今年は佐渡島ロングライド210km完走を果たした。佐渡の大自然の未踏だった道を走り切る感動は無類であった。しかし、最近ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャを観戦していると男の闘争心に日がつく。ロードレースみたいな何かに出て真剣に走ってみたい。でも、マジ過ぎるガチレースじゃなくて、なんか素人が出てもえへへとごまかしが効くイベントがいい。ちょい辛いくらいのレース。
人間不思議なもので思えば願うと叶うもので、ちょうど情報が飛び込んでくる。
BICYCLE CLUB10月号のメイン特集「グランフォンド完全攻略」だ。
中でも、ニセコグランフォンドはUCI公認のアマチュアレースで上位25%でフィニッシュすると、なんと世界大会に出場する権利を獲得できる。今年はすでに7/10に実施済みなので、ちょうど1年後の来年を目指して、今から世界を目指すことを密かに決意した。
グランフォンドとは?
ツール・ド・フランスで実際のレースで走ったコースを走る「エタップドゥツール」や「ラ・ピナサイクリングマラソン」などヨーロッパでは超絶人気のグランフォンド。ちょうど、ロードレースとロングライドを融合したようなイベント。日本のロングライドイベント、グランフォンドの多くはタイム計測を行わないが、ヨーロッパのグランフォンドはタイム計測を行い、厳しい足切り時間以内に感想を目指すアマチュアの長距離レースとなっている。距離は大体121km〜160km。そして、2016年7月に日本でも国内初のタイム計測を行う本場のグファンフォンドが北海道のニセコで開催された。ヨーロッパではガチレーサーがトップを争い、趣味ライダーは制限時間内の完走を目指すと、脚力によって住み分けができているようだ。
このニセコグランフォンドならば、貧脚を隠して上位を目指しつつ、力尽きたら元々完走を目指してただけだしとしらこい顔しても大丈夫じゃないか!もってこいである。
ニセコクラシック(グランフォンド)を攻略せよ!
ニセコで開催されるグランフォンドの正式名称は、「ニセコクラシック」。その開催の歴史はまだまだ浅い。しかし2016年からUCI公認のレースとなり、「UCIグランフォンドワールドシリーズ」の予選レースに位置付けられた。
ライダーは8つの年齢別カテゴリに分けられ19-34, 35-39, 40-44, 45-49, 50-54, 55-59, 60-64, 65+)年代別上位25%に入れば、9月の「UCIグランフォンド世界選手権」への出場券が獲得することができる。
これまで世界を目指したことなどなかったが、急に目の前に世界が落ちてきた。これは拾えるならば拾ってみたい。しかも、2016年の参加者は635人(140km,70kmコースの合計)150位に入れば世界だ!
でも、忘れてた俺は貧脚だ。しかも出場者みんな相当速いんでしょうね。
ニセコクラシック(グランフォンド)コースプロフィール
140kmコース
スタートからアップダウンを繰り返し、北海道最高KOMであるニセコパノラマラインを越えた後、日本海まで一気に下降。(チセヌプリ、標高800m)レース後半もフィニッシュまでに三度のアップダウンを繰り返し、獲得標高は2362mを越える本格的な山岳コース。
かなりキツそう。なめてた。ちょっとしたヨーロッパのワンデーレースくらいの辛さだ。この距離を目一杯で走り続けるのは相当な覚悟が必要だ。
覚悟はいいか?俺はできてる。
70kmコース
70kmコースは中規模のアップダウンを繰り返し、獲得標高1125mの比較的走りやすい設定。フィニッシュは140kmコースと同じグランヒラフスキー場会場となる。
UCIグランフォンド対象レースカテゴリー
ニセコクラシックはUCIのカテゴリー分けが採用されている。各カテゴリー上位25%
- 140km・男子・19歳~34歳
- 140km・男子・35歳~39歳
- 140km・男子・40歳~44歳
- 140km・男子・45歳~49歳
- 70km・男子・50歳~54歳
- 70km・男子・55歳~59歳
- 70km・男子・60歳~64歳
- 70km・男子・65歳~
女子の部
- 70km・女子・19歳~34歳
- 70km・女子・35歳~39歳
- 70km・女子・40歳~44歳
- 70km・女子・45歳~49歳
- 70km・女子・50歳~54歳
- 70km・女子・55歳~59歳
ニセコクラシック(グランフォンド)2016年大会リザルト
- 参加人数:635人
- 完走率:84.3%
- 優勝者タイム:3時間56分(時速35.5km)
- 最終完走者タイム:5時間16分
さらに公式サイトに各カテゴリー上位の名簿がアップされている。
ここから、男子140kmの上位25%の世界選手権出場権獲得の人数は以下の通り。
- 140km・男子・19歳~34歳 24人
- 140km・男子・35歳~39歳 14人
- 140km・男子・40歳~44歳 15人
- 140km・男子・45歳~49歳 15人
15人ならカテゴリの人数は4倍の60人ということか。少数精鋭っぽい。ガチライダーばかりなのか。
自分なりの勝算は?
優勝者の平均時速35km。まぁさすがにこれは若手だとして、脂ののった40代チームはもう少し遅いでしょう?
ちなみにJCF登録者はタイムが掲載されているリザルトがある。
ここから、40代で14位に入っていた方のタイムがわかった。
TAKAHASHI Hiroto チーム輪駄 4:15:54.09 (32.82km/h)
平均時速約33kmか、ガチだ。かなり厳しそうだなぁ。
1度ツール・ド・沖縄のコースを一人で走ったことがあるが、210kmで獲得標高2,632mで平均時速26kmほど。信号と休憩で落ちているとはいえ、それほど難易度変わらないだろう。平均時速30kmくらいなら目指せそうだが、はっきり言って今のままでははっきり言おう勝算はない!!
世界は一気に遥か彼方へ遠のいた。。。
2017年に向けた準備・攻略
さて、というわけでいつかは世界ということで、千里の道も一歩から。
それも、バイシクルクラブ10月号に特集されている。
バイシクルクラブ10月号記事:グランフォンドの極意
- 山岳を制するパワーセーブ
- ニュートラルが生む疲れない上りテク
- ラクに走れる下り&平地テク
- グランフォンド向けバイクセッティング(34X32T)
- 失敗しない補給マニュアル
この5つの項目について特集が組まれている。かなりグランフォンドに特化した参考になる記事だった。
心拍数を限界手前でキープとか、定番の疲れないダンシング、ギア比を最低速度から逆算して決めるとか、具体的に使える情報が多かった。
SX
目指せ!ニセコクラシックまとめ
ニセコクラシック。数少ないUCI公認のアマチュアグランフォンドとして、今後人気が拡大しそうである。もちろん、世界大会への色気は持ちつつも、まずは完走を目指して走るだけでも北海道の広大な大地を感じられて楽しそうである。
来年の夏に向けて特訓する時間は十分にある。
まずは、ニューバイクを手に入れるのも手か。
最近は特にスペシャライズドのバイクが気にあってます。
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