TREKのロードバイクシリーズEMONDA(エモンダ)とは?
EMONDA(エモンダ)は、アメリカの自転車メーカーTREK(トレック)のロードバイクシリーズの一つで、「超軽量」が売りのヒルクライムなどで活躍が期待出来るロードバイクである。
TREK(トレック)からは他に本格レース用シリーズMADONE(マドン)と、エンデュランスロードバイクという快適な乗り心地が売りのDOMANE(ドマーネ)というモデルがある。用途に応じて自分の気に入ったシリーズを選べるのがトレックのファンの財布を軽くするとかしないとか。というのもどれも特徴が明確で甲乙つけがたいロードバイクだからだ。
2018年のエモンダ記事を追加しました。最新情報はこちらを。(2017/8/1追加)
以下、2017年モデルの過去記事です。
今回は、EMONDA(エモンダ)の2017年モデルが買いなのか?調べてみた。
TREK(トレック) EMONDA(エモンダ)2017円モデルの変更点
TREK(トレック)のEMONDAの2017年モデルは、フレーム設計に変更は無し。カラーリングと価格が変更になっただけとのこと。
しかし、今回のエモンダ2017年モデル。個人的はかなりアリ。トレックの弱点とも言えたカラーリングがなかなか良いのである。そして、価格も円高を反映してか、SL6などは3万円近く安くなっていたりと、かなりのお買い得だ。昨年と同等だから当然といえば当然だが、特に目玉になるような変更がないのならば、価格を安くして還元してもらった方が買い手にとっては嬉しいから良い。
無理に変更点を作って価格据え置きだと、悩みが増えるだけである。
結論から言えば、エモンダ2017年モデルはマイナーチェンジだったが、カラーも綺麗に仕上がり、価格が値ごろなので、気にいるカラーがあれば買い!ではないか。
すでに店頭にも2017年verエモンダがディスプレイされ始めているので是非、気になるエモンダのカラーを実際に見に行ってみることをお勧めする。
EMONDA(エモンダ) 2017年モデル スペック&価格表
EMONDA(エモンダ) ALRシリーズ アルミロードバイク
まずはアルミフレームのALRシリーズから紹介。現在は、カーボン素材のフレームの方が軽量でロードバイクレースの世界では主流だが、トレックが加工もしやすいアルミ素材のロードバイクを市場に投入してから、アルミロードバイクも見直され人気が出てきている。トレックのエモンダのアルミロードバイクは剛性が強めなのでペダルを漕いだ力がダイレクトに伝わるスポーティな感覚を味わえる上に、乗り心地も固すぎるということもない。このあたりはトレックのフレーム設計がすぐれている所以だろう。
さて、まずは、ALRのスペックと価格を見ていこう。
EMONDA(エモンダ) ALR5
超軽量アルミロードバイクALR5。ロードバイクのエントリーモデルとしてお勧め。コンポーネントのギアやブレーキなどはすべてシマノの105で統一されていて、安全面でも心配が少ない点もオススメの理由。
- フレーム:Alpha 300シリーズ アルミニウム
- コンポーネント:シマノ 105
- 完成車重量:8.19kg
- 価格:¥189,000-(税込) ※(参考価格)2016年モデル ¥199,000-
2016年モデルに比べて、1万円安くなった2017年モデルのALR5は以下の3色展開。
Viper Red
これは昨年もあったカラーリング。プロロードバイクチームのバイクカラーのレプリカである。今年はチーム名が変わったのでTREK Segafredo(セガフレード)のロゴになっている。
Trek Black
次は新色のTrek Black。定番の黒をベースに差し色としてロゴのオレンジとブルーが入っている。暖色と寒色を混ぜるのが好きなのがトレックの特徴でもある。
Matte Green
潔いグリーンが目立つこと間違い無い。マットグリーンライトということでツヤ消しカラーなので、そこまでキツイ印象は無いと思う。イメージカラーが緑の人には是非お勧めである。都知事になった小池百合子さんにも是非。
ALR6 ※フレームセット販売予定
ALR6としてマットブラックカラーも新色の情報があったが、詳細は不明である。おそらく完成車で23万円くらいの価格だと思われる。詳細はショップにて聞いて欲しい。
EMONDA(エモンダ) SLシリーズ カーボンフレーム
超軽量ロードバイクシリーズの本領を発揮するのはやはりカーボンフレームだろう。そのミドルグレードモデルが、このSLシリーズである。初心者のエントリーロードバイクとしては、価格が20万円後半から30万円になってくるので少し高い印象を受けるかもしれない。しかし、ロードバイクを趣味にするぞ!と意気込みの高い人は是非こちらを選んで欲しい。イニシャルコストとして30万円は確かに高いが、3年も乗れば年間10万円程度、1ヶ月換算では1万円を切ってくるので、趣味にかけるお金としてはそれほど高くない。ウェアなど最初に購入することになりもう少しコストがかかるだろうが、それでも買ってしまった後は、ドリンクと補給食代くらいしかかからなくなるので、コストパフォーマンスはぐんぐん良くなるので安心してほしい。
では、SLシリーズのスペックと価格を見ていこう。
EMONDA(エモンダ) SL5
SLシリーズは、一つ下のグレードSシリーズとフレーム素材のグレードが違うが、フレーム設計で大きく違うのがサドル部分の構造である。より空力が良い構造になっている。このグレードならば、まず買って後悔するということはないだろう。最初の一台、アルミからの格上げの2台目として十分すぎるモデルである。そのSLシリーズの中のSL5は2色展開である。
- フレーム:Ultralight 500シリーズ OCLV カーボン
- コンポーネント:シマノ 105
- 完成車重量:7.82 kg
- 価格:¥299,000-(税込) ※(参考価格)2016年モデル ¥310,000-
SL5は2016年モデルに比べて11,000円ほど安くなった。
ALRと同じくViper Redモデルで、SL5としては新色である。こちらはロゴがBlack。トレックセガフレードチームロゴなどはなくプレーンなタイプ。オーソドックスで飽きがこないカラーリングである。
次はクイックシルバー。と聞くとX-menのすごく早く動ける人を思い出すが、まさにそんなイメージのカラーリングだと思う。カラーリングとしては、寒色でまとまっていてクールな印象を受ける。
EMONDA(エモンダ) SL6
SL5からは、コンポーネントがUltegra(アルテグラ)にアップグレードされている。2016年モデルではタイヤのグレードも上がる。その分軽量になっている。
- フレーム:Ultralight 500シリーズ OCLV カーボン
- コンポーネント:シマノ Ultegra(アルテグラ)
- 完成車重量:7.5 kg
- 価格:¥349,000-(税込) ※(参考価格)2016年モデル ¥380,000-
SL6は、2016年モデルに比べて、最もお買い得感が増している。なんと3万1000円も安くなった。しかも、私が一押しの新色も投入されている。
それがこれだ。
マットマットカリフォルニアブルー!
TREK STOREで実際に見たので自信を持って言えるがこのカラーが2017年モデルの一押しである。去年もし、このカラーがあったら、ピナレロを買わずにこちらのトレックエモンダを買ったかもしれない。
これがストアで撮影した写真である。マットブルーなので、光沢がないのがとても良い。うるさいブルーではなく、落ち着いたブルーである。是非一度店頭で見てみてもらいたい。一目惚れするかもしれない。
こちらは2016年もあったマットブラック。黒で統一されており、こちらもかなり印象の良いバイクである。ウェアの柄や色がどんな色でも全く問題ない究極のモノトーンバイクである。ホイールもリム側面が黒のものにすれば最高にオシャレである。忍者のように闇に消えるロードバイクになるだろう。ただし、危ないので、ライトは前後にバッチリつけることをお勧めする。
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トレックエモンダ 2017年モデルまとめ
エントリーロードバイクとしては、ALR5がオススメ。
コンポーネントも105で統一されているし、189,000円で8kgちょいの重量は軽くて最高である。ヒルクライムにはもちろんだが、ロングライドでも軽いことはメリットが大きい。乗り心地について不安な人は、ホイールをシマノのアルテグラなどのちょっといいホイールに変えたり、タイヤの太さを25cなど太めにすることで調整してみると良いだろう。
お金があるなら、SL6を
SL6は何と言っても2017年モデルとして、最高のお買い得感がある。
コンポーネントはアルテグラだし、カラーリングもこのグレードが最も素敵なマットブルーとマットブラックが選べる。完成車ならこのSL6グレードで間違い無いだろう。
私が買うならMatte Matte California Blueで即決!ローンで購入したいと思う。
悩むところはDOMANE(ドマーネ)も買えるところだ。
快適な乗り心地を追求する。週末は200kmくらい走るぞ!というロングライド派にはDOMANE(ドマーネ)というのが定説だが、こちらも試乗できたので、印象を書いておくと快適性を高めるためにフレーム設計がEmondaと全然違うISO Speadという仕組みがある。その恩恵も確かにあるが、だからと言って本気で漕いだ時にロスが大きくなっていると印象もなく良くできたバイクであった。その分、値段が高いのも頷ける。お金があるなら DOMANEはオススメである。
また、今年引退を予定しているカンチェラーラという偉大なプロロードバイクレーサーが設計に深く関わっている点もなかなか味わい深いのでオススメである。
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