GW最終日、ふと立ち寄った本屋の自転車雑誌コーナーで、手に取った自転車関連の1冊の本の斬新さに目が釘付けになりました。
上の表紙画像みると、漫画「ろんぐらいだぁず 」のような新しい漫画かなと思いましたが、立ち読みしていると違います。普通に関東近郊を中心としたロードバイクで行きたくなる峠や坂のガイドブックでした。
Amazonの紹介文を引用すると、
激坂と萌えイラストという組み合わせで、坂道を紹介することで、体育会系マニアックなものではなく、軽く気軽に読める坂道紹介本です。
下記のイラストレーターさんが参加されています。 KODAさん(いろは坂・乗鞍岳) PEKOさん(四国カルスト・天生峠・武嶺) アザミユウコさん(有馬峠・山伏峠・きのこ坂) イセケヌさん(石榑峠) ウサミルイさん(皇居周辺) キツネコサヤカさん(愛宕山・長野県道45号扇沢大町線) こけこっこ☆こまさん(碓氷峠) こやまけいこさん(聖蹟桜ヶ丘) バターナッツさん(小仏・大垂水・和田) ぽけぺんさん(鹿野山・鼠坂) まるよさん(ヤビツ・大弛峠) 一本木蛮さん(田園調布) 四方山哲さん(尾根幹・二ノ瀬) 小姐さん(古賀志林道・三国峠) 新盤さん(不動峠・富士山) 猫島礼さん(おきなわ・ハワイ) 北条晶さん(谷戸坂・小熊山) 楝蛙さん(芦ノ湖・箱根峠) 眸和哉さん(白石峠)
萌えイラストと激坂という甘辛スタイルのようなミスマッチが今の時代にマッチしているのでしょうか?
それぞれの坂をテーマにしてオリジナルの画像をイラストレーターさんが書き下ろしている意欲的なガイドブックです。
それでさらにコンテンツについて少し詳細を紹介して行きたいと思います。
関東激坂イラストレイテッドのコンテンツ一覧
コンテンツ一覧をみるとそのバリエーションの多さにこれだけでも少し価値があると感じていただけるかと思いますが、ガイドブックとしてもその坂のラインナップが充実しておりかなり優秀だと思います。
- (基本)聖地と言われるヤビツ峠や和田峠、初心者向けの高尾山など一般的な坂をしっかり押さえている。
- (応用)富士ヒルクライム、乗鞍、ハワイセンチュリーライド、台湾KOMチャレンジ武嶺などイベントライドで行きそうな坂。
- (変化球)街中にある聖蹟桜ヶ丘のいろは坂や田園調布の田園調布雙葉の正面中央坂など結構マニアックな坂。
と3種類のバリエーションで魅力的な激坂をまとめあげたしっかり使える激坂ガイドブックに仕上がっています。
そして、それぞれの激坂には1Pの書き下ろし萌えイラストがついているというおまけ付きです。ここのところは好みが分かれるところでしょうか。個人的には萌えイラストはなくても大丈夫ですが、ここが坂のリアルな写真だと、当たり前すぎてそれはそれで面白味のない本になりそうなので、このパッケージはありだと思います。
唯一の不安は、「萌え」の世界と歩み寄るのはちょっとというライダーは、買いづらいだろうなーという点ですかね。この点を度外視すれば、多くの初心者ライダーにとっては自分のMY坂を含めて、一覧性の高い優秀な劇坂ガイドブックです。
激坂紹介記事サンプル1:ヤビツ峠
関東近郊のライダーなら一度はチャレンジしたことがあるのではないかと思うヤビツ峠は、246スタートからのルートを掲載。所要時間45分とありますが、これって富士ヒルブロンズクラスのタイムですね。目標がちょっと初心者に厳しめですね。
序盤の「蓑毛」の厳しさについてはもう少し注釈があっても良いかなと思いますが最低限の紹介記事になっています。イラストは二人の女の子が、後輪がディスクホイールで記念撮影。剛脚ですね。
激坂紹介記事サンプル2:乗鞍岳
続いて登場したのが、乗鞍岳。年に一度のアマチュア最高峰のヒルクライムイベントのコース。森林限界まで上る激坂なので”上級”判定されていました。いつかは上りたい。来年こそはと思います。
おまけの萌えですが、ちょっと乗鞍感が少ないイラストなのが悔やまれますねぇ。
関東激坂自転車イラストレイテッドは、こんな人にオススメ
- ロングライドで坂がないと不完全燃焼。坂に目覚めてきた初心者ローディ
- 次はどこの坂を攻めるか、考えたり、想像するのが好きなローディ
- 富士ヒル、乗鞍、台湾KOMなど、イベントライド情報気になるローディ
- ロードバイク好き!坂も好き!萌えはもっと好き!
上記に当てはまったらいかがでしょ。
“萌え”の試みも面白いですが、坂のガイドブックとして、知らない坂の名所を見つけるきっかけとしてはなかなか面白いと思います。
コンテンツ一覧の激坂の中で、登ったことない・知らない坂が10個以上あったら、チェックしてみてはいかがでしょうか?
萌えにそれほど興味がなかった人は、これをきっかけに”萌え”にハマりすぎないように注意しよう!