その「道」を極める、伝える。
おとなの趣味 の「道」ガイドとして、何かをはじめるきっかけになればと「道≒ルート」を冠したサイトにした。なぜ、「道」なのか?責任者でてこい。と言われる前に説明しようと思う。
おとなになると、何かをはじめたくても、はじめるのが難しいことがある。
確かに時間は減ったが、それを補う知恵やお金も昔よりあるはずだが、新しいことに億劫になっている。かく言う私も、若いときほど貪欲に何かを欲しがることがなくなっていた。
40歳も近くなり、日々仕事をこなし、家族と過ごし、適度に遊び、充実はしていた。でも、どこか何か物足りない気分のようなものがあった。それは、家族と過ごすことで満たされるのとはまた別の、自分に対するもののように感じた。どこか、世間に納まっている自分、そのイメージ。社会に馴染んでいる、それは、別に悪いことではない。だが、どこか自分の「核」が薄くぼやけているような居心地の悪さ。そんなものを漠然と感じていた。
「最後に自分で自分を誉めたのはいつだったか?」
昔は、熱に当てられたように寝食を忘れ、何かに没頭した時間があった。テトリスにはまって、街にそびえるビルを見てもブロックをはめ込もうと錯覚をするほど、強い目的意識を持った時期があった。日々、そのことばかりを考え、悩みながらも行動していたあの頃、自分で進む感覚、自分を認められる充実感。
自転車(ロードバイク)を始めた私だが、最初は、しんどいの日々、自分の不甲斐なさを、ダメさを感じている。乗っても乗っても、疲れてペダルが重くなる。もっと速く走ろうとしても、体がついてこない、心臓がバクバク悲鳴をあげ、喉はカラカラにひりついている。
ただ、それでも、楽しいのだ。
いや、それが、楽しい。
自転車は、自分との対話を促してくれた。自分を再発見させてくれるツールだと思う。
いや、自転車じゃなくても構わない。
自ら没頭できる何か。日々挑戦する何か。仕事や家族など主体がぼやけない自分だけの何か。それを通して、自分を再び確認して、つらさや楽しさも含めて、自分が認められる、自分だけの充実感を味わえる。
そう、進むべき「道」が、きっと大人には必要だ。
そんな「道」を始めるガイドや、見つけようと思うきっかけになれば幸いである。
できれば、あなたのその「道」がスマホゲームじゃないことを願う。
バーチャルでも脳に刺激は入るが、五感を伴う行為であるリアルには負ける。
「道」は極める、「道」は伝わる、「道」はつながる。
Route92.netでは、自転車(ロードバイク)を中心に、ダイエット、映画、旅行、銭湯、グルメなど、おとな的に趣味の「道」を極める情報や、その「道」をちょっと知りたい初心者向けガイドやノウハウを徒然なるまま、リアルな情報として発信していきます。
来年には、ヨーロッパへ自転車旅行に出たいと思う。
2017年吉日
Route92
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