ツール・ド・フランスも終わり、各ブランドが投入していた最新2019年モデルも少しずつ、ショップ店頭に並び始めました。
数あるブランドの中でも、今、一番気になっているのがSPECIALIZED(スペシャライズド)です。
早速、スペシャライズドストアに見学に行ってきました。
今の愛車ピナレロの次は、スペシャライズドのターマックがいいなぁなどと妄想しながら、ツールドフランスを観ていたのですが、今年は特にスペシャライズドの当たり年。SPECIALIZEDのバイクに乗ったプロ選手が大活躍していました。
まず、BORAのピーター・サガンがステージ3勝して、ポイント賞獲得しました。
Fast is beautiful… and helps you win! @iamspecialized #Venge #SaganCollection (Photos @bettiniphoto) pic.twitter.com/yniCIj0j10
— Peter Sagan (@petosagan) 2018年7月20日
そして、QUICK STEPのジュリアン・アラフィリップもステージ2勝して、山岳賞を獲得してます。
Vraiment super heureux. Encore difficile de trouver les mots pour décrire cette sensation.
Merci à tous !!#TDF2018 @iamspecialized #iamspecialized 📷@gettysport #TheWolfpack pic.twitter.com/DlU0NGbpfY— Julian Alaphilippe (@alafpolak) 2018年7月25日
そんな彼らが、ツール・ド・フランスで乗っていたのが、S-WORKSのTARMAC(ターマック)や、VENGE(ヴェンジ)です。
各ステージのコースレイアウトに合わせて、山岳:ターマック、平坦:ヴェンジと、2台のロードバイクを使い分け好成績をあげたのです。
そんなSPECIALIZED(スペシャライズド)の最新2019モデルから、TARMAC(ターマック)とVENGE(ヴェンジ)の特徴や最新情報をまとめていきたいと思います。
まず今回は、S-WORKSのエアロロードバイクの最高峰VENGE(ヴェンジ)についてまとめます。
みなさんは、TARMAC、VENGEどちらがお好みですか?
スペシャライズド・ヴェンジ 2019モデル特徴とインプレ
スペシャライズドがエアロロードバイク・VENGE ViAS(ヴェンジヴァイアス )を投入してから、3年。
2019年最新モデルとして登場したのが、新型VENGE(ヴェンジ)です。
前モデルのヴェンジヴァイアスは如何にもエアロで攻撃的なフォルムが特徴的でしたが、新型VENGEはエアロ感はなりを潜め、結構スッキリして、ぱっと見ターマックと見間違えそうなフォルムですらあります。
実際、スペシャライズドストアを訪れて店員さんに聞いたときも、最初ターマックを指して、ヴェンジですと紹介して、あとで慌てて訂正されたくらい、ぱっと見の印象はオールラウンドモデルに見えました。
空力性能、軽量性、ハンドリングをより高いレベルで実現
スペシャライズドの新型ヴェンジお披露目会で、プレゼンされた開発方針は3つ。
- 旧型より空力性能を向上
- ハンドリング性能を維持
- 旧型よりさらに軽量化
このいずれも高い次元で達成したのが新型のヴェンジ。
前モデルのエアロ形状よりシンプルな形状で食う力性能を高めているし、特に角度のついた風に対する空力向上は特筆すべき点のようです。
軽量化については、FRAMEは1kgを切る960gを達成!
FORKやバー・システム、シートポスト、細かいパーツの全ての点でも軽量化され、
前モデルVENGE ViASよりも、合計460g軽くなったそうだ。
というように性能面では申し分ない進化を達成しているようです。
基本的に、ディスクブレーキ搭載
スペシャライズドの最新モデルは、いよいよ基本がディスクブレーキ仕様です。
雨天などでも制動力を確保できるし、ダウンヒルのブレーキングが楽になるという性能面ではディスクブレーキは歓迎なのですが、ホイールの買い換えという大きなハードルが待っています。これまで使ってたリムブレーキホイールが使えなくなってしまうのです。
特に最高峰のカーボンディープリムホイールのリムブレーキ版などを持っている人は、ディスクブレーキのフレームに変える金銭的なダメージは大きめになりますね。ディスクブレーキ対応ホイールに買い換えをなければいけません。これが金銭的にきつい。
まだ、高級ホイールに手を出していない人は、それほど悩むことなくディスクブレーキのフレームに乗り換えても問題ないと思います。
3cmショートなサドル S-WORKS パワーサドル
¥28,080(税込)
完成車を見るとなんかいつもとバランスが違うな。。と気付く方もいると思いますが、サドルが違います。
最新のS-WORKS POWER ARC CARBON SADDLEが完成車についてきます。これだけで3万円くらいの高価なサドルです。
普通のサドルに比べ約3cmほど短いサドルが特徴的です。
この形状は、座骨をしっかりとサポートする設計で、通常より短いノーズを組み合わせ、アグレッシブなポジションでのライドでも軟組織への圧迫が少なくなるよう配慮されています。また、デリケートな部分への圧迫を減らしてしびれを防ぐ効果もこの形状で実現しています。
長時間のロングライドなどで効果が顕著かもしれませんね。
VENGE(ヴェンジ)2019商品ラインナップ
主にS-WORKS VENGEの2019年モデル完成車について特徴をまとめてきましたが、実際にストアで見た感じは、シンプルな機能美でまるで戦闘機のようなロードバイクだなと感じました。
これまでS-WORKSターマックが気になっていましたが、軽量化されたVENGEなら普通の峠くらい登れるだろうし、平地の巡行速度UPが楽しそうなので、一気にVENGEに興味が持っていかれました。
そんなVENGE(ヴェンジ)ですが、新型VENGEに加え、前モデルVENGE ViASの新カラーや、S-WORKSの廉価グレードSPECIALIZEDも新カラーが登場しているので、ラインナップをまとめました。
S-WORKSグレード
SPECILIZEDのロードバイクの中でも、プロ選手の使用するレベルの最高級グレードがS-WORKSです。
フレームに入っているロゴが「S-WORKS」となっているので一目置かれます。
S-WORKS VENGE(ヴェンジ)
完成車:ブラック
¥1,350,000(税込)
正真正銘の新型VENGEの最高峰グレードです。
ROVALのディープリムホイールやシマノDURA-ACE Di2など最高のパーツで組まれているので135万円も納得といえば納得。
エアロロードバイクに乗るならディープリムホイールは必須なので、ディスクブレーキ用ホイールを最初につけて買うのはありですね。
オールブラックでシンプルなモデルです。タイヤもブラックすると、漆黒のロードバイクが完成します。
完成車:サガンカラー限定版
S-WORKS VENGE DISC DI2 SAGAN COLLECTION DKTL/CHAR
¥1,350,000(税込)
限定モデルは、BORAハンスグローエの超人気選手ペーター・サガンをイメージしたカラーのモデルです。
ラメ入りのグリーンで一見、派手ですが、意外とシックな感じもあり良さげです。
フレームセット
¥550,800(税込)
フレームセットだけなら、54万円なので、2台目な人は1台目のコンポの載せ替えをストアで依頼するパターンもありですね。
ただ、ディスクブレーキ用ホイール問題は残りますね。
S-WORKS VENGE ViAS
フレームセット
S-WORKS VENGE ViAS DISC FRAMESET
¥486,000(税込)
前モデルのVENGE ViASです。新型VENGEと比べるとフレームの形状がうねうねしていて全く違うモデルのようですね。
フレームセット:限定モデルサガンカラー
S-WORKS VENGE ViAS DISC FRAMESET SAGAN SUPERSTAR
¥496,800(税込)
こちらもSAGANカラーが登場してます。
SPECIALIZEDグレード
S-WORKSモデルを元にその技術を汎用化させて、初心者ライダーも買いやすい価格帯のグレードが「SPECIALIZEDグレード」です。
フレームのロゴが「SPECIALIZED」になっているのでわかりやすいです。
SPECIALIZED VENGE(ヴェンジ)PRO 2019最新モデル
完成車:サテンブラック/ホログラフィックブラック
¥766,800(税込)
2019最新VENGEのセカンドグレードVENGE PROも発表になりました。
S-WORKS VENGEの価格からパーツ構成を変えて、かなり買い求めやすい価格帯になっています。
(パーツ変更点)
- ホイール Roval CLX64 → Roval CL50
- コンポ DURA-ACE Di2 → ULTEGRA Di2
- サドル S-WORKS POWER → POWER EXPERT
SPECILIZEDグレードとはいえ、フレームはS-WORKSとほぼ同じです。(ボトムブラケットのみグレードが違うようです。)
S-WORKS VENGEのフレームセットが55万円なので、それに50mmハイトのホイールRoval CL50(185,000円)、ULTEGRA Di2(約13万円)がついた完成車で、76万円は結構お買い得ですね。
SPECIALIZED VENGE ViAS
完成車:ブラック
¥540,000(税込)
こちらは前モデルのVENGE ViASを元にしたモデルですね。
価格も去年から据え置きです。
SPECIALIZED VENGE ELITE
前モデルより2万円ほど高くなっています
まとめ:スペシャライズド VENGE(ヴェンジ)2019年モデル
性能面では、空力性能アップ・軽量化に成功し、ハンドリング性能も維持して進化していますが、
さらに、フレームがシュッとしたので、個人的な好みかもしれないがビジュアル面も前モデルVENGE ViASより良くなったと感じます。
カラーもオールブラック、サガンのラメ色グリーン、どちらも好みで悩むくらいです。
さて、最も大きな問題は130万円というお値段。
あとは、ディスクブレーキ用ホイール問題ですね。頑張って働こう。
新型S-WORKS VENGE、SPECIALIZED VENGE PRO以外のVENGE ViASフレームセットや廉価グレードの SPECIALIZED VENGEは、昨年までのモデルと大きく変わりません。
新型VENGEのフレーム形状を生かした廉価版が出る来年まで待っても良いかと思います。