ロードバイクのタイヤは消耗品であるので、交換の機会は多い。
初心者の頃は、まぁタイヤなんてどれでも一緒なんて、ショップで棚の見やすい位置にある値ごろのミシュランやシュワルベなどの格安タイヤを選んでるなんて人も多いだろう。
しかし、タイヤは路面にダイレクトに接するパーツ。ロードバイクの力を最終的に路面に伝えるとても重要なものである。ホイールと同じく駆動系パーツとして、ロードバイクの走りの乗り味を最終的にアレンジしてくれるパーツなのである。
せっかくホイールを良いものに変えても、タイヤがしょぼいと最後の最後でもったいない。臥龍点睛を欠く行為である。
そんな重要なロードバイクのタイヤの中でも、ショップ店長にイチ押しの太鼓判を打たれるのが、「コンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱ」である。
プロが選んだタイヤの魅力について、追求してみよう。
タイヤ・コンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱの性能は?
ロードバイクのタイヤは、走りにいろいろな影響を与える。F1レースを見ていると、晴れの日と雨の日でタイヤを変えるなんてシーンを見たことがあるだろう。車に限らず、ロードバイクもいいエンジン(自分の力)だけでなく、いいタイヤが重要なのである。
まずは、タイヤによる走りが異なるポイントについて考えて見る。
タイヤによる性能の違い
いいタイヤと悪いタイヤの違いは?と聞かれて答えることは難しいだろう。
踏み出しが軽いこと、グリップ力が強いこと、パンクしないこと、乗り心地がいいこと、などいろいろな答えを思いつくかもしれない。
では、正解はどれかといえば、どれでもない。
タイヤは晴れ用、雨用があるように、「目的」によって、正解となるタイヤが異なる。
晴れの日に雨用のレインタイヤに乗って走るF1を想像すると分かりやすい。レインタイヤには、排水用の溝(スリック)があり、また表面の素材もドライ路面用タイヤより低い温度に適応するように設計され、濡れた路面で最高の性能を発揮するように製造されている。
晴れの日に乗ってしまうと、レインタイヤは、路面との摩擦で生じるエネルギーに耐え切れず、焦げたり崩れたりしてタイヤとして機能を維持すらできない。
これは極端な話であるが、ロードバイクのタイヤも同じくタイヤによって性能が異なる。
タイヤの性能による違いは以下の3つである。
- 転がり抵抗(小さいとロスが少ない)
- グリップ力
- 乗りごこち
タイヤの難しいところは、これらが相反する要素だというところだ。
転がり抵抗が小さいほど、タイヤがクルクル回って早くなるが、グリップ力が小さくなるし、乗り心地を良くするためにクッション性をあげると、転がり抵抗が大きくなる。
このように全ての要素が最高のタイヤというのは存在しないのだ。
だから、どんな走りをしたいか「目的」を決めることが最重要である。
スピード重視なら、転がり抵抗を最大限に上げたタイヤを選べばいい。もちろん、23Cなど細いタイヤが流行っていたのもこの転がり抵抗が小さくなると考えられていたからだ。しかし、グリップ力は落ちるので、そこは自分のロードバイク操作の腕にかかってくる。ダウンヒルなどはぶっとんで走れるが、かなり危険である。
ロードバイクで時速60kmを超えると体感速度はかなり速い。自動車の時速60kmは箱の中に入っているから、風も路面との距離感も遠いので全然怖くないが、ロードバイクの時速60km超えは死活問題である。ぜひ、安全のためにもグリップ力を持ったタイヤを持ちたいところである。
正解がないのに、イチ押しとは、背反するようではあるが、それでもロードバイクの宿命として、大きな目的は一つある。
できるだけ、速く、遠くへ
舗装路があるなら、高い山でも海沿いでも、とにかくいろいろなところを気持ち良く、速く走りたい。
山道のワインディングロードを速く曲がる。そんなタイヤが必要になってくる。
それに必要な性能を備えているタイヤで最も優れているのが「コンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱ」である。
コンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱの魅力に迫る!
前置きは長くなったが、性能の面において、数多くのショップ店長に一目置かれているのが、イチ押しのコンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱである。
私もフルクラムレーシングゼロを購入した時に、せっかくだからいいタイヤをと購入した。
Continental (コンチネンタル) は、世界最大のタイヤメーカーの一つで、100年以上にわたりバイクタイヤを開発・生産してきた業界内でも独自のステータスを築き上げ、今もドイツ内でタイヤを生産している。
特徴
コンチネンタル独自のナノカーボン粒子を使用した最先端のブラックチリコンパウンドを使用しており、低い転がり抵抗と長い耐用年数、雨天で最大限のグリップ力を実現している。
また、ベクトラン・ブレーカー(特許製法)により、他に例を見ないパンク耐性も持っており、ロングライドでの悩みを減らしてくれる。
乗り心地については、タイヤの太さによる部分も多いが、他のタイヤに比べて明らかに劣るもではない。ホイールや空気圧の調整で自分好みのクッション性に持っていけばおそらく問題は無くなる程度である。
転がり抵抗が小さく、グリップ力は強い。そして、パンク耐性に優れている。それがコンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱである。
唯一の欠点は、価格である。いいものは高い。わかりやすい。
ファッションなどのように、ブランド力という訳のわからないものにお金をかけるよりは、ロードバイクという機材スポーツの世界は、性能の分の適切な価格なので、お金をかける価値はある人にはある。いいタイヤをほしい人なら、オススメである。
スペック
- 価格:7000円(税抜)
- カラー: ブラック
- 推奨圧力: 110psi
- 最大圧力: 120psi
- サイズ: 700c x 20, 23, 25, 28
- 重量: 185g (700 x 20), 215g (700 x 23), 225g (700 x 25), 235g (700 x 28)
定価にすると高いが、amazonでは2本セットで格安で展開されているので、比較的買いやすい。
海外通販サイトwiggleではさらに少し安くあるので、こちらでもホイール購入のついでに購入してもいいかもしれない。
> コンチネンタル・グランプリ4000SⅡ25c ¥3857
走りを変えるきっかけに、タイヤ交換。いかがだろうか。
そもそも5000kmほど走って、タイヤの形が台形になっていたら交換した方が良いのも、付け加えておく。
初心者最初のホイール交換にオススメのホイール「カンパニョーロ・ゾンダ」
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