エディメルクス伝説のレースを冠したロードバイクモデルの歴史を感じて走れ!

ベルギーのロードバイクメーカーEDDY MERCKX(エディ・メルクス)は、言わずと知れた伝説の自転車プロロードレーサーの一人エディメルクスが創業して30年。メルクスは、現役中に使用していたフレームの製作をしていたあのウーゴ・デローザに師事した。つまり、ルーツを辿ればDE・ROSA(デ・ローザ)の弟ブランドなのだ。

Eddy Merckx

弟:EDDY MERCKX EMX-525

DE ROSA

兄:DE ROSA PROTOS

これらルーツを共にする兄弟ブランドのフラッグシップモデルを並べてみた。いかがだろうか?どちらも速そうだ。

エディ・メルクスとは?

ロードバイクメーカーのエディメルクスを知るには、まずプロレーサーだったエディメルクスについて知るのが筋だろう。この名選手は今ではとても考えられないほど強かった。

現役だった16年間で通算525勝(プロ時代425勝)の成績は未だに誰にも破られていないが、その勝利の質もすごい。

ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアをそれぞれ5回、ブエルタ・エスパーニャも1回、すべてのグランツールで総合優勝を果たしている。ツールは通算でステージ34勝にのぼる。

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これだけでも凄すぎるのだが、春先に行われるクラシックレースと呼ばれる強豪揃いのワンデーレースでも優勝を重ねている。特にすごいのが、モニュメントと呼ばれる最も歴史が古い人気の高いクラシックレースの「ミラノ〜サンレモ」、「ツール・デ・フランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)」、「パリ〜ルーベ」、「リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ」、「ジロ・ディ・ロンバルディア」の5つ全てで優勝している。

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現代では、グランツールなどの総合優勝するのは体重も軽く山岳に強い総合系と呼ばれる選手が多い。一方でクラシックレースは、アップダウンや悪路などが多くパワフルな走りが必要とされるので、全く別の選手が勝つことが多い。

エディ・メルクスがすごいのは、その両方に出場し数々の勝利を挙げていることだ。1シーズン1年間54勝という最多勝記録も保持している。

そんな伝説の選手エディ・メルクスはロードバイクにも強いこだわりを持っていたことでも有名で。フレームの数々を乗り潰し、カンパニョーロ社にチタニウム製のパーツを造らせたり、ウーゴ・デローザには、 年間50本以上のフレーム製作を依頼していたほどだ。

そんなエディ・メルクスのこだわりと歴史を受け継いでいるロードバイクメーカーが「エディ・メルクス」だ。

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ロードバイクの歴史と伝説を冠するエディ・メルクスのロードバイクラインナップ

エディ・メルクスのロードバイクの魅力の一つが数あるラインナップのロードバイクモデルの名前が数あるレースの名前を冠していることだろう。ただ名前をつけているだけではなく、それぞれのレースの特徴に合わせたロードバイクを開発している。

山岳用のバイクにはヒルクライム性能の高いバイクの、悪路で有名なレースには、その衝撃を吸収するバイクを提供している。ロードレースに詳しくなればなるほど、エディメルクスのバイクの魅力がわかるというのも面白い。

では、早速、そんなエディ・メルクスのバイクラインナップを紹介していこう。

EMX-525

emx-525

エディ・メルクスのフラッグシップモデルのEMX-525。

あれ?いきなりロードレースの名前じゃない!と最初は思ったが、よくよく考えてひらめいた。525はエディ・メルクスの通算勝利数である。そして、Eddy MerckX。つまり、EMX-525はエディ・メルクスの525勝のロードレースの歴史の全てを象徴しているのだ。

フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパのあらゆる場所の勝利を表現したこのバイクに乗れば、日本を走っていてもヨーロッパの風を感じるに違いない。

もちろん、フラッグシップモデルだけあって性能も最高である。

レースだけのために作られた超高剛性の硬いフレームだが、その分すべての力が路面へと伝わる究極のレースモデルである。

EMX-525価格

フレームセット価格: ¥ 440,000 (税抜)

フラッグシップモデルとしては価格がおさえられている方である。いいパーツで組み立てても100万円以内で組めそうである。が、私にはとても買えないが。。。

San Remo76 (サンレモ76)

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Eddy Merckx – San Remo 76 (Ultegra – 2016)

EMX-525の剛性を少し落として乗りやすくしたセカンドグレードモデル「サンレモ76」

その名の通り、「ミラノ〜サンレモ」を象徴したバイク。クラシックレースの中でも最も早く開催されるこのレースは、イタリア語で春を意味する「プリマヴェーラ」の愛称で、レースファンに春の訪れを知らせるレースである。ミラノをスタートしてイタリアを南下してサンレモまで200kmを超える距離を猛スピードで走る比較的平坦なコースレイアウトが特徴で、最後の最後の丘を高速で登り切るものが勝利をつかむ。そんな高速レースのサンレモに向けた、高速レースモデルだろう。

エディ・メルクスはこのレースを通算最多の7勝を1976年に達成した。その76を名前に採用している。

San Remo 価格

ULTEGRA完成車価格: ¥ 368,000 (税抜)

105完成車価格: ¥ 318,000 (税抜)

ちなみにエディ・メルクスのバイクはいくつか海外通販サイトのWiggleでも取り扱われている。これが、円高の影響やセールでかなりお買い得なのでフレームサイズがわかるならおすすめだ。自分に合ったフレームサイズは実際にショップなどで計測してもらえるので、手間を惜しまなければ、なんと10万円もお買い得

 Eddy Merckx – San Remo 76 (Ultegra – 2016) ¥260,664 (税抜)

MOURENX 69 (ムーラン69)

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Eddy Merckx – Mourenx 69 (105 – 2016)

1969年初めて総合優勝に輝いたツールドフランスの第17ステージがこのモデルの由来。

その第17ステージ(リュション~ムーラン)でメルクスは中盤のツールマレー峠で先頭に立ち、そのまま延々逃げ切って、2位と7分56秒もの差をつけて圧勝した。こんな勝ち方は最近では考えられない。

そのレースを再現できるかは個人の力量によるが、ムーラン69は、全体的にボリュームを抑え、ヘッドチューブを長めに設計してこの一人逃げのロングライドに耐え得る快適性を実現したエンデュランスロードバイク。

Morenx69 (ムーラン69) 価格

105完成車価格: ¥ 299,000 (税抜)

ムーランもwiggleで取り扱いがあった。8万円近くもお買い得だ。

ロングライドやポタリングを楽しみたい初心者にもオススメの乗りやすいモデルだ。
 Eddy Merckx – Mourenx 69 (105 – 2016) ¥215,707(税抜)

Sallanches64 (サランチェス64)

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Eddy Merckx – Sallanches 64 (105 – 2016)

1964年、フランスのサランシュで行われたメルクスが弱冠19歳で制したアマチュア世界選手権がこのモデルの由来。最も強いアマチュアとして80勝を挙げて半年でプロに転向した。

まさにアマチュアに向けたロードバイクであるサランシュ64は、バランスを重視したミドルグレードのカーボンフレームモデル。初心者に最もおすすめしたいロードバイクである。

バランスが良いので初心者でも問題なくコントロールしやすい乗り心地の良さが特徴である。

Sallanches64 (サランチェス64) 価格

105完成車価格: ¥ 236,000 (税抜)

定価でも十分買い求めやすいカーボンロードバイクである。wiggleではさらに7万円安い。もはやアルミロードバイク並みの価格である。気になったら買いだ。

 Eddy Merckx – Sallanches 64 (105 – 2016) ¥161,758(税抜)

Blockhaus67 (ブロックハウス67)

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Eddy Merckx – Blockhaus 67 (Tiagra – 2016)

1967年のジロ・デ・イタリアの第12ステージ、山岳ステージの頂上ゴールのブロックハウスがこのモデルの由来。 メルクスにとってはグランツール初勝利、かつ山岳での初勝利だった。

そんな山岳を制した歴史を表現するブロックハウス67は、エントリーグレードのアルミロードバイク。軽量でアルミらしい反応性の良さでヒルクライムでもペダルを回せばグングン登るってくれる。

Blockhaus67 (ブロックハウス67) 価格

TIAGRA完成車価格: ¥ 148,000 (税抜)

TIAGRAなので、私はあまりオススメしない。このバイクより少しグレードを上げてブロックハウスやサランチェスのカーボンロードバイクをオススメしたい。エディ・メルクスのカーボンロードバイクはそれほどお買い得感がある。

 Eddy Merckx – Blockhaus 67 (Tiagra – 2016) ¥107,809(税抜)

Strasbourg71 (ストラスブール71) グラベルロード

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Eddy Merckx – Strasbourg 71 (2016)

このバイクは悪路や土の上でも走るアドベンチャーが楽しめるグラベルロードバイク。

ツールドフランス第14ステージ、嵐の中のストラスブールで2位に甘んじていたメルクスが遂に逆転し、そのまま全ステージを逃げ切って、総合3連覇を達成した。

つまり、ストラスブール71は、そんな嵐の中でも確かな走りを実現する。フラットマウントディスクブレーキ、スルーアクスルを備えたグラベルロードバイクで、40Cと言う太いタイヤも履けるので、荒れた道をぐいぐい進む全く違う自転車ライフを楽しむことができる。

Strasbourg71 (ストラスブール71) 価格

105完成車価格: ¥ 312,000 (税抜)

 Eddy Merckx – Strasbourg 71 (2016) ¥224,698(税抜)

最近は舗装路以外も走りたい時がある。グラベルロードで世界中を旅したいと思う今日この頃、いつかは買いたいと思う。それにしてもお買い得だ。

EEKLO70 (エークロ70)

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Eddy Merckx – EEKLO 70 (2016)

シクロクロス用のバイクである。ほぼフィールドアスレチックのようなコースを走るのだが、そんな道をロードバイクで走るのが最近流行ってもいる。シクロクロス用バイクは1台欲しいなと思っているので真面目に検討している。

このエークロ70はまたすごいエピソードを持っている。1970年、ベルギーで行われたエークロというシクロクロスレースにメルクスがシーズン開始前の調整で出場。シクロクロスデビューなのに、世界選手権6連覇の偉業を達成しているエリック・デフラミンクを破り優勝したのだ。ロードレースとシクロクロスは全く違う競技である。その畑違いのレースでメルクスは勝利してしまうのである。しかもその年、ジロとツールの両方を総合優勝し、ダブルツールも達成している。まさにメルクス全盛期は、誰も勝てない無敵状態だ。

このエークロ70はシクロクロスバイクとしての性能は確かで、オフロードでの直進安定性、反応性を確保する最適なジオメトリーだ。雨や泥に強いディスクブレーキとカンチブレーキの2種類がある。

EEKLO70 (エークロ70) 価格

ULTEGRA完成車(ディスクブレーキ仕様)価格: ¥ 350,000 (税抜)

シクロクロスバイクでカーボンはちょっと贅沢というか、荒れたレースで壊してしまいそうで怖いが、持ち上げて走ったりするのでカーボンの軽さもまた魅力である。

 Eddy Merckx – EEKLO 70 (2016) ¥269,656(税抜)

まとめ

エディ・メルクスのロードレーサーとしての数ある歴史の中から象徴的なレースを名前に関しているロードバイクたちは、知れば知るほど魅力的なストーリーを持っている。特にクラシックレースが好きなので、いつかエディメルクスのサンレモは買ってもいいかなぁ。

しかし、一番好きなツール・デ・フランドルを冠したモデルがないのが残念である。出たら買っちゃうのに。

また、さりげなく紹介したwiggleでエディメルクスが取り扱われているのはメルクスファンにとってはラッキーだ。ピナレロやトレックなどの扱いがあればいいのにと思うが扱われていない。

wiggleではちょくちょくセールをやっているので、数万単位で安く買えるのでエディメルクスを検討しているなら要チェックである。

>> wiggle エディメルクスラインナップ

 Eddy Merckx – San Remo 76 (Ultegra – 2016) ¥260,664 (税抜)

 Eddy Merckx – Mourenx 69 (105 – 2016) ¥215,707(税抜)

 Eddy Merckx – Sallanches 64 (105 – 2016) ¥161,758(税抜)

 Eddy Merckx – Blockhaus 67 (Tiagra – 2016) ¥107,809(税抜) アルミロード

 Eddy Merckx – Strasbourg 71 (2016) ¥224,698(税抜) グラベルロード

 Eddy Merckx – EEKLO 70 (2016) ¥269,656(税抜) シクロクロス

1903年から2003年までのツールの歩んだ歴史をダイジェストで収録。
ツール黎明期の映像やエディ・メルクス、グレッグ・レモン、ランス・アームストロングなど
選手へのレース直後のインタビューなどを織り交ぜながらその歴史を綴る。

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