高価格のダイレクトドライブ式ローラー台に価格破壊!?旋風を巻き起こすかもしれないと話題のXplova(エクスプローバ)NOZA(ノザ)が2018年12月から発売されました。
2020年5月18日に後継機 NOZA S(ノザエス)が販売されます。
10万円以上が当たり前のダイレクトドライブ式ローラー台マーケットに、希望小売価格9万8000 円(税抜)と10万円を切る価格を維持しながらも、高性能なローラー台殴り込みをかけるXplova。ライダーにとって選択肢が増えることは嬉しいが、性能面では満足がいくのか、安さだけではない真価に迫ってみたいと思います。
Xplova(エクスプローバ)とは?
Xplovaは台湾に本拠地を置くメーカーで、IT企業Acerの傘下に入っています。
2008 年に台湾で、サイクリングとアウトドアスポーツの愛好家グループによって設立されました。2015 年に IT 企業の巨大グループである Acer の傘下に入り、それ以来、Xplova 製品の設計に組み込まれるテクノロジーは急速に高度化しています。機能設計、直感的なソフトウェア、総合的な地図製作パッケージ、データを管理しコミュニティ内で共有できるポータルを組み合わせた Xplova の製品は、今や世界中で流通しています。Xplova は、サイクリング愛好家がともに探索し、汗をかき、笑い合えるソーシャルネットワークを提供するべく取り組んでいます。
元々サイコンがルーツで、カメラ付きサイコンX5-evoを発売したメーカーというとピンとくるライダーもいるかもしれません。
サイコンに20分間のドライブレコーダー機能を搭載し、安全意識の高いライダーたちから支持を得ています。
サイコンとは全く別の畑であるローラー台でも、IT技術を活かすことができるスマートトレーナー(ダイレクトドライブ)領域にチャレンジする進化は必然の流れかもしれません。
NOZAは、Xplovaにとって新たなチャレンジの第一歩のダイレクトドライブ式ローラー台という位置付けになります。
後発のメリットを生かして、高性能かつ低価格のコスパ抜群のローラー台として満を持して市場に投入してきました。
NOZA S(ノザエス)の性能・スペックを既存ローラー台を徹底比較!
早速、最新のXplovaのNOZA S(ノザエス)の性能・スペックをTacx / Wahoo / Eliteの人気ダイレクトドライブ式ローラー台と比較して、購入に値する、もしくは、今後主流になりうる商品なのかを徹底比較し、判断していきましょう。
まず、第一印象として見た目はシンプルなローラー台といった印象で、可否はそれほどありません。
Eliteのように飾り気のない質実剛健なデザイン感ですね。
Xplova NOZA S 基本スペック
大きさ | 593.4×514.5×465.15mm |
総重量 | 17.0 KG |
最大出力 | 2500W |
最大傾斜 | 18% |
精度 | ± 2.5% |
価格 | 98,000円(税抜) |
基本スペックは、他のローラー台と遜色がなく、特に値段がピカイチですね。
ダイレクトドライブ式ローラー台で重要な性能を比較!?
多くのライダーたちが、ダイレクトドライブ式ローラー台に期待する性能は、以下の3つでしょう。
- 最大出力と精度 ・・・ ローラー台のパワー計測力(最大値)とその精度(誤差)
- 自動制御/傾斜 ・・・ Zwiftなどのバーチャルコースの傾斜や空気抵抗と連動して、ローラー負荷が自動で制御される機能。
- 静粛性 ・・・ ローラー台本体からでる騒音の静かさ
この3点と価格に絞って、Wahoo / Tacx / Eliteの人気ダイレクトドライブ式ローラー台の性能と比較します。
商品イメージ | ||||||
ブランド・商品名 | Xplova / NOZA S | Wahoo / KICKR Core | Tacx / Neo 2T | Tacx / Flux2 | Elite / DRIVO2 | Elite / Direto |
最大出力と精度 | 2500W ±2.5% | 1800W ±2.0% | 2200W ±2.0% | 2000W ±2.5% | 3500W ±1.0% | 2200W ±2.5% |
自動制御/傾斜再現 | ◎ / 18% | ◎ / 16% | ◎ / 25% | ◎ / 16% | ◎ / 24% | ◎ / 14% |
静粛性(主観) | 58db(30km/h) | 高音が気になる | 超静か | 静か | 静か | 普通 |
価格(税抜) | 98,000円 | 113,000円 | 205,200円 | 108,000円 | 180,860円 | 110,880円 |
※左右にスクロールできます。
価格帯で比較すると、最も安いNOZA!
ダイレクトドライブ式ローラーは、高性能モデルと廉価版モデルで価格帯が大きく分かれますね。
- 高性能モデル:Tacx NEO Smart / Elite Drivo 20万前後
- 廉価版モデル:その他4台(Xplova NOZA含む)10万前後
NOZAは、廉価版モデルという位置付けで、これらの中でも2万円近く安い価格設定になっています。
性能面ではこちらの4台で比較していきます。
性能・スペックを比較すると、バランスが良いNOZA!
気になる性能面では、Xplova / NOZA Sは高性能モデル2機種には劣るものの、廉価版モデルと比較して遜色はほとんどありません。
最大出力2500Wと傾斜再現力は18%と最も高い性能を持っています。
少し気になるのがパワー誤差が2.5%ある点で、ZwiftレースやFTPトレーニングで精度を求めると物足りないかもしれません。
廉価版モデルの中ではWahoo / KICKR Coreが性能面では最もバランスがよく見えます。
しかし、僅差でXplova / NOZA Sも高い性能を持つので、価格面を考慮すると第一候補としても問題ないと思います。
Xplova(エクスプローバ) NOZA(ノザ)まとめ
結論から言えば、Xplova / NOZA Sは、廉価版のダイレクトドライブ式ローラー台として十分買う価値ありです。
価格では、最も安く、性能面でも、パワー出力、精度、最大傾斜なども廉価版モデルの中でも上位のスペックをバランス良く実現しています。ビギナー、ホビーライダーには十分な性能と言っても良いと思います。
もし、さらに深掘りするならば、Zwift連動したときの自動負荷制御のニュアンスを比較してみたいです。
こればかりは実走してみないとわかりません。
高性能モデルTacx / NEO Smart /Elite / Drivo は、自動負荷制御の自然さやダイレクト感なども高性能だったりするので、スペックだけでは測れない部分があることは確かです。
ただ、それも慣れてしまえば気にならない部分ではあるので、それほど気にしなくて良いかと思います。
これから冬も深まり、寒さが厳しくなっていきます。
外に出て実走したくても心が折れる日は、家の中でローラー台でZwiftを楽しみながらトレーニングという選択肢をXplova NOVAなら10万円以下で実現できるというのはかなり嬉しい選択肢です。
1年間のご褒美に購入を検討してはいかがでしょうか。
お金に余裕があるなら、デザインや性能面で、やはりTacx NEO Smartは、依然おすすめです。
(参考記事)
Zwift対応おすすめローラー台6選!自動負荷&静かさを徹底比較
ローラー台Tacx NEO Smart T2800購入!その静かさに感動!
3ステップではじめるZwift(ズイフト)入門。1番大事だったのが扇風機
Zwiftレースイベント参加方法と楽しみ方。ダメさを再確認し強くなる。