ローラー台Tacx Neo Smartを購入して3ヶ月が過ぎた。
冬でも、時間のない平日も、ローラー台のおかげでロードバイクに乗れる環境を手に入れたわけだ。しかし、ローラー台のトレーニングはストイックだ。ストイックすぎると言ってもいい。軟弱ライダーの私が継続できるのだろうか?と正直、自信がなかった。
自分を信じられない私は、あらかじめ予防策として、Zwift対応のスマートトレーナーにしておいた。
知っている人も多くなってきていると思うが、Zwiftはヴァーチャルサイクリングアプリ。ローラー台の走行データをPCに送信して、自分が漕いだパワーの分だけ、アバターがZwiftの世界のヴァーチャルコースを走ってくれる。しかも、スマートトレーナーだとヴァーチャルコース上の峠の勾配に合わせて自動で負荷が変わり、ヒルクライムの楽しさ、もとい、辛さを自宅で味わうことができる。
結論から言えば、非常に優れたインドアサイクリング体験を提供してくれるZwiftのおかげで、なんと3ヶ月経った今もほぼ毎日ローラー台に乗っている。
これは小さい一歩だが、軟弱者の私にとっては大きな進歩である。
ローラー台 X Zwiftの効果とは?
自己弁護させてもらうならば、しがないサラリーマンの私にとって平日走る時間を作るのがなかなか難しい。
去年の冬は頑張って、近くの公園のサイクリングロードまへ帰宅後の夜走りに行っていた。ただ、ランナーも多く、それほどスピードも出せないのでロードバイクのトレーニングとしては物足りない。先人たちのように朝早く起きて、走りに行けば良いのかもしれないが、都市部に住んでしまっているので、トレーニングしやすい道までは30分から1時間弱ほど走らなければいけない。
そんな時間も、地の利もないサラリーマンにとって、ローラー台は強い味方だ。
ローラー台に乗ってはじめてわかった良いところは、すぐに自分の好きなスピードで走れるところだ。そして、信号待ちがないのは最高だ。
さらに、Zwiftならば、10分と走らずにヒルクライムを楽しめる。
週末ライドでは、信号待ちに苦労しながら、郊外まで走り、平坦路を抜けてようやく小さな峠にたどり着く。本格的なヒルクライムを楽しみたければ1時間以上かかる。
ローラー台。それに、Zwiftが加わった瞬間、ロードバイクの時間効率が極限まで最大化される。一度、気づいてしまうと郊外にたどり着くまでの実走がかなり面倒になってしまう。
さらに、はっきり言ってZwiftは楽しいのだ。
Zwift内で開催されるレースイベントに参加するようになって、さらに楽しみが増えている。
今回はそのレースイベントへの参加方法と楽しみ方についてレポートする。
Zwift(ズイフト)レースイベントの参加方法
イベントの参加はとても簡単だ。
- PCアプリ or スマホアプリで気に入ったレースにエントリー
- スタート時間前にZwiftにアクセス
- 開始5分前、自動でイベントスタート地点へワープ(もしくは自分でJOIN)
- スタート!
1のエントリーさえしておけば、あとはZwiftを起動するだけだ。はじめてレースに参加するまでは、レースのホストの人に連絡するとか、自分でスタート地点へ移動するなどをしなければいけないのかなと思ったが、そんな手間は全く必要ないから気軽にエントリーして問題ない。
エントリーしても都合が悪くなったらほっておいて問題ない。不参加ペナルティなどもない。
また別の時間で都合の良いレースにエントリーすれば良い。では、レースイベントへのエントリー方法を簡単に紹介する。
レースへのエントリー方法
オススメの方法は、スマホアプリでのエントリー。
PCでZwiftを起動してからレースを探すのもなかなか手間がかかるし、事前エントリーが面倒だ。スマホアプリだと、昼の仕事の合間に今日のスケジュールを確認して自分の走りたいイベントを見つけておくことができる。
スマホアプリでのイベントエントリー方法
スマホアプリのMENUを開き、EVENTSを選ぶ
イベントスケジュールで、参加するイベントを決める。
クリックして詳細を確認しながら決めれば良い。右下にClassとしてA〜Eのマークがあるが、これは走るレベルを表している。Aが最速、Dが最も遅い。Eは誰でもOKという意味。
イベント詳細画面でコースなどを確認。
詳細画面では参加条件やレースのコースが記載されている。
Watopia Figure8とか、Mountain route、Flatなど。
Zwiftをやっているうちになんとなくコースはわかってくるが、公式ブログなどを見れば一発でどんなコースかわかる。
参加クラスを決めて、エントリー
イベントによってはクラスごとにエントリーを募っていることがある。
AVG 4-5W/KGという部分が走る力を表している。
これは、トレーナーをペダリングしてZwift上に200wなど出力パワーが表示される。このパワーを体重KGで割った値のことだ。もちろん大きいほど強い。
自分の平均出力を体重で割った値のクラスを選択しよう。初心者レベルであれば、3w/kg以下で十分走った感がある。私の場合はCを迷わず選択する。
エントリーは「+」のボタンをクリックすれば完了である。
エントリー完了である。
あとは、レース時間が始まるまでゆっくり精神統一をしておけば良い。
今回参加したコースはWatopia FIGURE 8
つまり8の字だ。
Watopiaにある小高い丘を8の字を描くように回る。同じ峠を1回目と2回目で逆から登る2回の短いヒルクライムがちょうど心地よい30km弱のコース。
レースは1時間もかからずに終わるが、信号待ちなどもないのでずっと走りっぱなしだ。
しかも、たくさんのライダーたちがいるので、必死でついていこうとすれば、自分の力以上を出す区間も多く、実際かなりハードだ。でもこの手軽なレース体験が楽しい。ちぎられる悔しさ。ヒルクライムで追いつく達成感、そして、ゴール前のラストの丘でアタックを仕掛けてみる戦略性。そして、足が売り切れて失敗する悲しみ。さまざまな感情を味わえる。
以上がZwiftのレース参加方法と楽しさである。
レース後のもう一つの楽しみ
それは、サイクルログアプリStravaである。
Stravaはリアルでも使えるロードバイクのログシェアアプリだ。ZwiftでのライドもStrava上に共有できて、区間ごとのタイムも計測される。レースに参加すると普段の自分以上の走りをすることもできる。
その日のトレーニングの成果を振り返って確認することで自分の走りの弱点も発見できる。
前半だけよくて、後半垂れるとか、ヒルクライムが成長していないとか。フラット区間が遅いとか。トレーニング中は辛くて意識できないこともログとして確認すると見えてくることがある。自分の弱点を知ることで、また、効率良いトレーニングにつなげることも可能だ。
以上、Zwiftのレースイベント参加方法と楽しみ方である。
上級者はもっとストイックに一定の負荷でZwiftなどせずにローラーを回すと思うが、冬や雨、平日などに少しずつでもトレーニングしようというライダーには、Zwiftとスマートトレーナーの組み合わせはオススメだ。
これからトレーナーを探す人は以下の記事が参考になるかもしれない。
私はTacx Neo Smartを購入した。
2017年には、この廉価版Tacx Fluxが発売され始めた。これならば10万円以下で購入可能なのだが、待ちきれなかった。
wiggle ¥88940
そろそろ日本でも発売されているかと思ったが、まだのようだ。