自転車で、最も多いトラブルが「パンク」だ。
タイヤが細いほど、パンクしやすいのは宿命なので、ロードバイク乗りはサドルバッグに替えチューブなどのパンク修理キットを入れておくのは、一つの作法だ。特に空気を入れるのがパンク修理で最も面倒なポイントである。
このパンク修理の世界観をガラリと変えてくれるアイテムが新発売される「携帯型スマートポンプ」だ。
今回は、ロードバイクのパンク修理について整理するとともに、この「携帯型スマートポンプ」について紹介する。
ロードバイクのパンク修理アイテム
ロードバイクのパンク修理に必要なものはそれほど多くない。
- 替えチューブ
- タイヤレバー
- 修理キット
- 携帯型空気入れ
- CO2ボンベ
それぞれ1組ずつサドルバッグに入れておけばいい。
とくに運の悪いパンクの星の下に生まれたようなローディの中には、前後二回ずつのパンクに備えてチューブ4本を入れておく石橋を叩きまくる人もいるという。
まぁさすがにやり過ぎ感があるが、かさばるのが苦になっても、パンクした自転車の前で途方にくれるよりはマシだ。特にロングライドで山なんかを攻めてパンク修理できなかったら悲しすぎる。備えあれば憂いなし。自分のパンク運に合わせて持っていく量は決めればいいだろう。
まぁ、チューブ1本とパンク修理キットでも十分かもしれない。
パンク修理で苦労するのが、チューブへの空気入れ
パンク修理の際、チューブ交換は慣れてしまえば、さささと終わらせることができるようになるが、なかなか手間がかかるのは、チューブに空気を入れるところだろう。
携帯型空気入れは、とても小さい。
小さいゆえに一回のポンプでチューブに送り込まれる空気の量もすくなくなる。タイヤに十分な量の空気を入れるためには、何百回とポンプする必要があり、骨が折れる。
1日に二回もパンクしたら、次の日には二の腕が筋肉痛になってしまう。。
一方、CO2ボンベは、空気を入れるのは簡単で早くて楽チンだが、ボンベが使い捨てなので、お金がかかるのが難点だ。
貧乏症の私はとくにボンベの使いきれなさがもったいないといつも感じてしまう。
ボンベ1本あたり340円ちょい。一度開けてしまうと徐々に空気は抜けてなくなってしまうので、1日で使い捨てになってしまう。
このように、携帯型、CO2ボンベともに空気入れの性能・コスパとしては、一長一短である。
今日の本題は、そんなパンク時の空気入れに苛立ってきたパンクなローディへ朗報。
携帯型の電動空気入れが12/20に新発売される。
携帯型スマートポンプ「Smart Air Pump M1」
自転車屋さんに行くと、ご自由にどうぞ。店の軒先に大きな電動ポンプが置いてあるだろう。一度、セットすればプシューっとタイヤがパンパンになるまで空気を入れてくれる優れものだ。
あの、電動空気入れが、手のひらサイズまで小さくなったのが、携帯型スマートポンプ「Smart Air Pump M1」。世界中の自転車展示会で話題になった注目のアイテムがいよいよ日本でも市販スタート。
長さ15cm弱、幅7.7cm、厚さ2.65cmとちょっと大きなスマートフォン程度の大きさで、400gと軽量だ。充電するタイプで、一度充電したら6ヶ月も使用できる優れモノである。
付属品としてエアホースやアダプターも標準装備している。
- サイズ:長さ148.5x幅77x高さ26.5mm
- 重量:400g
- 自動停止機能:PSI、BAR、KPA、kgf/cm2、4種を小数点2桁までデジタル設定可能
- 空気圧記憶:設定した空気圧を記憶し次回起動時は再設定の必要なし
- 充電時間:マイクロUSBでおよそ3時間 ※一度の充電で約6カ月間は使用可能
- 利用可能頻度:マウンテンバイクのタイヤであれば3回程度
- 充填速度:マウンテンバイク約5.5分、ロードバイク約3.5分
- 付属バルブ:自転車(仏、米、英式)、ボール用空気針、プラスチックノズル
- 税抜価格:11,500円
- メーカー:Uomi Smart Technologies Co., Ltd.(中国製)
ここがスゴイ! 設定した空気圧まで自動で空気を入れて止まる。
この携帯型スマートポンプの最もスゴイところは、空気圧をデジタル設定できる。
自動で空気を入れた後、設定した空気圧になると、自動で空気を止める。実にスマートである。
これまでの携帯型空気入れやCO2ポンプの手間やコスパといった不満の解消に加えて、いつでもどこでも「希望の空気圧」にできる機能は、我々に新しいベネフィットを提供してくれる。
特に、自転車で旅乗りするときなどにいつでも空気圧調整ができるのはかなりのメリットだ。2泊3泊と旅しているうちに空気は少しずつ抜けていく。これまでは、空気圧がわからない状態でなんとなく空気を補充していたが、スマートポンプなら、最適な空気圧に調整して走ることができる。
もちろん、レースやイベント前に、空気圧の最終チェックしたりするのにも使える。
また、自動で空気を止めてくれる点だけでも、通勤・通学前の空気補充なども空気入れをセットしておいて、別の用事をしているうちに、空気入れ終了といった使い方もできるようになる。
空気入れにかかる時間は3分
空気を完全に入れるのは、ロードバイクで大体3.5分とあるので、空気の補充であれば、1分程度だろうが、目を離してもいいのはかなりストレスフリーだろう。
サイクルモードの実演動画
口金は米式、仏式、英式バルブに対応
ロードバイクはもちろん、普通のママチャリもOK。
さらには、サッカーボール、バレーボール。そして浮き輪などのビーチアイテムにも対応してくれるので、ロードバイクのパンク修理以外でも十分活躍してくれる。家に置く電動型空気入れとしても十分活躍してくれる。
コスパも良いと思う。
このスマートポンプの市販価格は12,000円。空気入れと考えるとかなり高い。
普通の大きな空気入れで空気圧がわかるものでも2000円程度で買えるからだ。
しかし、ロードバイクの出先でのパンク修理にCO2ポンプを使用するなら、1本340円として30〜40回で元が取れる。
まあパンクはそんなにしないので、やはり、狙った空気圧にいつでもできること。自動で空気入れをしてくれるという新しい付加価値に投資するという考え方ならば買いだろう。
ちなみに、CO2ボンベで入れた空気はCO2なのですぐに抜けやすいため、帰宅したら、再度再度空気を入れ直さなければいけないデメリットがある。
それを考慮するとかなり、この携帯型スマートポンプの価値はかなり高いようにも思う。
また、CO2ボンベよりもEcoの観点では勝ることも付け加えておく。充電型で、ボンベのゴミも出ない。
まとめ:こんな人は携帯型スマートポンプは買いだ!
以上、散文でスマートポンプの特徴を説明してきたが、独断と偏見で、以下のライダーにはこのアイテムはオススメできる。
- 旅乗りが好きなライダー
- 長期的な投資と考えて、CO2ボンベから解放されたいライダー
- ECO思想の高いライダー
- 空気入れの力仕事が嫌いなライダー
- ビーチにでっかい浮き輪やワニを持っていくライダー
- パンクの星の下に生まれたライダー
一つでも当てはまる人は買いだ。
楽天で、シリコンカバーやソフトケースもついた商品の販売がスタート。
> Smart Air Pump M1 シリコンカバー付き+ソフトケース付き 11,900円(税抜)
> Smart Air Pump M1 シリコンカバー付きモデル 11,500円(税抜)
400円しか変わらないので、ソフトケース付きを買えば良いだろう。エアホースも収納できて便利だし。
パンク修理のチューブなども、忘れずにw