冬の寒い季節や雨の時期には、外に走りに行けない。
そこで、ローラー台のトレーニングができる環境を確立しました。
賃貸マンションということもあり、静音性に優れたダイレクトドライブの固定ローラー台Tacx Neo SmartとZwiftを組み合わせたトレーニングでは、パワー計測までできて、日々の成長や疲れをグラフで確認できたりして理系のデータ好きにとっては楽しくログ分析をしています。
家計簿を続けたり、ダイエットなんかもそうですが、継続することで段々データにも価値が出てきて、どんどん楽しくなります。
そして、ある一定期間をすぎると、抜け出せないほどハマってしまいます。一種のデータ中毒にも近いのですが、トレーニング効果を確かめる意味でも重要です。
ロードバイクのトレーニングデータを蓄積する際に、おすすめなのはSTRAVA(ストラバ)です。
STRAVA icon
ご存知の方も多いと思いますが、スマホアプリでも、サイクルコンピュータのデータでも、統合して管理できるのでおすすめです。
ロードバイクトレーニングのログ取得してSTRAVAに残す方法
あらゆるシーンで自転車に乗ったデータをSTRAVAに蓄積する方法をまとめました。
ローラー台やサイクルコンピュータは常識だと思いますが、それに加えてサブバイク(クロスバイクやママチャリなど)でのログ取得方法、そして、最近新たに考案したジムのバイクトレーナーの活動記録をログにする方法についても追加します。
1.ロードバイクの実走:サイクルコンピュータ
ロードバイクにまたがって外に走りに行った時のログ取得は、サイクルコンピュータを導入しましょう。
ロードバイク購入と合わせて購入するのがおすすめです。買ったその日からデータが残りますし。
このときサイコンで最低限取得したいデータは以下の5つです。
- 速度
- 距離
- 時間
- 心拍数
- ケイデンス(ペダルの回転数)
そして、STARAVAにスマホ経由やwifi経由でデータを自動アップロードできる機能があること。
これが、サイコン選びのポイントです。
そんなサイクルコンピュータの定番はガーミンエッジシリーズですね。
ガーミンエッジはGPS内蔵で、心拍バンドやセンサーをつければ、上記データは全て問題なく取得できます。
そして、そのほかにもNAVI機能がついてたり、パワーメーターの拡張も考えられるので、予算があればおすすめは820Jです。
ただ、ちょっとお高い。
特にロードバイク購入でお金を使った直後には買う決断がむずかしい値段です。
安価で単機能のサイコンで後悔も
私も最初はCATEYEのスピードと距離だけ測る1万円弱のサイコンを購入しました。
しかし、結果としては失敗でした。
結局3ヶ月ほど経つ頃にはデータが少なくて物足りなくなりました。で結局ガーミンエッジ1000Jを買い増すことになりました。まさに、安物買いの銭失い。最初からそれなりのサイコンを買ったほうが、ロードバイクの趣味としての満足度は格段に上がります。
初めから自分の走ったルートを残したり、心拍数も測ってトレーニング負荷を可視化して、STRAVAにデータをアップロードできるサイコンを購入するのがおすすめです。
初期費用を抑えて、ガーミンを導入するなら、25J
そこで、予算少なめで済ませたい人におすすめしたいのが、GARMIN Edge25Jです。
心拍バンド、スピード・ケイデンスセンサーはバラで買い足します。
並行輸入品の方が若干安くなりますね。おおよそ3万円になりますが、ガーミンエッジ導入コストとしては最安セットです。
ガーミンエッジ25Jは、高度計がなく、パワーメーターの接続はできません。ただ、これらはなくても十分楽しめます。
また、ガーミン以外のメーカーのLEZINEやPOLARのサイコンでも上記5つのデータが取得できるように揃えれば、ロードバイクのデータ取得に不満はほぼなくなると思います。
2.家のローラー台:スマートトレーナー&Zwift
家のトレーニングでは、ローラー台に自転車をセットして走ります。
その際おすすめのローラー台は過去記事にまとめています。
最近のローラー台は、ANT+やBluetoothなどでデータ送信できるスマートトレーナーが多くなってきています。このスマートトレーナーはストレスなく簡単にログ取得ができるのでおすすめです。
また、スマートトレーナーならバーチャルサイクルトレーニングアプリのZwiftの連動も簡単で、退屈になりがちなローラートレーニングが楽しめるので、おすすめです。
ローラー台のいいところは、雨や雪などの悪天候の時にもトレーニングできることと、時間のない平日にも短時間でトレーニングできることです。
外に走りに行っても、都心などでは信号待ちも多く小休止が多いため、1、2時間ではあまりトレーニングになりにくかったりします。ローラー台を導入すると平日のお風呂前に1時間あれば結構充実のトレーニングができます。
3.サブバイクの実走:STRAVAアプリとスマートウォッチ
ロードバイク好きで毎日乗りたくても、目的地によっては盗難が怖くて乗れないです。
特に自転車通勤や街乗りでも店に入る場合など、ロードバイクから目を離す時間が長い場合などです。
こういうシーンでは、基本的にサブバイクのクロスバイクに乗って出かけますが、クロスバイクには各種センサーが付いてないので走行データのログ取得ができません。心拍バンドなどもつけて走りたい服装でもないです。
そこで、最近見つけた方法がスマホアプリSTRAVAとスマートウォッチの連動です。
Xhaomi Mi Bandという格安のスマートウォッチといつものスマホだけで計測します。
ルートももちろん、移動スピードと距離、心拍数を計測できます。
心拍計測は、精度は高いとは言えませんが、心拍数を取得してSTRAVAにデータを送るとトレーニング負荷を計測してくれるのでこだわっています。
あくまでサブ的にデータ取得するので、現状は、XhaomiのMi Bandで満足しています。
Bluetoothのケイデンスセンサーも導入できそうですが。一旦街乗りではケイデンスはなくてもヒルクライムも少ないので個人的にはOKだと思います。
4.ジムのバイクマシン:STRAVAアプリとスマートウォッチ
その2
これまで1〜3のシーンで日常のほぼ全シーンでデータ取得を網羅できると思います。
しかし、もう一つデータ取得したいシーンを発見しました!
最近、2週間ほどの長期出張に行く機会がありまして、その間ロードバイクもローラー台も、クロスバイクにも乗れなかったのです。
ただ、宿泊したホテルにはトレーニングジムがあり、マシンバイクに毎日40分ほど乗りました。
しかし、ジムのトレーニングデータを残すことができませんでした。
データ取得マニアとなっている私にとってせっかく自転車乗ったのにデータが残らないのはかなり不満でした!
もちろん、STRAVAにテキスト入力することはできるのですが、どれくらいのトレーニング負荷になったか知るためには、心拍数データは最低限必要なのです。
2週間の出張で減速したSTRAVAフィットネスグラフ
このグラフはSTRAVAのPremium会員用のデータなのですが、日々のロードバイクの走行データやローラー台のトレーニングデータを負荷として計算して、現状の走力を「フィットネス」という値にしてグラフ化したものです。
ある程度ロードバイクに乗ると日々の成長は実感するほど大きくなくなるので、こう行ったグラフで少しずつでも成長していることを確認できると非常にモチベーションも上がります。
そして、グラフが下がってきたら乗り込んでないことが明確なので、頑張ろうと気づきます。
ただ、出張などでデータ取得が困難なシーンでは、ジムのバイクに乗っていても上の赤い囲みの部分のように急速にフィットネスが下がってしまいます。走っているのにも関わらずです!このデータをしっかり取得したいと思います!
固定バイク、ジムのバイクで、STRAVAの走行データを取得する方法
そこで、今後の出張や旅行などのシーンを見据えて、ジムのバイクマシンでもトレーニング負荷としてデータを取得する方法を編み出す方法を検討していました。
今回、3のMi Band2とスマホSTRAVAアプリを使って、家にあるローラー台に乗って計測できるか実験してみました。
そこで、多少のコツがあるものの、ジムのマシンでもSTRAVAのトレーニング負荷データを取得できる方法を発明しました。
スマホのSTRAVAアプリでジムマシンをデータ化する3つのコツ
- STRAVAアプリとスマートウォッチで心拍数を計測する。
- STRAVAアプリで自動停止機能をオフにする。
- 走行中はスマートフォンを待機状態(画面オフ)にならないようにする。
今回は、スマートトレーナーのローラー台で取得した正確なデータAとSTRAVA&スマートウォッチデータBの2つを同時に取得して、比較してみました。
走行データの比較
データA:スマートトレーナーのローラー台で取得した走行データ
ローラ台の正確なデータでは、1時間14分で40Km走行して、Suffer Score78という結果が出ています。
Suffer Scoreが心拍計測を元に作られるトレーニング負荷データです。
Strava の Suffer Score は、心拍数データの分析結果を表します。ワークアウト中の心拍数と最大心拍数に対するその度合いを追跡し、どれほど従事したかを数値で正確に示します。全速力で進んだ時間とアクティビティの距離が長いほど、スコアは高くなります。
データB:スマホSTRAVA & スマートウォッチの走行データ
まず、トレーナー上で計測しているので移動距離はほぼ出ません。(GPSの誤差を足し算して移動距離が出ていますが。)
でも、Suffer Scoreが取得には成功しました!心拍数さえSTRAVAに転送できれば算出されるで間違いありません。
ただ、今回のデータA(スマートトレーナーのデータ)とデータB(STRAVAアプリ・スマートウォッチ)を比較すると、データBのSuffer Scoreが著しく低くなってしまっています。これには2つ理由があります。
1つ目の理由は、移動タイムが短い、つまり、計測時間が短かった点。これは、時折スマホがスリープ状態になってしまったため、その間計測していなかったことが原因です。
同じ理由でSTARVAアプリの自動停止のONをOFFにしないと、移動していない場合は、強制的にSTRAVAが自動停止してしまい計測できません。ジムのマシンで走っている間、ずっと計測できるように設定、スマホをスリープしないようにしましょう。
2つ目の理由は、スマートウォッチの心拍計の精度が悪いことと、下に出やすいことです。
心拍数データの比較
まず、ローラー台で取得したデータAです。
この3段目が心拍数のグラフです。2つの山があり、カーブが綺麗です。
同じローラー走行で、スマートウォッチで取得したデータBがこちら。
こちらも2つの山がある形は似ていますが、グラフがギザギザで安定していないことがわかります。
基本的にスマートウォッチでは、心拍数が低めに出てしまう傾向があるため、トレーニング負荷が小さく評価されてしまいます。
また、今回は2つ目の山あたりでスマホがスリープモードになり、そのまま走ったため、負荷の高い部分の計測時間が短くなったため、Suffer Scoreが小さくなってしまいました。
以上の結果から、トレーニング中にスマホやアプリがスリープしないように気をつければ、ジムのマシンでのトレーニング負荷をSTRAVAアプリで取得することが可能であることが確認できました。
今後の出張や旅行の際もホテルのジムでしっかりトレーニング負荷を記録していこうと考えています!
普段ジムに通っている人も、ウォームアップのバイクのトレーニングを記録してみてはいかがでしょうか?
あらゆるシーンでロードバイクデータを取得する方法まとめ
以上、4つのシーンでの自転車・ロードバイクトレーニングデータの取得方法でした。
1.ロードバイク実走 → サイコン Garmin
2.自宅のローラー台 → スマートトレーナー & Zwift
3.サブバイク → スマホSTRAVA & スマートウォッチ Xhaomi Mi Band2
4.ジムのバイク → スマホSTRAVA & スマートウォッチ Xhaomi Mi Band2
3と4は同じ方法ですが、4のジムでは、自動停止をOFFにして、スマホを待機状態にしないことを忘れずに。
以上、データマニアのロードバイク乗りの皆様の参考になれば幸いです。