日本国内シェア1位でロードバイク乗っているならおそらく誰もが知ってる東大阪のヘルメットメーカーOGK Kabuto(オージーケーカブト)渾身の史上最軽量170gのヒルクライム用決戦ヘルメットFlair(フレアー)の販売がいよいよスタートしたようです。
軽さを求めるヒルクライマーはもちろん、ロングライドなどでも重たいヘルメットは首に負担がかかるので軽量ヘルメットを探しているような方にはおすすめのモデルです。
今回は、その最軽量ヘルメット「Flair(フレアー)」の性能に迫ってみたいと思います。
OGK Kabuto Flair(フレアー)スペックと価格
- JCF(公財)日本自転車競技連盟公認
- S/M (170g) L/XL(N.A.)
- 全6色 / マット(白、黒、青、赤、黄)、GWG
- 19,500円(税抜)
個人的にヘルメットのデザインがいい感じですね。Kabutoのロゴやマークがあまり大きく目立っていないのも好印象です。
そして、S/Mサイズの標準重量が170gです。L/XLは公表していないので数gは重いと思いますが、ここまでくると誤差ですね。
170gの最軽量ヘルメットの凄さって?
では、170gのヘルメットってどのくらい軽いのでしょうか?
同じKabutoで初心者でも買いやすいFIGOと比較してみましょう。
- JCF(公財)日本自転車競技連盟公認
- M/L(260g)
- 6,800円(税抜)
その差は90g!です。これを大きいと感じるか、小さいと感じるかですが、
90gという絶対量だけを見ると大したことないと感じる人が多いと思います。私もそう思いました。
ただ、比率で考えると90gの減量は、260gのヘルメットからすると、なんと「35%」も減量していることになります。ほぼ1/3の重量を削減していることになります。もともと自転車のヘルメットは軽量設計されているので、さらに軽量化するのは非常に難易度が高いと考えられます。
まさにグラム単位での軽量化にこだわったOGK Kabutoの凄みを感じてしまいます。
Flair(フレアー)、最軽量170gを実現する4つの秘密
35%もの軽量化は素材はもちろん、構造設計までこだわり抜く4つの秘密で実現されたようです。
- 衝撃吸収ライナー ヘルメットの耐久性を担保しつつ、驚異の軽量化を実現した高性能ポリエチレンを採用。
- シェル 外部を守るポリカーボネート製のシェルを強度と重量を最も効率よく実現する肉抜きを実施。
- アジャスター 調整機能を極限まで無駄を省き軽量化
- あごひも 超軽量・極薄素材を採用
ヘルメットの構成部品すべてに大きなメスを入れて、ヘルメットの機能性を担保しながら、極限までの軽量化を積み重ねて、90gをまさに削り取ったようなイメージです。執念を感じます。
ヒルクライムを快適にするワンランク上の性能4つ!
Flair(フレアー)は単純に軽いだけではなく、ロードバイクのヒルクライムにおいて性能面でも特化したデザイン・設計をしています。
- 全方向からの通気性 前方だけではなくどの方向からの風も捉えるエアインテーク構造でヒルクライムの低速域でも熱気を放出
- 2種類のインナーパッド 通気性重視のノーマルに加えて、虫などの侵入を防ぐA.I.ネットも同梱
- 決戦用アジャスター SLW-1アジャスターは無駄を省いた決戦用。普段使いにはXF-7アジャスターも同梱
- 登坂時の視界確保 前傾姿勢で斜め上を見上げるヒルクライムでも視界を妨げないシェル設計
特にすごいなーと思うのが、低速域での熱の放出効率をあげている点と、斜め上の視界を確保する設計です。
普段走っていて汗が最も気になるのはヒルクライムのときです。
以上のようなOGK Kabutoが2018年に投入するヒルクライム決戦用ヘルメットFlair(フレアー)ですが、2018年4月から順次発売開始して、7月から一般販売になるようです。6月富士ヒルクライムや8月乗鞍ヒルクライムなど、ヒルクライムイベントにまだ間に合います。
Flair(フレアー)は、こんな人におすすめ!
- ヒルクライムイベントに向けて、機材ドーピングを検討している人
- 工業技術、ワンランク上の性能、ハイクオリティ・最先端が好きな人
- 軽さ、命。ヒルクライム命。あと1秒縮めるためならお金に糸目をつけない人
個人的には最初はたった90gの軽量化に2万円近いヘルメットは買えないなーと思っていました。
ただ、調べていくうちにヒルクライムに向けた性能面で「通気性」「登坂時の視界確保(前傾姿勢)」などに軽さだけではないOGK Kabuto開発陣のこだわりや最先端の技術が採用されていると感じたので、アリかもまで評価が上がっています。
またデザインも割と好きでカラーバリエーションも多いので選びやすいのもいいですね。わざわざ買うのではなく、すでにヘルメットの新調を考えてた人なら、選択肢の一つにFlairを入れる価値は十分あると思います。
ちなみにOGKは、大阪グリップ化工をアルファベットで短縮して記述しただけのようです。昭和な感じの命名が素敵です。
東京オリンピックの自転車競技の選手たちはOGK Kabutoのヘルメットを被るようですし、今からOGKを先取りするのもありですね。