5/16、2016スポニチ佐渡ロングライド210に初参加してきました。
無事、210kmを完走しました。いま振り返っても楽しい210kmでした。
佐渡島の自然と人々のホスピタリティのおかげで、個人で210km走るのより1000倍くらいは楽しい自転車ライドだったと思います。
2016年佐渡ロングライド結果
210kmコース総出走数1,911人。
完走者1,801人 完走率94.2%
2016年の結果も上記のように完走率も高いので、完走のためのコツはそれほどないのですが、できるだけ楽しく、自転車を楽しむために個人的に気をつけたほうがよいポイント・ルールを少しまとめてみます。
210kmコース らくらく完走のための3つのルール
いくつかルールは考えられますが、特にこれだけは押さえておいたほうがいいルールに絞って残ったルールはこの3つ。
- 前日は早く寝る。
- 補給食はたらふく食う。
- とにかく楽しむ。
とくに普段あまり200kmのロングライドを走っていない人には守って欲しいです。
1.前日は早く寝る。
佐渡ロングライドの朝は早いです。スタート時間は午前5時30分。
スタート地点から遠いホテルになってしまった場合は、朝3時のシャトルバスで会場に向かいます。2時半くらいには起床です。
イベント前夜でテンションが上がってしまうかもしれません。
前日の受付後の前夜祭もしっかり参加して、午後7時過ぎにホテル戻り、晩ご飯を食べながらビールを飲んで、温泉に入って、部屋に戻って飲み直しだと酒盛りしてたら、もう1時過ぎてしまった。なんてことになると大変。おそらく眠らずにシャトルバスに乗る羽目に。
シャトルバスの来る午前3時は、当たり前ですが真っ暗です。
ここから会場に向かい、預けていた自転車を受け取り、スタート時間を2時間ほど待ちますが、この間に仮眠を取る場所もありません。市議会の会館のソファはあるにはありますが、人が多く、落ち着いて寝るという感じはありません。
屋外はまだまだ寒く、じっとしているのもなかなか厳しいです。
やはり、ホテルでせめて3時間くらいは寝ることをお勧めします。
その代わり、完走後は、すべてを開放してOK。
完走後の夜にたっぷり楽しみしましょう。
2.補給食はたらふく食おう
佐渡ロングライドの素晴らしいところは、20km〜40kmおきに設定されているエイドステーション。ここには様々な補給食を用意してくれています。
お腹がそれほど空いていないなーと思っても、多めに食べておくことをお勧めします。
自転車は思っているよりカロリーを消費しているので、お腹が空いたなと思ったころには力が入らなくなってしまいます。
そのタイミングで何か食べてもエネルギーに変わるまで時間がかかってしまいます。
食べれるときは、多め多めに食べておきましょう。その理由は後でわかります。
エイドステーション情報
朝の最初のエイドステーション。6時半くらいに到着
- そば
- スープ
- まんじゅう
- おかゆ
おすすめは、やっぱりそばですかね。一杯の量は少なめにしていて食べやすいです。食べ放題なので、足りなければ2杯、3杯と食べましょう。
饅頭もあるので、この辺の糖質の多いものも即効性のあるエネルギーとして食べておくとバランスが良いと思います。
ホテルでおにぎり弁当をもらっていてスタート前に食べていますが、待ち時間もあってスートまでにお腹が空き始めます。できればスタート前にも食べるものを持っているとひもじい思いをしなくて済みます。私はスニッカーズを持っていてとても助かりました。
7時過ぎに到着。このエイドステーションは見晴らしがよく絶景が楽しめます。
今年からここはスイーツステーションという位置付けになったらしく甘いものがたくさん補給食として提供されます。
- きなこもち
- ぜんざい
- マフィン
- 大福
おすすめはぜんざい、きなこもちですかね。腹持ちもよく米なのですぐパワーに変わります。
他にバナナ、オレンジ、レモンなどの果物もあります。
③はじきのエイドステーション 72km地点
佐渡ロングライドで最も有名なZ坂を越えた崎にあるエイドステーション。ここには10時くらいに到着。
- おにぎり
- パン
- 果物(バナナ、オレンジ、レモン)
おすすめはおにぎり。しかも、焼きおにぎりでした。
俵状の一口サイズの焼きおにぎりはとても食べやすく、どんどん入ります。
Z坂からしばらくはアップダウンもあり、走っているうちにかなりお腹が減っていました。
焼きたての焼きおにぎりは空きっ腹に格別のうまさで10個以上は食べたと思います。
食べやすい一口サイズを用意してくれるホスピタリティが最高です。
④両津ベントーステーション 100km地点
- 昼食バイキング(*1)
- みそ汁
- プリン
- チーズブッセ
- いちご
11時過ぎには、到着していたのですが、ランチ会場はすべての人が集まったかのようにごった返しており、長蛇の列ができていました。。。
1時間くらい待ちそうという噂が出回り、諦めることに。
一つ前の「はじきの」でたらふく食べててよかった!食べれるときには食べられるだけ食べておくべき。
毎年来ている人から言わせるとこんなことははじめてだ。というくらいの混雑だったようで、ここで補給できないとちょっと痛いです。
ただ、両津港はいくつか飲食店もあります。私は、両津港のロータリー横にあるROTARYというカフェに飛び込んでランチをとりました。また両津港を少し過ぎたあたりにはコンビニがあるので、そこで購入してもいいかも。基本ライダーはコンビニ寄らないので意外と空いてるはず。
ここの山盛りナポリタンは圧巻。しかも麺もモチモチでうまい。昼休憩はここで12時までのんびり。アイスコーヒーも楽しみました。十分すぎる補給ができました。
⑤多田エイドステーション 140km地点
13時30分くらい到着
両津港から多田ASまでは海沿いの平坦路を40km。昼飯後でこの平坦な海沿いの道は眠くなっちゃいます。
そして、第二の悲劇。多田 ASにつくと補給食は売り切れ。そしてアクエリアスも売り切れ。あるのは水のみ。
両津BSが混んでいて、スルーした人たちが先行し、すべて根こそぎ食べてしまったのではないかと推理します。
- おにぎり
- パン
- 果物
こんなことがあるので食べれるときに食べれるものをたらふく食べておきましょう。
⑥小木エイドステーション 162km
14時30分頃到着
- かにおにぎり
- くだもの
- つみれ汁
- たいごろう(*2)
ここも売り切れ気味でした。たいごろうというちまきのような団子は食べられませんでした。
⑦素浜エイドステーション 180km
15時30分頃到着
最後の素浜ASは、直前に終盤の山場となる長い坂が関所のようにそびえ立つ。そこをクリアしてたどり着いた面々が話すのは坂の話題ばかり。
- おにぎり
- ぱん
- 果物
オーソドックスな補給食に加えて、ここは水浴び用の柄杓を用意してくれている。
この水を頭からかぶるのがなんとも気持ちよい。
補給は最後に向けて少し取り、のこり1時間ちょいの30kmに向けて飛び出す。
坂を2つクリアして、海岸沿いに出れば10kmほどでゴール。
ただ、この海岸沿いがずっと向かい風で、個人的にはコースの中で一番きつかった。
近くにいた人の後ろに隠れたりしながら、17時前にゴール!
休みを多くとったので、スタートからゴールまでで11時間くらい。
総走行時間は7時間20分程度で、平均時速28km程度。まずまずです。
信号がほとんどないので、巡航速度は維持しやすく初心者でも走りやすいコースでした。
ゴールの後シャトルバスを待っている夕焼け空はリラックスできるご褒美の時間。
3.とにかく楽しむ
最後に言うまでもありませんが、楽しみましょう。
最長12時間の210kmのロングライド。
楽しまずに走って、集中力を切らし事故を起こしたりしたら一番もったいないです。
今回のイベントでは、くだり坂のダウンヒルで、接触事故が起こり救急車で運ばれた人がいました。
佐渡ロングライドは、スピードを争うレースではありません。
佐渡を、自転車を最大限楽しみながら、自分のペースで走りましょう。
佐渡の絶景も楽しめます。
景色に変化がなく飽きてきたころにはエイドステーションで気分転換もできます。
思い思いの場所で、記念撮影するのもよいでしょう。
道行く佐渡の人の応援に返答するのもいいでしょう。
とにかく、これだけ恵まれた環境で自転車を思う存分走らせることができるのは1年に1回のこの日だけと行っても過言ではありません。
せっかく、時間とお金をかけて佐渡まで来たのです。
とにかく楽しむことが、無事完走するための大事なルールです。
佐渡ロングライドは、巷のライダーたちの評価も高く、日本でも有数の自転車ロングライドイベント。実際に参加してみると、その理由を実感することができるでしょう。
ここが素敵だよ!佐渡ロングライド210
佐渡ロングライドは、歴史を積み重ねてきているだけに自転車イベントとして完成度が高まっていると思います。3,000人以上のライダーたちがストレスなく純粋にイベントを楽しめるように随所に工夫が施されています。
また、街を上げてのイベントとして、ボランティアの人が多いこと、そして、沿道で応援してくれる街の人々、すべての人が暖かくライダーたちを迎えてくれます。
都内をジャージフル装備で自転車を走らせていると、珍奇な奴が危ないなーみたいな目で見られがちですが、1年で唯一この日、この場所だけで、自転車で走っていて応援までしてもらえるのです。
私なりに感じた素敵ポイントをまとめます。
佐渡島の絶景を自転車で駆け抜ける!
自転車での観光の良さは乗ったことない人にはなかなか伝わりづらいと思います。
歩くのでは遠すぎて行くことができない場所や、自動車では通り過ぎるだけの風景が、自転車という時速20〜30kmの世界では楽しむことができるのです。
佐渡を自転車で一周した我々は、普通の旅行者よりも、はるかに佐渡を満喫したと言えるでしょう。
道に迷わない
コースについては、何も持っていかなくても大丈夫です。
分岐点には立て札。難しいところには人が立っていてくれます。
まったく迷う心配はありませんでした。
補給食がうまい!
7箇所もあるエイドステーションには佐渡の名産なども含めて、うまいものが目白押しです。
そもそも米どころの新潟です。おにぎりだけでも群を抜いてますね。
街中の人が応援してくれる!
街中を走っていて、老若男女の佐渡の人がコース脇に出て応援してくれます。
ただ手を振る人、大声で応援してくれる人、たまに「まだ半分だぞ!」なんて叱咤激励も。
とにかく、応援してくれます。
また、佐渡汽船の乗組員から、ホテルの人やコンビニの人なども210kmも走る自転車バカたちを業務の中でサポートしてくれるので、2泊3日の佐渡旅行の間はほとんどストレスなく、ただただ、楽しむことだけに集中させてくれました。
各エイドステーションなどにいた学生さんたちボランティアのみなさんは本当に頭が下がります。
ここがイマイチ!佐渡ロングライド210
あえて苦言を呈するとというレベルですが、佐渡ロングライドでイマイチだったポイントも公平に上げておきます。
補給食がなくなるかも!
と佐渡の北と南の海岸沿いでは、自分で何かを買えるコンビニなどがないので、エイドステーションで補給できないとハンガーノックになってしまいます。
最低限自分用の補給食を用意しておくのがオススメ。
現地のコンビニが近くにない可能性があるので、買っておいたほうがいいでしょう。
羊羹はお腹にたまりやすいのでオススメ
朝が寒い!
朝のスタートまでがとにかく寒い。走り出すまでは震えたものです。
スタート地点近くの宿を押さえて回避するのがベストですが、なかなかとれないようです。申し込み開始の3、4日目に日本旅行にFaxしましたが、両津港のホテルでした。受付開始と同時に宿を予約しないとダメかもしれません。
なんとか佐和田のスタート地点近くの宿を押さえられればいいのですが、それほど宿自体が多くないので、サポートウェアを用意しておくのがオススメ。走り出して暑くなったら脱いで後ろポケットに入れられるので体温コントロールがしやすいです。
私は、半袖半パンのサイクルウェア、半袖インナーウェアをメインウェアとして、サポートウェアにウィンドブレーカー、アームウォーマー、レッグウォーマーをつけて、それでもちょっと足りないかなというくらいだった。
サイクルウェアか、インナーウェアを長袖にしたり、ネックウォーマーも加えるとちょうどいいかもしれない。あとは、スタートまでの待ち時間にはカイロをつけておくのもオススメ。
長袖サイクルウェア
長袖インナーウェア
ネックウォーマー
アームウォーマー
レッグウォーマー
ウィンドブレーカー
レインジャケット
万が一の雨対策も心配な人はしておくといいでしょう。
ホッカイロ
初参戦の佐渡ロングライドまとめ
人生でも市民スポーツイベントに参加したこと自体が初めてでした。
ゴルフコンペやら草野球などは想像がつきますが、自転車ロングライドイベントはなかなか体験してみないとわからないもの。佐渡ロングライドは、初心者の私でも楽しめる、かなり完成度の高い市民スポーツイベントでしょう。
佐渡は、普通に旅行で訪れて、自転車で走るのもきっと楽しいと思います。
佐渡金山、たらいぶね、トキなど、佐渡島には観光スポットもあり、温泉もあります。
佐渡ロングライドでお世話になった日本旅行さんは、予約変更などもすぐに対応してくれて非常に親切でした。
佐渡ロングライドの参考漫画
佐渡ロングライドに参加している漫画家さんの描いた漫画が幾つかあります。
実際に参加したレポート漫画なので、非常に参考になります。
おっさんライダーにオススメなのが共感度の高い「じこまん」
作者自身も老体に鞭打って、忙しい仕事の合間に佐渡ロングライドに参加している。1話が短く、佐渡ロングライド以外にもロードバイクあるあるの話がいくつもあって楽しい。
佐渡ロングライドのみの漫画。作者が女性でロードバイクの超初心者なので、本当に初参加するような人は参考になります。
とにかく佐渡ロングライドは完走するだけなら、初心者でも十分可能なので気軽に参加しても問題ないでしょう。
2017年も2月1日からエントリー開始。
Route92