ロードバイクを購入して4ヶ月。
2ヶ月くらいまであまり気にしていなかったのだが、どうやらサドルが低かったようだ。
しかも、元々ショップでポジションをきっちり計ってもらって、セッティングしたはずだが、ロードバイク・ピナレロの納車から嬉しくて乗り回しているうちに少しずつずれ落ちて、あっという間にシートポストが最下部まで埋まってしまっていたようだ。
つまり、一番下まで下がったサドルで1ヶ月以上乗っていた。
ペダリングが窮屈だなーと思い始めて、サドルをゆるめて長さを少し調整してみようと思ったときにようやく発覚。
カーボンフレーム、シートポストは締め付けすぎは禁物?
そもそもカーボンフレームではパーツごとに締めつける強さが決まっていて、あまり締め付けすぎるとフレームが割れてしまうという話があるらしい。何かを調べている時にみつけたのだが、それがなかったら、シートポストの調整でガンガン締め付けていたに違いない。
この話を聞いてしまったので、あまりきつく締め付けずにサドルの高さを調整することになるのだが、これがまた具合悪く、止まっている時は固定感はあるが、やはり走行中のギャップのたびにカーボンが軋む音がする。
そして、止まってみてみると明らかに少し下がっていた。その日多摩サイに行って帰ってきただけで、シートポストは最下部まで埋まっている始末だった。
これではいかんとgoogleさんに聞いてみた。
カーボンペーストorフィニッシュライン
google検索の結果、サドルなどカーボン製品がずれるのを防ぐグリースがあることがわかった。
一つ目が、フィニッシュライン
こちらは、その砂利っぽい成分でシートポストとチューブの摩擦力がますが、同時に傷がつくらしい。
見えない部分なので、良いといえば良いのだが、やはり、その傷からカーボンの耐久力が落ちたりするらしい。
そしてもう一つが、モトレックス(旧カーボンペースト)
こちらは、圧力がかかると固形化して摩擦力が向上するグリースのようで、調べたところ傷などはつかないようだ。こう言われると選択肢は、カーボンペースト一択。フィニッシュラインを購入する気はなくなる。
そしてもう一つの問題が、締め付けすぎ対策。私のロードバイクのサドルの締め付けトルクは6nM。そう言われても普通の六角レンチを使っていては力加減が全くわからない。
そこで、この際、トルクレンチを買うことにした。
トルクレンチとは、自分の締め付けたいトルクに設定して回すことができる精密工具だ。
アナログとデジタルの2種類のトルクレンチがあります。
デジタルトルクレンチ
デジタルトルクレンチの方が精密度も高く、耐久性も良いらしい。
アナログトルクレンチ
デジタルトルクレンチではない分格安で以下のトルクレンチが良さそうである。ビットも同梱している。
これを購入して、きちんとした力でサドルを調整しようと思う。
サドル調整
まず、シートポストのちょうどフレームとの接地面あたりにカーボンペーストを満遍なく塗る。
高さを合わせたいあたりにカーボンペーストを塗りまくる。
このように塗った状態で高さを調整して、いよいよ、デジタルトルクレンチで締め付ける。
デジタルトルクレンチ
電源を入れて、矢印ボタンで、ピナレロのサドルあたりのフレームに記載されているトルク「6Nm」にデジタルトルクレンチを設定する、
最初はゆるく普通のレンチで締めたほうがよい。デジタルトルクレンチは最後の締め付け力を決める時に使用したほうが精度を維持できるそうだ。もちろん、緩める時などは普通のレンチを使おう。
デジタルトルクレンチを使うと、そのときの力がデジタル面に表示される。
2Nm、4Nm、そして、6Nmになったとき、画面横の丸いLSDが赤く点滅して、ブザーがなる。
ここで締め付け終了である。
思っている以上に強く締め付けないものだと思うくらいで終わった。
以前の締め付けは強すぎたようだ。カーボンフレームが割れる前にデジタルトルクレンチで調整してよかった。
ただ、この弱い締め付け力では、またサドルがずれ落ちてしまうのではないかと不安は残ったままだ。
100kmテストライド
週末の100kmライドでカーボンペーストの真価をテストしてみた。
結論から言えば、サドルは全くずれ落ちなかった。
問題なく高さを維持してライドできた。
おそらく、ちゃんと固定されたサドルで初めて乗ったのだと思う。
サドルに深く体重を乗せて腰掛けないライディングがすでに板についているのかもしれないが、あの程度の締め付け力でサドルがずれさがらないのは正直驚きである。
走っては、直し、走っては、直しを繰り返していたサドルだったのに。
やはり、文明の利器はすごい。
サドルのずり下がりにお困りの皆様。
カーボンペーストはおすすめの逸品であります。