなりマイルドです。
47cでもまだフォークのクリアランスには余裕があり、好みでさらに太いタイヤを履かせてファット化していくことも可能です。
650bホイールは、700cのホイールよりもひとまわり小さいのですが、タイヤの厚みがあるので、タイヤも含めた半径は、ロードの700cの細いタイヤとほぼ同一なのでホイールが小さいことによる影響はほとんど感じません。
フロントシングルのコンポSRAM RIVAL 1
グラベルに特化しているKONA ROVE STが搭載するコンポは、フロントシングルのSRAM RIVAL1。
フロント40T × リア11−42Tという強烈なギア比のコンポです。
フロント40 × リア42の1対1を切るギア比も選べるため、自転車の旅で相当な荷物を積載した重量で坂道に突入しても、登ることができます。
また、山道や林道、河岸などで凸凹の激しい悪路でも、軽いギアを駆使すれば悪路をいなしながらMTBのように走ることも可能です。
ただし、フロント40Tの1枚ギアは平坦の舗装路での巡航性能は期待できません。フロント40 × リア11のギア比がもっともスピードを出すギア比ですが、頑張って40km巡航が限界となります。
通常の巡航速度は実際に走行したところ、時速25〜27kmが程よい感じでした。ギア比に加えて、47cのタイヤで転がり抵抗が大きいのも要因です。ロードバイクに慣れているとちょっと物足りない巡航速度でしょう。
高速巡航のトレードオフとして、「悪路の走破力」がグラベルの魅力なのでどちらを取るかは、グラベルバイクの用途や好みで決め手になります。
1台目か2台目かで選び方を変えるのはアリ
1台目にグラベルを選ぶのであれば、Shimanoの105などロードバイクコンポを搭載するグラベル、TREKのチェックポイントやSpecializedのDiverge、Canyonのグレイルなどを選ぶのが、汎用性が高くて良いと思います。
一方で2台目のバイクとしてグラベルを選ぶ場合は、ロードバイクとの差別化に特化して、SRAM Rival1などのシングルコンポを選ぶのは自転車の幅を広げる決断としてアリだと思います。
実際に購入したKONA ROVE STで、多摩川の河原の悪路を走行してきましたが、普通ならロードバイクでは走れない環境を「道」に変えてしまう走破力を味わい、ちょっとした感動がありました。
(参考)PINARELLO GAN S 105 フロント50/34T × リア11-28T
ロードバイクではなくグラベルを選ぶなら、スピードではなくアドベンチャー力を選ぶのはあり。でもよくよく考えるとスプロケをワイドにすれば34×32くらいのギア比も可能なので、走破力をあげることは可能ですね。
1台目のグラベルならシマノの105を搭載するグラベルロードにしてギア比を変えるのがオススメです。
KONA(コナ)ROVE ST 2019モデル購入までの道のりと初乗りインプレッション
KONA ROVE ST 2019モデルのサイズ在庫がない!
KONA ROVE ST 2019年モデルの購入を決めた2019年2月下旬。
いくつかのバイクショップを巡ったものの現物に出会えたのは横浜のモンベルショップだけでした。しかもサイズは48と50と小さいものだけでした。
しかし、実物にまたがって、その見た目を確認した瞬間に購入をほぼ決めていました。あとはサイズ54で注文するだけです。
家に帰り、ネットで調べて一度訪れたことがあるバイクショップの在庫を確認したところ、なんとサイズ54は日本代理販売の在庫なし。ちょうどその週末で最後の在庫が全て出荷されてしまったようです。
もともとKONA のROVE STは日本への輸入量が少なくなってきたようです。
全国からROVE STの店頭在庫を探せ!
ほぼ購入するつもりだった私はかなりショックを受けましたが、最後の望みとして、すでに店頭在庫を持っているお店からネット通販での購入を検討しました。
ネットでサイズ54の在庫問い合わせを直接行ったところ、ネット通販をする自転車ショップのうち2店だけ店頭在庫を見つけることができ、慌てて購入しました。
近くの専門店で購入した方が、今後の整備などで安心なのですが、背に腹は変えられません。2店のうち返答を早くくれたショップにて購入ボタンをクリック!
初めての自転車ネット通販です。
ネット通販で自転車の購入インプレ
日本国内の通販なのでそれほどリスクは感じませんでしたが、届くまでの1週間ほど、待ち遠しさと心配でドキドキしました。実際に届いたダンボールはこの大きさ。自転車丸ごと一台が完成した状態で梱包されていました。
届いてしまえば、ネット通販もほぼ問題ないですね。
防犯登録もしてあって、登録番号シールもフレーム下側の目立たないところに貼ってくれています。(グッジョブです)
ポジションなどは自分で調整したり、ペダルを変えたり、手を入れるところがあるのも楽しみの一つです。
KONA ROVE ST グラベルシェイクダウン!多摩川ライド
自宅から一番近いグラベルを目指して、早速ROVE STをシェイクダウンしました。初乗りです。
まずは多摩川までの舗装路を走行します。
踏み出しは、やや重い
走り初めの印象は、「ちょと重い」かな?というところでかいタイヤのインパクトもあってか走り初めは重く感じます。
巡航性能は、25〜30kmが安定。
舗装路をしばらく走りますが、信号に捕まらない間はできるだけ高速巡航を目指してペダルを漕ぎます。
販売店がつけてくれたフラットペダルの状態ですが、ガーミンに表示される速度域は27km前後を行ったり来たりといったところで安定します。
同行した友人がロードバイクで後ろを走っていましたが、一生懸命ペダルを回す私の後ろを、フリーが空転する「シャーーーー」という音を時折挟んでついてきます。やっぱりロードバイクって速いですね。
でも、グラベルもペダルを踏んでて楽しいです。ちょっとペダルを踏み込んでスピードを上げようとするとちゃんと反応してくれます。。
遠くまで旅するなら、のんびりと疲れないスピードが重要ですしね。
ダウンヒルでのギアはやや物足りない
途中、長めのくだり坂に差し掛かり、11枚目のギアを使って踏み込みましたが、時速55km程度までスピードをあげることができました。
本格的なヒルクライム後のダウンヒルだとおそらくペダリングはやや物足りないと思います。まぁ自重だけでもぐんぐんスピードが上がるのでペダリングしなくても楽しめますが。
しかし、ディスクブレーキの制動力は高いので、ダウンヒルの安全性は高いと思います。
SRAM操作はシフトアップが爽快
SRAM Rival1は右ハンドルのみにシフターがついています。
左はブレーキのみです。
右のシフターを軽くクリックするとギアが1枚重くなり、押し込むとギア1枚軽くなる仕組みです。
シマノはブレーキレバーと一緒にシフトレバーを倒すとギアが軽くなる点が少し異なり、1本のシフターのみでギアをコントロールします。(最初ギアの下げ方がわかりませんでした。)
軽く押すクリック感は軽快でシフトアップ操作は非常に楽しいです。
一方で押し込む操作でシフトダウンするのですが、加減がやや難しく、1個下がるか2個下がるかも押し込み具合で変わります。慣れれば無意識で操作できるようになると思いますが、軽快にシフトダウンまでは行かないと思います。
走破力と衝撃吸収力に感動!
多摩川にたどり着くまでは、クロスバイクにはやや勝つかなーという印象のグラベルロードでしたが、ここからは一気に評価が変わります。
河原の砂利道、土道、芝生道、あらゆるところを走り抜けます。
多摩川のサイクリングロードを外れ、河岸を目指します。
グラベルの私は土道やでかい石の砂利道も走破していきますが、ロードバイクの友人は担いで河原まで。よりアドベンチャーを感じたのはどっちか、一目瞭然です。
多摩川の河原でホットコーヒーを
実はグラベルを買うと同時に、キャンプグッズも調べ始めていました。
まずは、コーヒーを沸かすためのキャンプ用品をこの日のために仕入れました。初めてのグラベルで、初めての河原コーヒーは一つのロマンでした。
自転車でコーヒーのために購入したキャンプグッズ
シングルバーナー SOTO ウィンドマスター SOD-310
クッカー DUG(ダグ) HEAT-1 DG-1100(ヒートエクスチェンジャー付)
マグカップ SNOW PEAK チタンダブルマグ(2層構造で保温性高い)
これだけあれば、これからはどこでもコーヒーを沸かすことができます。
さらにカップラーメンを作って食べることも余裕です!
ここからがグラベルロードの真骨頂かもしれません。
普段は走り抜けるだけだった多摩川サイクリングロードが一気にアドベンチャーの舞台に変わります。
舗装路から外れて、グラベルや悪路を走り、河原にたどり着き、コーヒーを飲む。素敵なプラスアルファの時間を楽しむことができました。
(関連記事)
自転車でコーヒーを沸かす!おすすめ装備5つとその作法。
次は、奥多摩の林道に入り、カップラーメンを食べることが次の目標です。
KONA ROVE ST 2019 グラベルロードのインプレッションまとめ
グラベル購入の決め手は3つ。
- 見た目
- 頑丈さ
- 走破力
クロモリフレームの美しさと47cの極太タイヤの存在感のミスマッチさが非常に美しく、また、SRAM Rival1による低速域での悪路の走破力に期待して、数あるグラベルロードの中から、KONA ROVE ST 2019を購入しました。
ただ、1台目のバイクとしてグラベルを選ぶなら、シマノコンポ搭載の舗装路での巡航性能も高いものを選ぶのはアリだと思います。
KONA ROVE STグラベル初乗りインプレ
グラベルは、ロードバイクと比較するともちろん「速さ」は物足りない。
でも、「世界が広がる」感覚があるのが、グラベルの大きな魅力だ。
今まで行かなかった、走れなかった道へ分け入るアドベンチャーの世界の扉を開く鍵がグラベルロード。そう考えると良いかもしれない。
初日から意気込んで河原でコーヒーを沸かすまで一気になるのはイベント感も高まりおすすめ。
2019年3月現在、KONA ROVE STは日本ではほぼ入手困難になっていますが、グレード違いのグラベルはいくつかありますので、KONAのグラベルを検討してみるのもおすすめです。
KONA グラベルの通販一覧
楽天市場
Amazon
Yahoo!ショッピング
KONAはリアルショップでもMTB以外はなかなか取扱店がないので、ネット通販で探すのが良いかもしれません。
私は最終的に東海地方の自転車チェーンのネットショップジテンシャデポ(Yahoo!ショッピング)に在庫確認して、最後の1台のサイズ54のROVE STをゲットできました。
また、KONAの2019モデルでもSUTRA LTDなど、これから入荷が始まるモデルもあります。
グラベル系、アドベンチャー系を検討している人にはぜひおすすめしたいブランドの一つです。
日本への出荷数も少なく、被るリスクも少なそうなのもオススメできるポイントの一つですw
KONAも含めたグラベルロードおすすめ7選の記事はこちら。