雑誌ロードバイクベストバイ2017!リニューアルで「決める」ガイドブックに

春も近づくこの季節。

自転車に乗るのも楽しい時期に入りかけていて、サイクリングロードでもすれ違うロードバイクの数が増えてきた。

ショップの人も言っていたが、4月の新生活スタートに向けて、自転車が最も売れる時期らしい。そんな季節に向けて、ロードバイク購入ガイドブックも本屋に並び始めている。

先日は、BiCYCLE CLUB特別編集のロードバイクインプレッション2017」も発売されて紹介させていただいた。

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スペックだけではわかりづらい自転車の違いをインプレライダーたちによる試乗コメントでより深掘りして紹介している雑誌である。

今回は、2月25日に発売されたもう一つのロードバイク雑誌CYCLE SPORTS特別編集の「ロードバイクベストバイ2017」を紹介したい。

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大きくリニューアルされたロードバイクベストバイ2017

2017年版CYCLE SPORTSのロードバイク購入ガイドブックを手にとって最初に思ったことは「かなりコンセプトを変えてきたな。」ということ。

2016年版と並べてみると一発でわかる。表紙の印象が全く異なる。

同じ編集が制作しているのに1年でここまで変わるのか!とちょっと驚いた。

編集者が変わったのかなと思ったが、STAFF欄をチェックしてみると、編集長:田村浩さん、編集者:吉田宣光さんと全く同じだった。

私も昔、雑誌の編集をしていたが、当たり前だが、コンセプトワークによって出来上がる雑誌は全く異なるものになる。その結果がこの表紙に現れているのだろう。

まずは、読者のニーズを受けて、手間や労力を惜しまずリニューアルに踏み切ったCYCLE SPORTS編集部の姿勢を賞賛したい

しかし、雑誌として良くなったかどうかはまた別の話なので、さらに読み進めていこう。

大きく方向転換したロードバイクベストバイ2017

2016年版は「ビジュアル重視」のガイドブックだった。

去年は、2016版を購入してレポートした。

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2016年版の特徴は表紙からもわかるように「ビジュアル」に重きを置いている。

1台あたりに最大4ページの構成で、見開きで最新ロードバイクのかっこいい写真が印象的なガイドブックだった。もちろんスペック表と専門インプレライダーによる評価記事もしっかりおさえてあった。

そんな2016年版のガイドブックは、ソファーにゆったり座り、パラパラ雑誌をめくりながら、ロードバイクの写真を眺めながら、気になったバイクのページを熟読するスタイルでどちらかというと右脳の感性で最新ロードバイクを捉えるガイドブックだった。

これはこれで初心者にとっては使い易いガイドブックと私は評価している。

とかくわかりづらい専門用語や専門家レベルの知識による評価記事をメインにするよりも、ビジュアルから、気になるロードバイクを見つけるきっかけ作りになっていたのではないかと思う。

さて、2017年版ガイドブックはどうなったのだろうか。

読み進めていこう。

ロードバイクベストバイ2017は、決めるガイドブック

表紙のデザインから伝えられてくるメッセージと大筋のコンセプトを見ると、今年のCYCLE SPORTS編集部は、購入するロードバイクを決める意思決定までできるガイドブックを狙ったのではないかと思う。

自分にあったロードバイクを見つけるために必要なことは何か?

当然ガイドブックを購入するようなこれからロードバイクを始めようとする初心者は、その必要なことが何かがわからない人の方が多いだろう。

まずは、この必要なことをクリアにする編集記事から、ロードバイクベストバイ2017は始まる。

それは「目的」である。

ロードバイクに乗りたくなる「理由」はみんな何かしらある。

それは、弱虫ペダルがきっかけでも、友達が乗っているからでも、ツールドフランスを観て感動したからでも、ロードバイクという乗り物に興味を持ち、自分も乗ってみよう!と思った理由は比較的明確だ。

しかし、それだけではロードバイクを選ぶのは難しい。

自分にとってぴったりの相棒を見つけるには、ロードバイクになぜ乗るのか、どう乗りたいのか。その「目的」を決めることで、その目的に合わせたロードバイクを見つけることができるのだ。

目的(用途)は3つに分類

ロードバイクベストバイでは、大きく3つの目的を提案している。

  1. レース
  2. ロングライド
  3. ツーリング(旅)

である。

ゆくゆくはアマチュア市民レースや大会に出るくらいのアクティブなスポーツライドを目指す「レース

ゆっくりまったり、風や季節を感じ、風景を楽しみながら、適度なスポーツとして快適なライドを楽しむ「ロングライド

近年、リバイバルブームが始まりつつある、自転車旅にロードバイクを活用する。日本や世界中をロードバイクに荷物を積んでキャンプしながら、長距離の旅を楽しむ「ツーリング

これら3つの中で、最も自分がロードバイクに乗っているイメージがしっくりくる目的があれば、それぞれにあったロードバイクが紹介されるという算段だ。

さらに大事な予算(価格帯)のお話

目的が決まったら、あとは懐事情はもちろん必要だ。ロードバイクに使える予算は、「決める」ために重要な要素だ。こちらはシンプルに3つのグレードに分けられている。

予算(価格帯)

  1. ハイエンド   50万円以上
  2. ミドルグレード 21〜49万円
  3. エントリー   20万円以下

各メーカーの価格帯には大きなブレがない。最も上位グレードのロードバイクが欲しい場合は50万円以上のものを狙えばいい。とりあえず始めてみようという人は20万円以内で十分だと思う、できれば10万円以上のものから選んだほうがいいが。

というわけで、ガイドブックを読み進めていくと「目的」と「予算」が決まってくる。

繰り返しになるが、重要なのは「目的」だ。目的を軸にして予算は違うグレードのものも見てみると良いだろう。

ここまでの構成なら、比較的よくあるガイドブックだが、これに加えて、このロードバイクベストバイ2017の最後の特徴を紹介する。

ベストバイという文言はここからきているのだろう。

全国ショップ店長の投票による人気ランキングデータ

コンセプトの説明が長くなったがようやくロードバイク紹介記事へ。

見開きページにロードバイク本体写真とインプレライダーの評価記事、そしてスペックの記載がある。ここまではよくあるガイドブックである。

今回のガイドブックを通した大きな特徴は、ショップ店長による人気投票、つまり「ランキング」である。

右上にある「49」という数字が獲得票数である。

予算別目的別にランキング上位のロードバイクから順を追って紹介されていくのでわかりやすい。上の写真のページは、エントリーのレースモデル1位「CANNONDALE CAAD12

ランキングが万能であるとは言わないが、一つの指標として参考にしやすい。特に知識の少ない初心者にとっては非常に意思決定をサポートしてくれる指標になる。

さらに加えて、このモデルを選んだプロショップ店員のレビューコメントが記事内にレイアウトされている。

いわゆる名前付きコメントだ。

近年はメーカーやブランドなど、距離感の遠いものよりも、より身近な、近い目線の評価や信用の方が力がある。社台ファームのトマトより、千葉農家の斎藤さんのトマトの方がうまそうな印象がある。

インプレライダーの専門的な知識も参考になるのだが、専門的用語が多かったり、プロの世界観・レベルでの評価であり、少し目線が遠い。これを、ショップ店長というロードバイクの購入現場ぼ最前線にいる目線の近い人たちのレビューを加えることで、より実感を感じやすくしてくれている。

難点を挙げるとすれば、メジャーブランドのロードバイクの獲得票数が多く、マイナーブランドのロードバイクはあまりピックアップされていない傾向が強いこと。プロショップで取り扱っている台数が多いメジャーブランドが有利になってしまっているのは否めない。

ロードバイクベストバイ2017まとめ

昨年のガイドブックのビジュアル重視のコンセプトから一新して、ロードバイク購入時に必要な「目的」を明確にして、予算とともに最新モデルを分類して、さらに使い易いガイドに進化している。

プロショップ店長の投票とレビューを追加することで、Amazonなどでネットでは当たり前になっているランキングやレビューコメントに近い効果を雑誌上で表現して、読者が購入するロードバイクを「決める」ところまでサポートするガイドブックを目指している。

特にこれからロードバイクを始めたいが、どれを買ったら良いか悩んでいる初心者におすすめ。初めての1台を決める後押しをしてくれるだろう。

もちろん、すでにある程度の知識を持っている熟練者のローディもインプレライダーのコメントをチェックするのに使える。気になるロードバイクが掲載されているなら。

話は変わるが、BiCYCLE CLUBも別冊で大人のロードバイク入門なる雑誌を出していたりして、これはこれでロードバイク購入後のウェアやグッズ選びやら、ロードバイク作法など気になる雑誌になっている。また別途紹介したい。

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