イタリアの老舗ロードバイクメーカーDE ROSA(デ・ローザ)の2018年モデルで面白いコンセプトのバイクが新登場しました。アルミエントリーバイクのFEDE(フェデ)です。
FEDEの何が面白いかというと日本限定モデル、かつ、女性向けエントリーバイクという狭いところを狙った異色なコンセプトなのです。
フレームサイズの展開は、38.5、41、44、47に限定されています。しかも小さめサイズ38.5、41はコンポがシマノ105、大きめサイズ44、47はカンパニョーロCENTAURと同じモデルの完成車なのにコンポが違うという不思議な設定もなんか異色感を醸し出しています。
今回FEDEについていろいろ調べましたが、これからロードバイク女子を始めようとしている女性の皆様に乗って欲しいなと思いました。
この日本限定の女性向けモデルと言う異色コンセプトのDE ROSAの新しい試み「FEDE」について、詳細を追っていきましょう。
DE ROSA(デ・ローザ)とは?
DE ROSA(デ・ローザ)はイタリアの自転車メーカーです。1953年にウーゴ・デ・ローザさんが18歳で独立して創業された老舗として、長い歴史を持地、ピナレロ、コルナゴと並ぶイタリア三大メーカーとして高い人気を博しています。中でも、創業者のウーゴ・デ・ローザさんは、今なお現役としてトップの座に君臨しています。
ハートをモチーフにしたロゴからわかるようにポップなデザインのバイクも多々市場に投入しており、アクの強さでこのみが分かれるところかもしれませんが、それもまた高い人気に繋がっています。
ロードレースシーンでは近年は活躍していませんが、全盛期ではあの伝説の選手エディ・メルクスに機材を供給していました。現在は、日本人選手も多く在籍するプロコンチネンタルチームのNIPPO VINI FANTINIにバイクを供給しています。イタリアのチームでもあるので毎年ジロ・デ・イタリアに出場してくるのですが、残念ながら今年は不参加でした。
昨年は、日本人選手の山本元気が日本最年少でジロ・デ・イタリアを完走して話題になりました。
2018年新アルミエントリーバイクDE ROSA FEDE(フェデ)の特徴
ウェアのおしゃれが生きる黒と白の2色展開!
Matt Black
White Glossary
上の写真のようにFEDEは、女子向けモデルにも関わらず、黒と白のモノトーン2色のモデルのみです。
これが個人的には超オススメポイントです。
というのも、これまでの自転車メーカーの女子向けモデルにはピンクや紫、オレンジなど彩色豊かなカラーのモデルが多く、いかにも女性的!なカラーリングが多くありました。しかし、本当にこれが女子向けカラーとしていいのでしょうか。
(女子向けモデルのカラーリング例)
確かに女性らしい色の選択といえばそうかもしれませんでしたが、彩色豊かなカラーを選ぶと、実はウェア選びの幅が狭くなってしまいます。例えば、ピンクのバイクを買った場合、バイクにまたがった時のウェアもピンク系に合わせるか、赤など近似色のウェアを選ぶことになるでしょう。
それに、実際女子は女子向けカラーのバイクが欲しいのでしょうか?
女性と一緒にロードバイクを見に行ったり、店内の女性が物色するバイクの色を観察してみると、もちろん女性らしいピンクを好む人もいますが、半分近い人は、白や黒、メタルなど落ち着いた色のバイクを選んでいるように思います。
普通ママチャリを買う場合にもピンクを選ぶ人って少ないでしょ。女の子の子供ならピンクを選ぶと思いますが。大人になってくるとそんなにストレートな色を好まないケースも多くなると思います。
そういう意味で、FEDEは素晴らしい決断をしたと思います。
バイクカラーを黒と白にすることで、ウェアにどんな色を選んでもバイクと合わせやすくなります。もちろんウェアでピンクやオレンジなど女性らしい色を着たい人もOKですし、モノトーンでシャープに決めたい女性も、緑が好きな小池百合子都知事でも、FEDEなら問題なくウェアのおしゃれを楽しむことができます。
アルミだけど、カーボンのようなトップチューブの上品なフレームデザイン
FEDEのフレームデザインは、DE ROSAで人気のカーボンロードバイクの初代IDOLをモチーフにして設計されています。そのため、アルミフレームとしては珍しい弓なりにしなったトップチューブは、カーボンロードバイクと見紛うようで、アルミエントリーバイクとは思えないほどの上品な造形になっています。
フレーム細部では、光沢部分とマット部分で塗り分けてあり、単純な黒・白、ではなくメリハリのあるこだわりカラーリングでバイクの存在感を強くしています。
ド派手になりがちなDE ROSAロゴも抑えめに塗られており、ドぎつくなっていないのもいいですね。
また、この写真にあるELITEとDE ROSAコラボモデルのボトルケージも完成車におまけとしてついているのも嬉しいポイントです。
このようにアルミエントリーモデルとは思えないフレーム設計とデザイン性の高さもFEDEの特徴の一つです。
DE ROSA(デ・ローザ) FEDE(フェデ)のスペック
素材:アルミ
カラー:White、Black Matt
サイズ:38.5SL、41SL、44SL、47SL
コンポーネント:シマノ105(38.5SL、41SL)、カンパニョーロ CENTAUR(44SL、47SL)
価格:215,000円(税抜)
コンポがフレームサイズで分かれているのが不思議ポイントですが、日本の女性の身長に合わせたためで、38.5SLサイズなら身長150cmの人でも快適にロードバイクを乗りこなすことができます。
しかし、ちょっと問題になってくるのは価格でしょう。アルミエントリーグレードにして20万円超えはちょっとお高い気がします。実際、他のメーカーのアルミエントリーロードバイクなら15万円ほどで手に入るでしょう。ただ、ここはイタリアンブランドを選ぶものの宿命。デザインが気に入ったならば「買い」です。
初めてのロードバイク選びでもっとも重視して欲しいのは「見た目」です。自分の感性にしたがって気に入ったバイクを買いましょう。もちろん予算内でいいです。スペックの割に高いから、他のブランドでいいかという選択はオススメしません。
ロードバイクは靴と一緒です。気に入ったデザインを選ばないと履かなくなってしまいます。
(まとめ)ロード女子始めるなら、おしゃれを楽しむFEDEはオススメ
人と被らないDE ROSA FEDE!
日本で女子に人気のブランドといえば、真っ先に上がるのが同じくイタリアのメーカービアンキですが、サイクリングロードなどを走っていると、ビアンキ女子はとにかく多く見かけます。そして安定のチェレステカラーでかぶってしまいます。
その点で、DE ROSA FEDEはオススメです。
それにDE ROSAもイタリアの雰囲気を感じることも可能ですし、ポップなロゴとデザインのバイクで、インスタ映えするので、これからロードバイク女子を目指す方にとってぴったりではないでしょうか。偏ってるかもです。
でも、女性専用の日本国内限定モデルというFEDEのコンセプトは面白いと思います。しかも、FEDEに乗っている人は世界中を探してもかなり少ない!はずなので、ロードバイク女子としてかぶる心配が少ないのもオススメポイントの一つです。
おしゃれを楽しめるモノトーンバイク!
前述の通り、DE ROSAのFEDEは黒と白の2色展開なので、ロードバイクウェアが合わせやすいのも大きな特徴です。ベースカラーとなる本体はモノトーンであれば、ロードバイクに乗るときは、その日の気分に合わせて、おしゃれにウェアを合わせることができます。
いろんな峠の頂上でおしゃれなウェアを着てDE ROSAのFEDEにまたがった女子の写真がインスタグラムにアップされる日を待ち焦がれます。
以上、2018年新登場した異色コンセプトなバイクDE ROSAのFEDEはいかがでしたか?
今年ロードバイクを始めようとしている女子にはぜひ選択肢の一つに入れて欲しいバイクです。
(おまけ)ロードバイク女子にぜひ来て欲しいロードバイクウェアブランド
DE ROSAのFEDEに限らず、ロードバイク女子にはぜひ派手派手ジャージではなく、おしゃれなウェアを着て欲しいものです。まだバリエーションが少ないですが、以下オススメをまとめた記事をご参考まで。
アレクサンダーワン x アディダスというおしゃれウェアの最終解答