ブエルタ・ア・エスパーニャ2017開幕!今年は絶対見逃せない3つの理由!

2017年の今年も夏の終わりの8/19(土)〜9/10(日)の日程で、ブエルタ・ア・エスパーニャがいよいよ開幕する。

例年にも増して、このブエルタ・ア・エスパーニャが面白そうだ。ロードレースファンは絶対見逃せないレースだろう。

この魅力について、普段ロードレース観戦しない人にもぜひ伝えたい欲がふつふつと。

今年のブエルタを見逃せない3つの理由について、簡単に説明していきたい。

スポンサーリンク

3大グランツールの中で実は一番面白いのは「ブエルタ・ア・エスパーニャ」

3大グランツールとは、イタリア、フランス、スペインで毎年行われる3つのレースのことを言います。

  • 5月:ジロ・デ・イタリア
  • 7月:ツール・ド・フランス
  • 8月:ブエルタ・ア・エスパーニャ

知名度では「ツール・ド・フランス」が圧倒的に有名だろう。

しかし、レースの面白さでは「ブエルタ・ア・エスパーニャ」の方が面白いという人も多い。私もそう思う。

その秘密はブエルタ・ア・エスパーニャのレースレイアウトの激しさにある。

例えば2017年第15ステージは強烈。

最後30kmは、1つの大きな坂に見えるが、1級山岳プルチェ(8.5km、8%)と超級山岳オヤ・デ・ラ・モラ(19.3km、5.6%)が間に600mほどの下りを挟んで連続している。普通の人なら、自転車で1時間以上坂を登り続けるなんてほとんどしんじられないだろう。このステージは圧倒的に面白くなりそうです。

私はこの半分くらいの距離で1時間登り続けたことはありますが。。

通常レースは平坦なスプリントコースと山岳コースに分けられます。ツールドフランスに比べると、ブエルタ・ア・エスパーニャは圧倒的に強烈な山岳コースが多いのです。そして、山頂ゴールも多い。

実際に今年のブエルタとツールを比較してみよう。

2017年ブエルタ・ア・エスパーニャ構成

  • 山岳コース:13ステージ(山頂ゴール4ステージ)
  • スプリントコース:6ステージ
  • タイムトライアル:2ステージ

2017年ツール・ド・フランス構成

  • 山岳コース:10ステージ(山頂ゴール2ステージ)
  • スプリントコース:9ステージ
  • タイムトライアル:2ステージ

ブエルタは6割強が山岳コース(13ステージ)。しかも、山頂ゴールも多い

さらにブエルタエグいのは山岳指定されていない激坂を登ってゴールするステージも、この他に4つもある。

それに比べるとツールは山岳コースも少ないし、坂を比べてもブエルタよりゆるいのだ。この差が実はレースの面白さに圧倒的な差を生んでいる。

平坦スプリントコースは、最後まで動かない

スプリントコースだと、中盤がほとんど動きがない。100人以上の集団走行が4時間くらい続き、残り数kmからようやくレースが始まると行っても過言ではない。その間は実は見なくてもいい。

もちろん、最後数百メートルのゴールスプリントは熱くて面白いのだが、そのくらいの時間を見計らってテレビをつけてしまう。また、スプリントコースではほぼタイム差もつかないので、総合順位も変わらない。だから観戦と言ってもほとんど綺麗なヨーロッパの風景を楽しむということになる。それはそれで楽しいのですが。

一方、山岳コースはグランツールの華でしょう。

総合を狙うチームのエースは、全員がヒルクライムに強い。普通の人では登るのも難しい激坂を懸命に登り続けて、一人ずつ脱落していくレース展開は、真剣がどんどん研ぎ澄まされていくような緊張感を味わえる。

そして、山頂ゴールともなれば、最後の力を振り絞ったエースたちのアタック合戦を楽しむことができる。

そんなロードレースの醍醐味やレース展開を味わえる山岳コースが圧倒的に多いのが、ブエルタ・ア・エスパーニャの特徴だ。

今年の参加予定メンバーが激アツ!

コースもよければ、今年のブエルタは特別参加メンバーも熱い!

8/16に発表された暫定スタートリストから有力なエース選手をピックアップしてみる。

  • アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード)
  • クリス・フルーム(チームスカイ)
  • ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)
  • ファビオ・アル(アスタナ)
  • ヴィンセント・ニーバリ(バーレーンメリダ)
  • ロメン・バルデ(アージェイドゥゼル)
  • イルヌール・ザカリン(カチューシャ・アルペシン)
  • エステバン・チャベス(オリカ・スコット) イェーツ兄弟も揃って出場!

コンタドール、ニバリ、フルームと数年間しのぎを削ってきたメンバーが揃っているし、そこにマイカ(昨年ツール山岳賞)、ファビオ・アル(2015ブエルタ優勝)、バルデ(2年連続ツール表彰台)など、次世代の強力メンバーも揃っている。

気になる選手でいないのは、キンタナ、リッチー・ポート、バルベルデくらいで、ほとんどの有力選手が揃っていて、新旧天下一ロードレース大会のような様相を呈している。

このメンバーでブエルタを戦うとなれば面白くならないわけがない!

コンタドールラストラン!

そして、コンタドール。

昨年は引退を撤回したコンタドールだが、今年のブエルタ・ア・エスパーニャでついに引退を表明した!

今年のツール・ド・フランスでもなかなか結果は出せなかったが、果敢なアタックになんどもチャレンジして敢闘賞を2回獲得している。そのレーススタイルはストイックで、展開を生み出すまさに魅せるプロ選手なので引退が本当に残念だ。

ラストの舞台を生まれ故郷のスペインを選んだコンタドール。間違いなく優勝を狙ってくるだろう。

そのラストランの勇姿は見逃せない。

ブエルタを観戦する方法について

ブエルタ・ア・エスパーニャを視聴するには、スカパーのJ SPORTSに加入する必要があります。
スカパーの基本セットなどにJ SPORTSは含まれていないので、J SPORTSだけを選んで加入するのが一番コスパがいいです。

わかりにくいスカパーの視聴料金は以下の通り。

加入料:3,024円(初回のみ)
基本料:421円/月
J SPORTS:2,649円/月 (加入月は無料)

スカパーは視聴料は月額固定です。加入月は無料になり、翌月から視聴料金が発生することになります。

加入月は退会不可なので、翌月の1日に退会しても最低1ヶ月分の視聴料金がかかります。

ブエルタを見るだけなら、8月に加入して、9月に終わったら退会すれば1ヶ月分3,080円となります。

※加入料は別です。一度払っていれば1年以内の再加入では加入料は発生しないので、また春のクラシック時期に再加入すればOK

ネットで登録をすると視聴料500円ほど割引されます。

この記事にもう少し詳しく登録方法について解説しています。
https://route92.net/2016/11/09/post-1831/

(余談)

有名なロードレースアニメ映画の「茄子〜アンダルシアの夏」の舞台はこの「ブエルタ・ア・エスパーニャ」です。となってます。

映画でも登場した牛の看板