UCIワールドチーム「バーレーン・メリダ」のスポンサーとして、チーム名に入る様になってさらに人気が増してきたMERIDA(メリダ)。日本人プロ選手の新城幸也選手も所属していたり、世界的に有名なイタリア人選手ヴィンチェント・ニーバリも大きなレースで活躍しているのでロードレース観戦していると自然と気になってきます。
今回は、MERIDA(メリダ)の最新2019年モデルのロードバイクに迫っていきたいと思います。
MERIDA(メリダ)って?
MERIDA(メリダ)は、GIANT(ジャイアント)と同じく台湾のロードバイクメーカーです。
アメリカのメーカーのOEM生産を受注しながら、自社ブランドのロードバイク開発も積極的に行なっています。
デザイン・設計は、ドイツにあるMERIDAヨーロッパR&Dセンターで行われ、生産工場は台湾にあります。
MERIDA(メリダ)のロードバイクのラインナップは主に3種類
メリダのロードバイクのモデルラインナップは主にオールラウンダー、エアロロード、ツーリングの3種類あり、それぞれモデル名が異なります。簡単に紹介していきましょう
軽量オールラウンダー・SCULTURA(スカルトゥーラ)
ロードバイクは舗装路であれば、どこまでも走ることができます。日本は山が多い国なので、ちょっと走ると走りやすい平坦路を抜けて、丘や山にぶつかり、坂を上ったり、下ったりアップダウンが多くなります。
そんな全ての舗装路を速く長く、上ったり下ったりできるようにバランス良い戦闘力を与えられているのがオールラウンダーです。MERIDA(メリダ)ではSCULTURA(スカルトゥーラ)が該当します。
しかも「軽量」オールラウンダーとうたわれていて、上の写真の最上位モデルTEAM-Eはたった6.4kgの軽さ。プロチームのバーレーン・メリダでも主戦力として投入されています。
エアロロード・REACTO(リアクト)
ロードバイクの高速走行で最大の敵は、「空気」です。速度の2乗に比例してどんどん空気抵抗が増加していきます。
そんな空気の抵抗を極力なくすために設計されているロードバイクが、エアロロードです。
MERIDA(メリダ)ではREACTO(リアクト)が該当します。
特に平地の高速巡行では抜群の速さを誇りますが、やや重くなるので山が多いコースでは少し不利になります。ちょっとした丘程度あればエアロロードでも十分戦えると思います。
主に平坦レース(クリテリウムなど)やタイムトライアル、トライアスロンなどを走るときにエアロロードが選ばれます。DHバーというハンドルに付け替えて、TTポジションという空気抵抗を極力減らす姿勢で乗りこなせば平地で時速60km以上のスピードをプロ選手は叩き出したりします。
ツーリング・SILEX(サイレックス)
3つ目はいわゆるロードバイクというよりもグラベルロードバイクとも言えるSILEX(サイレックス)です。
舗装路だけではなく、タイヤ次第で土や砂利路などMTBで走るような道も走行可能なツーリングバイクです。
設計もMTBのようなスローピングフレームになっていて、タイヤもがっつり太い35Cタイヤなどもハマるので、走行の安定感は半端ないです。タイヤが太いと路面の衝撃も少なくなるので乗り心地も快適です。
ただ、ちょっと重めになるので高速走行を目的にするというよりは、長い距離を荷物を積んで旅するバイクです。
各モデルのグレードの違いは?
TEAM-Eが最上級モデルで、8000、7000、6000・・・とグレードが下がっていきます。数字が大きいほど上位モデルと考えてくれればOK?
完成車のグレードごとの主な違いは、フレーム設計、素材(カーボン・アルミ)、コンポグレード、ホイールなどのパーツグレードです。上位グレードの方がもちろん良いパーツを使用していますが、後々アップグレードできる部分なのであまり気にしなくても良いかもしれません。
一番重要なのは、買ってから変更できないフレームとデザインです。
初心者の人は、どんな乗り方をしたくなるかは実際に乗ってから明確になると思いますので、オールラウンダーのSCULTURA(スカルトゥーラ)のフレームがおすすめ。
もちろん、スプリンターを目指す!とか、日本一周ツーリングしかしない!と用途が限定できるなら、最適なモデルを選んでも良いでしょう。でも、オールラウンダーでもどちらの用途にもある程度対応できます。
初心者におすすめのグレードは?
これからロードバイクを始めようという初心者の人の選び方は以下の5つをおさえたモデルをおすすめしています。
- 現時点で最新の完成車
- コンポ:シマノ105以上
- 予算:10万円以上30万円未満
- 最も重視するのは「見た目」のこのみ (2017年追加)
- できればディスクブレーキ(2018年追加)
お金が許すなら、いきなりハイエンドモデル購入しても問題ありません。
ただ、おそらく自転車を買うという感覚からするとロードバイクはとても高く、なるべく安く抑えようという人の方が多いと思います。しかし、趣味としてロードバイクを続けていくことを想定するなら、10万円以上のロードバイクをおすすめしています。
その理由は、運よくハマったときに安いモデルだと、性能が不十分だったり、パーツの互換性がなかったりして、結局新しくもう一台買わざるを得ない状況になったりします。
そうならない最低限のスペックとして「コンポはシマノ105」以上をおすすめしており、結果として10万円台くらいからになります。
MERIDA(メリダ)はロードバイクメーカーの中でも非常にコストパフォーマンスが優れているので、アルミロードバイクであれば、定価149,000円(税抜)から購入可能です。
次にMERIDA(メリダ)の2019年最新モデルから、各モデルごとに1台ずつおすすめのバイクをピックアップして紹介していきたいと思います。
初心者におすすめのSCULTURA(スカルトゥーラ)4000 / DISC4000
SCULTURA(スカルトゥーラ)4000のスペックと価格
- カラー:BAHRAIN-MERIDA TEAM / BLACK(NEON YELLOW)
- フレーム:フルカーボンCF2
- 価格:最新シマノ105 完成車:199,000円(税抜)
- サイズ:47、50、52、54、56 cm
- 重量:8.2kg(50cm)
- ホイール:MERIDAオリジナル
アルミロードのSCULTURA400とフルカーボンのSCULTURA4000でかなり悩みました。
決め手は、フルカーボン・105で199,000円(税抜)というMERIDA抜群のコスパです。
アルミの400はさらに安い149,000円ですが、たった5万円でフルカーボンになり、700gも軽くなると考えると4000が良いかなと。
ちなみにMERIDAはベル・ロック・リフレクターが完成車についてくるので数千円分お得ですね。
ディスクブレーキも検討の価値あり
今後、長く使うことを考えるなら、普及が進むディスクブレーキモデルのSCULTURA DISC4000の検討もあり。
ただ通常のリムブレーキモデル4000よりも、なんと7万円ほど値段が高くなります。
制動力が高くなるのは、初心者にとっても安全面で特におすすめですが、ちょっと高いので予算が許すならば。
SCULTURA(スカルトゥーラ)DISC 4000のスペックと価格
- カラー:BAHRAIN-MERIDA TEAM / BLACK(NEON YELLOW)
- 価格:最新シマノ105 完成車:269,000円(税抜)
- サイズ:44、47、50、52、54、56 cm
- 重量:8.5kg(50cm)
- ホイール:MERIDAオリジナル
SCULTURA DISC4000(MERIDA公式サイト)
アルミのディスクブレーキという方向性も
ディスクブレーキで値段を抑えるなら、アルミロードSCULTURA DISC400はディスクブレーキモデルでも199,000円(税抜)です。
フルカーボンを取るか、ディスクブレーキを取るか悩むところですが、個人的には7万円がんばって両方取るが一番おすすめかなぁ。あとは見た目のデザインが気にいる方ですね。
赤のフレーム4000と白のフレーム400なので、デザインで決めてもいいかもしれません。
SCULTURA(スカルトゥーラ)DISC 400のスペックと価格
- カラー:MATT DARK SILVER(GREEN) / PEARL WHITE(BLACK)
- フレーム:アルミ lite-single PF86 / フォークCF2カーボン
- 価格:最新シマノ105 完成車:199,000円(税抜)
- サイズ:44、47、50、52、54、56 cm
- 重量:9.2kg(50cm)
- ホイール:MERIDAオリジナル
SCULTURA DISC 400 (MERIDA公式サイト)
また、ディスクブレーキモデルは小柄な女性向けの44cmのフレームサイズがあります。
というのもディスクブレーキは、ブレーキをかけるために力がそれほど必要ないので、女性にとっては楽にブレーキの制動力を得られるので、特におすすめです
初心者におすすめのREACTO(リアクト)400
初心者は基本SCULTURA(スカルトゥーラ)がおすすめですが、エアロロードなる形がカッコいいぜ!という人は、当然REACTOを買っても問題ありません。
とにかく最初のロードバイクは見た目で決めてもらえばOKです。
こちらも悩みましたが、アルミのエアロロードという希少価値を考えて、REACTO400にしてみました。安く始められるし初心者向けにぴったりです。
REACTO(リアクト)400のスペックと価格
- カラー:BLACK(TEAM REPLICA) / SILK ANTHRACITE(BLACK/WHITE)
- フレーム:アルミReacto direct-super BSA /フォークCF2カーボン
- 価格:最新シマノ105 完成車:169,000円(税抜)
- サイズ:47、50、52、54、56 cm
- 重量:8.2kg(50cm)
- ホイール:MERIDAオリジナル
初心者におすすめのSILEX(サイレックス)7000
SILEX(サイレックス)7000のスペックと価格
- カラー:MATT MET. GREY(GREEN) | ES55
- フレーム:フルカーボンCF2
- 価格:シマノアルテグラ 完成車:359,000円(税抜)
- サイズ:44、47、50、53、56 cm
- 重量:8.7kg(50cm)
- ホイール:Fulcrum Racing 700 DB
ツーリングバイクのSILEXからは、フルカーボンでアルテグラの7000をピックアップ。
ロングライドメインなら乗り心地をできる限りあげるためカーボンを選んだ方が目的に合致するのでちょっと高いですが、7000を。コンポは105でもいいのですが、フルカーボン完成車で105グレードがなかったのでこちらを選びました。
まとめ
MERIDA(メリダ)のロードバイクはコスパもよく、ディスクブレーキモデルも充実してきているのでおすすめできますね。ヨーロッパ発祥のブランドに比べて、新興ブランドですがプロのレースシーンを見ていても遜色は感じません。
台湾よりアメリカやヨーロッパのブランドを好む人も多いですが、自分が気に入るかどうかだけが問題なので、気にすることは全くありません。
最も初心者におすすめのモデルは、SCULTURA(スカルトゥーラ)DISC4000です。
予算がちょっと高くなるのでディスクブレーキではないSCULTURA 4000の選択肢もありです。
ただ、ディスクブレーキは制動力の性能面のメリットだけではなく、今後の互換性という面でも押さえておくメリットがあります。
最も影響があるのがホイールで、ディスクブレーキのフレームには、ディスクブレーキ対応ホイールが必要なのです。
高性能ディープリムホイールを将来的に買おうと思っている人は、ディスクブレーキ対応ホイールを買っておいた方が、将来に渡って使用できるのでコスパが良くなるからです。
おそらく数年後にはディスクブレーキは当たり前になっていると思われるので、2台目に乗り換えたときに、同じホイールが使えるメリットがあるのです。
今リムブレーキフレームにすると、今後高いホイールを買っても、将来的に買い直す可能性出てくるのがデメリットとなります。いやホイールなど買わない!という人はリムブレーキモデルでも良いかと思います。
ちなみに、私もリムブレーキのフレームなので、今まさに高性能ホイール買うのかすごく悩んでいます。
かといって、じゃあ新しいフレームを買おうと思えるほど、お金もない今日この頃。。。
(MERIDA 関連グッズ)