断捨離というわけではないが家が狭いため、生まれてから数十年かけて溜め込んできた本(おもに漫画)を3年ほど前に手放した。
引越しのたびにダンボール数十箱の本を運んでいたが、次の引越しまで1回も開けないダンボールもあった。
ふと、読みもしない本を保存するスペースを確保しているコストが非常にバカバカしくなったのだ。数千冊に上る漫画は、Amazonやヤフオクを通して、全巻セットとして売りまくって結構なお金になったものだ。
そして、私は本から解放された。
本を溜め込んでおくだけの本棚も家からなくなり、部屋が広くなった。
ずらっと並んでいた本の背表紙の色とりどりのガチャガチャした雰囲気はなくなり、ゆったりした空間に変貌を遂げ、非常に安らかな毎日を送れている。
かといって、全く本や漫画を読まなくなったわけではない。
リアルの本はやめてから、読む本の99%は電子書籍になった。
これがまた格別のライフスタイルなので、詳しく紹介したい。
電子書籍を読むならKindle(キンドル)がおすすめ
電子書籍を読むときのメインとなるデバイスはKindle(キンドル)
アマゾンが販売する電子書籍メインのタブレット端末である。
白黒の電子書籍専用端末と、Kindle fireというiPadに似た端末がある。
Kindle paperwhite 電子書籍リーダーに特化した白黒端末
Kindle Fire カラーでネットや動画、アプリもいろいろできる。
個人的にオススメは、Kindle Fire HDだ。
電子書籍リーダーのKindle Paperwhiteの方が目にいいらしいし、バッテリーも長持ちするのだが、ページ送りの際に個人的にはじわっと文字や絵が表示されるのが気持ち悪くてダメだった。それにKindle Fireでも1万ちょっとで買えるので、カラー端末で動画なども観れる方が楽しいじゃないか。あとは、雑誌などの電子書籍はカラーでないと読めないし。
Kindleのいいところ
Kindleは安い
もちろん電子書籍を読むためにiPadを購入してもいいのだが、Appleのタブレットはいろいろできる分、非常に高い。動画編集やイラストなど本当にやる機会があるのか、はなはだ疑問だ。だって、それならPCかMacbook proを購入した方が良いに決まってる。
いっちゃん安いiPad mini2でも、29,800円〜と高い!
Kindleに比べて2倍以上の価格帯である。
その点、Kindleは、アマゾンが電子書籍市場をリードするための戦略商品だけあって、端末価格にほとんど利益をのせていないと思われる。
アマゾンはあくまで通販会社なので、安い端末でもたくさん普及させれば、たくさん電子書籍が売れて儲かるという一から電子書籍市場を育てる農業的な考え方で、投資としてKindleを格安で販売しているのだ。
それに時折、クーポンで数千円とか安くなるのでさらにお買い得のときもある。
電子書籍もちょっと安い
さらに、リアルの本は再販制度があり定価販売がルールである。
しかし、電子書籍はそのルールは適用されないため、リアルな本や漫画よりちょっと安いものが多い。10%くらいは安く買える。
ポイントが付いていたりする場合もある。
無料の試し読みキャンペーンもある。
漫画などは、常に何かしらのタイトルが、無料試し読みキャンペーンをやっていて、タダで何冊か本を読むことができる。
気に入ったら、その先の巻を買ってくれということなので、非常に理にかなっている。ちょっとした暇つぶしには最適であるし、普段なら読むこともなかったはずの漫画に出会うチャンスもある。
50万冊以上の品揃え
そして、言わずと知れたネット通販の最大手のamazonだからこそ、販売している電子書籍の種類も多い。
2016年現在で、50万冊以上の電子書籍がラインナップされている。
巷で人気になった書籍もタイムリーに販売されるし、リアルな書籍・コミックと同時発売のタイトルも増えてきている
リアルの本じゃないと、待ちきれないという人もそれほどマイナスがなくなってきた。
いつでも、大人買い
ネットのデジタル書籍でならば当たり前なのだが、ネット環境さえあれば、いつでも、どこでも欲しい本を読むことができる。
これがかなりストレスフリーな読書体験をあたえてくれる。
例えば、キングダムをはじめて読む人が、本やで3巻まで買って帰ったとする。家に帰り、3巻を一気に読んでしまった。続きが気になる。。。
こんなとき、リアル本は明日まで待たなければならない。
しかし、電子書籍なら、こんな制約はなくなる。
まとめて買う必要すらない。1巻ずつ、読み終わったら買い足していき、眠くなったらやめればいい。そして、次の日も起きたら、また1巻ずつ読んでいくのだ。
全く便利な世の中になったものだ。
どこへでも、数百冊をおともに旅に出る
旅行のとき、お気に入りの本を一冊持って、旅先で読むのが好きな人も多いだろう。
その旅行のおともの世界もkindleで激変する。
kindle端末さえ持っていけば、これまでに買った全ての本が旅先にお伴してくれる。
これでどれを持って行こうかなんて迷わなくなる。
さらにもっとすごいのが、海外でもKindleの本は買える。
だから、旅先の雰囲気に合わせた本や、それこそ、旅先が舞台になった本など、その時の気分で購入して、一番ぴったりの本を50万冊から選ぶことができるのだ。
ちょっと古いが、深夜特急などの旅行記、エッセイなども旅先で読むとまた感慨深いものだ。
とにかく、Kindleは便利この上ない。
そして、ロードバイク乗りが読みたい本や雑誌、コミックもKindleでたくさん読むことができる。
Kindleの悪いところ
あまり不満がないのだが、ちょっと重いところと容量が少し小さいところ。
電子書籍は、長時間読む機会も多くなるので、できるだけ軽い方が嬉しい。
また、Kindle自体の容量に限りがあるのも漫画派にはちょと物足りない。
まず、漫画や小説などに比べて画像なので一冊の容量がどうしても大きくなってしまうため、何百冊と漫画がたまってくるとkindleの容量オーバーになる。
まぁ、しばらく読まない本のデータを消してしまえばいいのだが。一度購入した本は基本的にいつでも永遠にDL可能なのだ。
Kindleでなくても、電子書籍ライフはとにかくラクチンでモノに支配されないのでおすすめだ。そして、いよいよ我々ロードバイク乗りにおすすめの電子書籍を紹介していきたいと思う。
Kindleで読めるおすすめ自転車・ロードバイク電子書籍ベスト26
kindleで読める自転車関連の本は山ほどあって、ロードバイク乗りにも満足のいくラインナップだ。
その中でおすすめの電子書籍を選りすぐって紹介する。
もちろん自転車と関係ない本を読んでもいいんだけど。
初心者におすすめの基礎知識本
ロードバイクを始めたばかりの初心者の頃は、交通ルールや乗り方のコツ、メンテナンスなどいろいろと知っておいた方が良い情報が多いので、本は非常にまとまっていてためになるので、一冊くらいは何か読んでおくのはおすすめ。
特にパンク修理などは長い距離を乗り始めるようになったら是非知っておいた方がいいだろう。
さらに遠くへ、電車で輪行したりするならツーリング本も押さえておきたい。
自転車・ロードバイクの本、エッセイ
あと、ロードバイクに乗り始めた頃は、みんながどんな風にロードバイクを楽しんでいるのか知りたくて、小説やエッセイなどを読んだものだ。
人それぞれのロードバイクライフは、あるあるネタで面白かったり、非常に参考になる。
自転車界のご意見番っぽい疋田さんという人のエッセイは数多くあり、弱虫ペダルの前の自転車通勤ブームの頃はこの人が牽引役だったと聞く。
有楽町のLOFTは昔、ビックカメラの自転車専門店だったのを今思い出したがその頃の話だと思う。スーツでロードバイクに乗って通勤する人がその頃は多くいたものだ。マラソンブームの前はロードバイクブームだったのだよ。本当に。僕はブームに乗り遅れた方だが。
他にもクラッシャージョーやダーティペアなどのSF小説家の高千穂遥さんが自転車にはまって書いた著作。年をとってから出会った自転車にのめり込んでいく話。
ピースの又吉と同時に芥川賞を受賞した羽田圭介が、昔書いていた自転車小説。本人もロードバイクをベランダに置いていたから、きっとその流れで書いたのだろう。こちらは青春小説で、主人公は高校生で青森までビアンキに乗って走り続ける。
これも小説だが、若干ミステリーの要素の入ったロードレース小説。ロードレースファンも違和感のないしっかりしたロードレース小説で、ロードレースを観たことない人でもロードレースの世界の駆け引きが分かりやすく描かれていて分かりやすい。
ロードバイクのトレーニング本
本格的にロードバイクに乗り始めると、趣味ライダーでもちょっとは速く走れるようになりたいと思うもので、トレーニング本にもちょっと手を出してみる。
特にヒルクライムは、やはり初心者には辛いもので、なんとか簡単に速く登れるようにならないものかと藁にもすがる思いでヒルクライムの専門本も買ったりした。
50歳のおじさんの本だからきっといい方法があるだろうと思ったが、とにかく毎朝、山まで走りに行くという当たり前だが、乗った距離が人を速くするという話だった。
しかし、近道はないんだなという確認になってよかった。
プロの現役ロードレーサーの土井雪広さんのトレーニング法。本場ヨーロッパでも活躍していた人なので、ヨーロッパのレース事情も垣間見れるので面白く読める。しかし、肝心のトレーニングは高度なので取り入れるのはもっと速くなってからだなと思ったものだ。
ロードバイクの雑誌、ムック
ロードバイク雑誌は、BiCYCLE CLUBとCYCLE SPORTSの2種類が毎月20日頃に出る。これもKindleで読めてしまう。雑誌はリアルでもいいかもしれないが、手軽に読むという意味では電子書籍もありかなと最近思っている。
最近は、Kindle Unlimitedという月980円で読み放題のサービスがスタートしているが、二冊ともこの読み放題の対象になっているので、雑誌購入している人なら、Kindle Unlimitedに入るのはかなりお得かもしれない。
私も悩んでいる。ロードバイク雑誌の他にもちょっとした漫画や新書なども月額で読めるので意外とお得だ。
自転車・ロードバイクの漫画・コミック
さて、最後に自転車・ロードバイクを題材にした漫画・コミックを紹介しておく。
弱虫ペダル以外の漫画の方が面白かったりするので、まだ読んでない人は是非1巻だけでもチャレンジしてみてほしい。昔の漫画も本屋だと探すのが大変だったり、品揃えになかったりすることも多いが、Kindleなどの電子書籍はとにかく手に入るところがとっても便利である。
シャカリキ 全7巻
自転車漫画といえば、シャカリキが鉄板だ。高校生のロードレース漫画だが、とにかく熱量が半端ないアツく燃えたぎる天才の漫画だ。
め組の大吾、昴スバルの一流漫画家曽田正人の作品なので、ファンの人は是非。
じこまん 全3巻
じこまんは、ロードバイクを始めた中年漫画家の自己満足の世界を描いたエッセイ漫画である。クオリティが半端なく、知識も深まるので、特に初心者にオススメの漫画だ。
1,2巻まででもいいかも。
のりりん 全11巻
少し毛色の変わったロードバイク漫画。これはレースだの青春だのなく、ロードバイクを通した日常を描いた漫画。主人公は自転車嫌いだが、自転車通勤を始めざるを得ない状況になり、ロードバイクに乗り始めて、どっぷりはまっていくという漫画で、ロードバイク豆知識に溢れている読みやすい漫画。しかもちゃんと漫画として面白い。
20代後半から30歳くらいのロードバイクを始めやすい世代のサラリーマンには超おすすめの漫画。
かもめチャンス
じこまんの作者のサラリーマンロードレース漫画。こちらも最初は仕方なくロードバイクを始めるサラリーマンという話だが、本格的にロードレースにはまるスポーツ漫画へと変わっていく。レースシーンを楽しみたい人にはこちらがおすすめ。日本のロードレース事情がわかって面白い。
オーバードライブ 全17巻
高校生の自転車部のロードレース漫画。シャカリキよりはずいぶん軽い。
テイストはスラムダンクっぽい感じで、好きな女の子がきっかけで、ロードバイクに乗り始める主人公が、ロードレースで大活躍していく。全部で2レースしかないが、意外とライバルなどもしっかり描いてたりして面白い。アニメ化もされた作品なので知っている人も多いかもしれない。
弱虫ペダル 1〜82巻 以下続刊
弱虫ペダルも高校生のロードレース漫画。しかし、登場人物たちは、特殊技能や必殺技の持ち主が多く、超能力バトルのようなテイストが強い。リングにかけろやテニスの王子様的なスポーツ漫画というと分かりやすいかもしれない。ライトに楽しく読める。
1回目のインターハイは、この漫画の展開のさせ方がわからないので楽しく読むことができたが、2回目はちょっとマンネリ気味な感じはします。MTB編もあったりして継続して読むと良いかと。
ろんぐらいだぁず 0〜8巻 以下続刊
萌え系自転車漫画の中では一番、自転車と向き合っていて、ロングライドイベントなどの知識も得られるので、おすすめ。
漫画の中ではちらりとしか出てこない全国各地の自転車ツーリングの名所をまとめたガイドブックも出していて、こちらは実用的な情報として楽しめるのもなかなか面白い試み。
はやめブラストギア 全8巻
最近、新しく出たロードバイクバトル漫画。
かなり異色のロードバイク漫画。全国各地にいる「王」と呼ばれるロードバイク乗りと勝負をして買ったら、自転車のパーツを奪うという非現実な世界観のバトル漫画。超ライトにサクッと暇つぶしするならおすすめ
odds(オッズ)全10巻
スポーツ漫画の名作を数多く制作してきた石渡治さんのケイリン漫画。
本当はロードレーサーになりたかった主人公が、お金の事情で競輪選手になるという話。
Odds GP! 全14巻
Odds VS! 1〜28巻 以下続刊
ギャンブルレーサー 全39巻
競輪も自転車漫画に入れてもいいなら、ギャンブルレーサーは外せない。
と言ってもこちらは中年不良ケイリン選手が主人公のギャグ漫画である。沈黙の艦隊などが連載されていたモーニング全盛期に長期にわたって連載されていた人気漫画である。
バイキングス 全8巻
全く知らなかったが、kindleで見つけて読んだ漫画。高校生のロードレース漫画。
しかしちょっと古すぎる絵柄と展開で今読むのはちょっと辛いかも。
Kindleで読めるおすすめの自転車・ロードバイク漫画ベスト26まとめ
数多く紹介してきたが電子書籍は本当におすすめだ。
旅乗りをするときも1台のKindleを持っていけば、夜寝る前にゆったりした読書の時間を作ることができる。
今回紹介した中で、とにかく初心者の人に是非読んでおいてほしい本をおすすめしてこの記事を終わりたいと思う。
じこまん 全3巻
のりりん 全11巻
どちらもロードバイクに乗り始めの頃の勝手がわからないことを漫画で非常にわかりやすく教えてくれる。とにかく、ロードバイクを安全に乗ってほしいので、これらの漫画2タイトルは是非とも読んで、ロードバイクのいろはを習得してもらうのがおすすめ。
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