以前、おすすめ自転車漫画の記事でも紹介した「ろんぐらいだぁす」のテレビアニメが今週末10/8から放映開始される。
この「ろんぐらいだぁす」は絵がなんともオタク向けで普通のロードバイク乗りは敬遠してしまうだろうことが予測される。私も最初に漫画を読むまでためらった。しかし、読んでみると意外とちゃんと自転車の乗り方、コツなどについてしっかり描かれているし、実際の街や峠、寄り道スポットなどが丁寧に取材されていて、自分のロードバイクライフに役立つ情報も多いので、騙されたと思って一度、見てみてほしい。
このPVを見るとまず一般のローディは見る気が無くなると思われる。もう少し我慢して付き合ってほしい。
簡単に言えば、「ろんぐらいだぁす」は自転車ストーリー漫画ではない。一話完結モノで気軽に読むタイプの漫画である。極端な話、ストーリー性は皆無なのでじっくり読み込んでいく要素もない。だからいつでも簡単に楽しめる自転車乗りのあるあるネタのコミックと考えて貰えば良いだろう。
まとめ買い
TVアニメ「ろんぐらいだぁす」を10倍楽しむ3つの方法
その1 「日常系」なので、広い心で観る
先ほども言った通り、ろんぐらいだぁすは、基本的にコロコロしたかわいい女の子が、自転車に乗って街を走っているだけの漫画でストーリー性は皆無である。
漫画・アニメのジャンルで言うと「日常系」と呼ばれるものである。
日常系とは、「劇的なストーリー展開を極力排除した、登場人物達が送る日常を淡々と描写するもの」。作品全体の雰囲気・空気感を楽しむのが主な楽しみ方である
つまり、「ろんぐらいだぁす」も、主人公には特別な設定も目的もなく、ただ自転車にまつわる日常を描いているだけのアニメとなる。
ストーリーに山場もなければ谷もない。ライバルもいないし、特殊な事件も起こらない。
この日常系は、オタクに一定の支持を得ているアニメで「らき☆すた」「けいおん」などの人気作がある。
けいおんの試し読みの1ページはこんな感じである。1ページ中に何か変わったことはないのがわかる。
このように「日常系」漫画はなかなか楽しみ方が難しい。オタクではない一般人はこれまで接点がなかったジャンルだろう。そこで、ロードバイクをきっかけに「ろんぐらいだぁす」のアニメを見た人は、何も起こらないことにびっくりすると思うが、「日常系」はそういうものであると広い心で観ることが重要だ。「このアニメ何も起きないじゃん!」は禁句である。
日常系は、空気感を味わうものである。
その空気感に興味を持てないので辛い時もあると思う。そこはぐっと堪えて自転車が出てくるシーンを待とう。
その2 自転車さんぽ番組だと考える
前述の通り、「ろんぐらいだぁす」にはストーリーがない。
その代わりに実際の街並みや峠、リアルなロードバイク寄り道スポットが見所として登場する。これこそが最も楽しむポイントである。
つまり、アニメなどは一旦忘れて、自転車で散歩している番組だと思えば楽しむことができるだろう。
テレビのバラエティ番組を想像するとより具体的に楽しみ方が理解できる。最近のバラエティ番組には「さんぽ番組」が多くて人気である。ちぃ散歩や、ぶらり途中下車の旅から始まり、最近では有吉の正直散歩など、たくさん思いつくだろう。
太川陽介と蛭子さんの「路線バスの旅」なども同じジャンルだろう。
これら「さんぽ番組」も特に何も起こらない。タレントが街に出てぶらぶらしているだけだ。そのゆるさが最近では人気である。アニメの「日常系」に通じる感覚だと個人的には考えている。最近の視聴者は押し着せがましいフィクションを見せられるならば、何も起こらない日常を見たいのではないだろうか。
そんな背景もあり、人気の「散歩番組」が、実写ではなくアニメに、さんぽではなく自転車に、変えたアニメが「ろんぐらいだぁす」と考えると、楽しみ方がわかりやすくなったのではないだろうか?
そう、テレビの前でお茶でも飲みながらボーーッとみればいいのだ。ドキワクを期待してはいけない。
その3 登場した場所をロードバイクで「走る」
最後は、自転車乗りの強みを最大限に生かす楽しみ方だ。
「走るだけ」
ろんぐらいだぁすに出てきた場所を、愛車のロードバイクで走るるのだ。
漫画やアニメで見たのと実際に行くのでは全然違う。
私も以前「ろんぐらいだぁす」に登場したヤビツ峠や、境川サイクリングロード付近にある「飯田牧場」を実際にロードバイクで走った。
漫画の中で主人公たちがうまそうに食べていたジェラートは絶品だった。店内には「ろんぐらいだぁす」の作者のサインも飾ってあった。
他にも渋峠、しまなみ海道、東京湾一周などなど、実際にロードバイクで楽しめる道が漫画には登場するので、アニメでも確認して気になった場所は、次の週末ライドの目的地としてメモるというのが、ロードバイク乗りにとって最高の楽しみ方になるだろう。
実際、「ろんぐらいだぁす」はコミックとは別に、ツーリングガイドブックも出していて、こちらは実際に使えるガイドブックとなっていて、文章が主体のものである。ちょっと高いが、使える情報も満載である。
まとめ買いも
10/8スタートの「ろんぐらいだぁす」放映日時
民放 土曜 22:30 – 23:00
- TOKYO MX
- KBS京都
- サンテレビ
BS 日曜 3:30 – 4:00(土曜深夜)
- BS11
民放で放映がない地域の人は、BS放送なら日本全域対象なのでそちらを録画して楽しむのをお勧めする。
(10/25追記)Amazonプライムビデオでも最新話を同時配信
アマゾンをぼんやり見ていたら、「ろんぐらいだぁす」のビデオ無料配信されていた。
年額3980円(340円/月)でいつでも観れるので気が向いたらどうぞ。
ウォーキングデッドなど海外ドラマやアニメもあるのでお得だす。