ロードバイクの花粉症・PM2.5対策にスポーツマスクNAROO・RESPRO

春になってロードバイクのシーズンも本格化しますが、同時に悩ましいのが花粉の季節。

花粉症の症状が出てくるとライドを純粋に楽しむ余裕がなくなってしまう。鼻水ズルズルだと呼吸もしづらいので、ハードなヒルクライムなどはよりハードになってしまう。

そんな季節にオススメなのが、スポーツマスク

高機能フィルターで、花粉をシャットアウトしてくれるものや、より高性能のものでは、PM2.5や車の排気ガスなど有害な粒子から守ってくれる。花粉症でなくてもちょっと検討してみたくなるマスクである。

今回は、そのスポーツマスクの2大ブランドNAROO MASK(ナルーマスク)、RESPRO(レスプロ)について紹介する。

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スポーツマスク専門NAROO MASK

まずはNAROO MASK(ナルーマスク)。スポーツマスク専門のメーカーで設立は2002年。

自転車はもちろん、バイク・クライミング・スキー・サバイバルゲームなど、街でもアクティブなスポーツシーンでも活躍するマスクを開発している。
特徴は、すべてのマスクは生地本体がフィルター機能を備えた機能性の高さ。そして、中性洗剤で手洗いして、繰り返し使用出来るリーズナブルさを兼ね備えている

スポーツマスク専門というだけありラインナップがかなり豊富。、自分の目的に合わせてシリーズを選ぶことができる。ただ、そのシリーズの特徴がどう違うのかわからないとどれを買っていいのかわからない。

そこで、その豊富なシリーズについて一つずつ整理して解説していく。

高機能フィルターのFシリーズ、口とマスクの接触を防ぐT-BONE5,R5。ファッション性を重視したKANAVAL等様々なラインナップを取り揃えております。

NAROO MASK Xシリーズ

まずは、NAROO MASKの定番シリーズで、オールシーズン使用可能なXシリーズ。

リバーシブル構造で目の粗いフィルター面と、目の細かいフィルター面の2面構成になっていて、季節に応じて使用面を変えて使用することができます。花粉症の人はもちろんスギ・ヒノキ花粉を除去してくれる目の細かいフィルター面を使用します。

また、UVプロテクション97%の高機能スポーツマスクなので、サングラスと一緒に使用することで顔の日焼けを防ぐ効果も期待できます。

amazonのレビューでは、花粉症の人から効果を十分に実感した記載がありました。

Amazonレビューより

まず、普通にどこでも売っている白いマスクよりははるかに呼吸しやすいです。当方、重度の花粉症です。薬を飲まなければくしゃみやかゆみはおろか熱まで出ます。
5分程で鼻が出るくらいの花粉量でヒルクライム1時間半ほど登りましたがくしゃみひとつ出ません。

(中略)
前後にそれぞれ粗めと細かめの呼吸する部分があり、花粉症の場合は細かい方を使用します。粗い方は虫は防げる程度です。

(中略)
当然着用するよりしない方が呼吸は楽ですが普通の白いマスクを着用しているくらい花粉症の症状のある方にはおすすめです。

一方で、評価の低いレビューも。

花粉の舞うこの時期にロードバイク用として利用。

マスクの部分は、生地の隙間が目で見えてスカスカです。
よって、気休め程度です。しかも、アイウエアは、しっかりと曇るので、むしろマイナスでした。

スポーツをする上では、普通のマスクよりは見た目がいいのと
顔にフィットする事、生地がスカスカなので呼吸は少し楽
以上が、評価できるところですかね。

呼吸の荒くならない程度の運動であれば、
もしかすると、アイウエアも曇ずらくなるのかもしれません。

私の利用目的とは、あいませんでした。
残念・・・。

ただ、この方は目の粗いフィルター面で使用していたようですね。海外ブランドの商品は、説明がわかりにくい部分もあるかもしれません。商品の特性を知らずに使うとかなりもったいない買い物になってしまいます。

NAROO MASK X5s

「X5s」の「s」は、shortの頭文字を取ったsという分かりやすい記号。

顎までの長さのマスクである。sの表記のない「X5」は首までの長さがあり、肌寒い季節のネックウォーマーとして活躍する。

X5sシリーズは短いだけで、機能はX5と一緒である。暖かくなった春先から秋まで使用可能だ。ネックウォーマーを持っている人は、冬でももちろん使用できるので、まずはX5sを購入すればよいだろう。

カラーバリエーションも豊富なので好みに合わせて選べます。

NAROO MASK X5

X5シリーズは首元までの長いマスク。春でもまだ肌寒い時期であればこちらを購入しておいても良いかもしれない。

首元にはけい動脈などの太い血管が集まっているので、ここを温めるだけで体の温まり方は違う。マフラーと同じ効果が期待できます。

また、その長さを使用して上記のように様々な使い方をオフィシャルで提案している。

が、こんな使い方しねぇな。と思う次第である。

季節に合わせて選ぶXナンバー

さて、X5シリーズはオールシーズンを想定したマスクだが、さらに夏や冬といった季節に合わせたマスクも展開されている。これは数字の部分をチェックすればOKだ。

数字が大きいほど生地が厚く温かいと考えると良い。

つまり、X1が最も薄い夏用、X5およびX5sはオールシーズン、そしてX9が最も厚みのある冬用のマスクとなる。

NAROO MASK X1

NAROO MASK X9

X9は冬用で防風と保温の効果に優れているが、乾きの早い最高級機能性原糸X-FIBERを使用した二重構造になっており、汗の吸収と排出性能にも優れている。

この二重構造のおかげで、自分の呼気によるゴーグルやメガネの曇りも軽減しており、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツでも問題なく使用出来るので山が好きな人にもオススメだ。

以上が、NAROO MASKの定番Xシリーズのラインナップである。

花粉症対策としては、まずはX5sで自分に合っているマスクか試してみるのがオススメだ。価格も財布にも優しい。

口とマスクの接触を防ぐT-BONE5,R5

NAROO MASKはスポーツマスク専門ブランドというだけあり、さらに高機能なマスクも展開している。

マスクと口・鼻が直接接触しない立体的な空間を設けたこれらのシリーズは、より呼吸も楽になり、会話もしやすい特徴がある。

ヒルクライムなど心拍数が高まるシーンでも、このマスクならばパフォーマンスを下げることなく花粉症対策ができる。坂バカにオススメのマスクだ。

NAROO MASK T-BORN5

まずは、T-BORN5。写真を見てわかるように口の部分が明らかにもっこりと立体的になっている。

秘密はこのガード部分。また、目元にノースクリップという機構を設けたことで、マスクが鼻のラインに密着しやすく、呼気が鼻背(目元の部分)から排出されないようになっており、サングラスの曇りを防止している。

NAROO MASK R5

NAROO MASKの最上位モデルR5。

マスク本体にフレームが組み込まれている立体マスク。全体的にメッシュ構造で通気性も高い。

マスクをつけていることを忘れるくらい楽に呼吸が出来、最高のパフォーマンスを発揮出来るということだ。

最もスマートで速そうなマスクR5。値段もハイである。

いきなりこれを購入するのはちょっと冒険な気がする。

高機能フィルターのFシリーズ

花粉に加えて、排気ガス、PM2.5、黄砂などの大気中のゴミを効果的にシャットアウトする高機能フィルターのFシリーズ。

普段あまり気にしていないが、街中のライドではこれくらいのマスクをしても良いのかもしれない。自転車通勤で毎日街中を走るツーキニストにオススメしたい。

NAROO MASK F5

かなり大げさなマスクになってきているが、大気汚染から自衛するにはこのくらいの物々しさも必要なのか。

大型フィルターを内蔵して、バルブ弁機構を持っている。

息を吐くときは弁がオートでオープンし、息を吸うときは弁がしっかりクローズして、フィルターを通して綺麗な空気を取り入れてくれる優れものである。

バンダナタイプNAROO MASK KANAVAL

ここまでは、基本的にマスクの性能に特化したマスクを紹介してきたが、最後に紹介するのはマスクのファッション性に注力したシリーズがKANAVAL

こちらはもちろん花粉症対策としては心もとない。主にUVカット性能(91%カット)を期待した日焼け対策に少しファッション性の高いバンダナやフェイスガードが欲しい人にオススメだ。

バリエーション豊富なKANAVAL

ファッション性を重視したKANAVALは、デザインのバリエーションがとても豊富なので好みで選ぶことが可能。以下の12種類の取り扱いを確認した。同じ青のように見えても微妙に違う細かいバリエーションを提供している。

以上が、スポーツマスク専門のNAROO MASKのラインナップである。これだけでも十分なバリエーションがあるが、もう一つ紹介したいブランドがある。

RESPROレスプロ マスク

RESPRO(レスプロ)は、NAROO MASKと違うのはマスクとフィルターが別になっている点である。バイクのシーンでの特に排気ガスなどの汚染された外気や粉塵から身を守るために開発された有害微粒子対策用のマスク。

まずはそのフィルターが高性能であること、そして、オートバイや自転車などのスポーツでも機能的で使いやすくデザインやパーツの細部にまでこだわり抜かれて作られており、近年のマスクの原型となったと言われるほどのパイオニアブランド。

RESPROマスクの特徴

密閉性の優れたアウターシェルマスク

普通のマスクでは、顔の輪郭とマスクにどうしても隙間が生まれてしまい、マスク面以外から外気が入ってしまうリスクがある。

レスプロのマスクはその点で顔と一体感を持ちやすい構造になっており、顔とマスクの密閉性に優れています。

排気用バルブ

密閉性が高まると呼吸もしづらくなるが、レスプロマスクはこれを解決する手法として、排気用のバルブを採用している。バルブは排気のみの一方通行になっているため、息を吸う際にはきちんとフィルターを通った外気を取り入れるように工夫されています。

RESPRO定番のシティマスク

RESPROの定番はシティマスク。アウターシェル素材がネオプレーンの基本型。

まずはRESPROの機能性を確かめたい人はこちらから試してみても良い。

ロードバイクには、スポーツタマスク

さらにスポーツシーンでアクティブで運動量の多いロードバイクや夏の暑い時期の使用を想定して作られたのが「スポーツタマスク」頬の部分がメッシュになった通気性を持たせたスポーツモデル。

レスプロの交換用フィルターは「ガス用」か「粒子用」で選ぶ

マスクとフィルターが別になっているのがレスプロの特徴の一つであるが、フィルターごとにターゲットにする汚染物質が異なる。主に「ガス用」か「粒子用」でフィルターが異なる。

粒子用フィルター

花粉、PM2.5、黄砂など微粒子に特化したフィルター。粒子状物質の捕捉に優れたHEPAフィルターを採用している。花粉症対策にはこちらを選ぼう。

スポーツ用マスクはこちらのフィルターが最初から付属されている。

ガス用フィルター

排気ガスに含まれる有害物質の酸化窒素、炭化水素、二酸化硫黄などのガスを捕捉するフィルター。ガスは化学的に捕える力が必要になるため、活性炭素ろ過材などケミカル・フィルターを採用している。

自転車通勤ならこちらで間違いない。

花粉症対策にスポーツマスクまとめ

NAROO MASK、RESPROともにマスクの性能に優れていることがわかったが、まずはスポーツマスクを試してみるという意味で、チャレンジしやすいNAROO MASK X5sをオススメしたい。

これで気に入ったら、NAROO MASK R5などより高性能な立体マスクへ進化させていく流れがスムーズだろう。

ちょっと高価だが、RESPROを選ぶなら、花粉症対策かつロードバイクなら間違いなく「スポーツタマスク」一択だ。

花粉症対策にまずはNAROO X5s

花粉症対策には、目の細かいフィルター面を使用することをお忘れなく。

気に入ったらバージョンアップNAROO MASK R5

高性能フィルターで選ぶならRESPROスポーツタマスク