グラベルロードはご存知だろうか?
近年、少しずつ人気が出てきている自転車のカテゴリーの呼び名のひとつである。
グラベル:gravelとは、砂利道のことで、ダートや林道などのアウトドアの未舗装路もグイグイ走れるロードバイクをグラベルロードと呼ぶ。タイヤはロードバイクの23c、25cよりちょっと太く28c〜32cとなり安定感を増す。
未舗装路といえば、マウンテンバイクももちろんあるが(シクロクロスもあるが)、グラベルロードは、ロードバイク寄りの設計なので、未舗装路も舗装路も速く、遠くまで走ることを目的に設計されている。
最近、このグラベルロードが気になっている。2台目のバイクとして購入してもいいかなと考えたりもした。
結論から言えば、タイヤ交換でこのグラベルロード気分を味わえそうだということになるのだが、そもそも、グラベルロードとは?という話から入っていきたいともう。
グラベルロードは、SUV
もっとわかりやすく例えようと頑張れば、車でいえばゴリゴリの4WDではなく、SUVという位置付けだろうか。
つまり、ロードバイクがスポーツカー、マウンテンバイクが4WDのジープみたいな車、グラベルロードはSUVで、シティもアウトドアもいけちゃう感じの位置付けと言ってもいいだろう。
スバル・フォレスター
余談だが、村上春樹の最新の長編小説「騎士団長殺し」に上のスバル・フォレスターが印象的に登場する。
ちなみに、SUVとは、Sports Utility Vehicle「スポーティで実用的な車」という意味で、アウトドアにもいけちゃう。SUVはライフスタイル車と言ってもいい。街乗りから、趣味のアウトドアまで、いつでも使える実用的な車である。日常の足にもなれば、乗っていて楽しいから、人気があるのも頷ける。
そんなSUVの位置付けを自転車界で担うグラベルロードだが、まだまだ主流ではない。しかし、ライフスタイルとして自転車に乗る場合の選択肢としてグラベルロードは、かなり良いと思う。通勤や通学に始まり、週末のアドベンチャーにSUV的に自転車を乗りこなすのだ。
グラベルロードで、林道へ踏み込む
ロードバイクで舗装路をグイグイ進む感じももちろん楽しい。でも、郊外の峠まで行った時に、ちょっと脇道の未舗装の林道を見かけると木々の合間をロードバイクで走ったら楽しそうだなーと思うこともしばしば。
でも、ロードバイクの細いタイヤで林道のダートや砂利道に突入するのは危険すぎる。というかまともに走れない。
ここで、グラベルロードが活躍する!
グラベルロードなら、家から峠までの舗装路も快適に速くスイスイ進み、峠の林道へそのまま踏み込み、木漏れ日を浴びながら自然の真っ只中を進む。
SUV的にグラベルロードを乗りこなし、街も山も自転車で遊ぶのはちょっと楽しそうだ。
アウトドア寄りのマウンテンバイクやシクロクロスだとちょっと舗装路がもったりする。
グラベルロードを買うのはまぁまぁ予算が必要だ!?
このようにグラベルロードへの関心は日に日に、春が近づくにつれて高まっている。ちょっと調べると気になるグラベルロードもすぐ見つかってしまった。
ジャイアントのANYROAD
キャノンデールのSYNAPSE
15万〜20万円くらいという価格帯も、購買意欲を高める絶妙な価格帯。。。幸い私はロードバイクのほかにお金のかかる趣味を持っていないので、頑張れば!買える。が、しかし、場所もとるし、2台目を導入すると場所もとるし、実装の機会は土日、本当に乗るのか?などと悩む。
そんな私の悩みを解決してくれる、建設的かつ、コストパフォーマンスの良い方法を一つ見つけた。
それが、「グラベルキングSK」である。
グラベルキングSKで、自分のロードバイクをグラベルロードに変える!
グラベルキングSKは、パナレーサーが昨年末あたりに新発売されたタイヤだ。
見ての通り、ロードバイクのスリックタイヤと表面が全く異なり、ブロックパターンの凸凹があって、荒れた路面でもガシガシ進めそうだ。
舗装路でも転がりは十分という評価もあり、荒れた道に入れば、水を得た魚のように走るそうだ。
タイヤの太さは26cと少し太めという程度。近年のロードバイクのように25cを想定したモデルであれば問題なく装着可能だ。
1本4,000円ほど。2本で8,000円。
たったこれだけの予算で、愛車でグラベルロード仕様に変貌し、街もアウトドアも行けるようになるのだ。
もちろん、グラベルロードを買えた方がフレームなどもよりアウトドアよりになるだろうが、雑誌やネットのタイヤレビューを見る限り、タイヤだけでも十分楽しめそうである。
グラベルキングSKで、オンロード・オフロードを使い分ける。
グラベルキングSKを購入したら、グラベル用ホイールを1セット用意するのがいいだろう。
完成車で購入したロードバイクのホイールをグレードアップして、最初から付いているホイールを活用するというのが効率が良いのでオススメ。
まずは、ロードバイクの本来の方向性に合わせてスピードや軽さを追求するホイールを購入しよう。
フルクラムレーシング3やカンパニョーロゾンダ、アルテグラあたりでも、もう少し上のグレードでもいい。こちらはオンロード専用ホイールにする。
そして、完成車に最初からついていた鉄下駄ホイールに「グラベルキングSK」を装着する。こちらが、オフロード用ホイールとなる。
これで準備は完了だ。
毎週末の気分に合わせて、その日の愛車につけるホイールを選ぶのだ。
- 砂利道や峠の林道を目指す時は、グラベルキングSKのアウトドアホイール。
- 舗装路を快速で走るときは、アップグレードしたオンロードホイール
2つのホイールで楽しさは2倍、行ける場所が増えることと乗り味の変化を考えると4倍くらいロードバイクの楽しみが広がるだろう。
グラベルキングSK