多摩川サイクリングロードのレトロ食堂たまりばと飛行機マニアたち[Route25]

春も近づき、週末も陽気が良くて、自転車に乗るのが気軽で楽しくなってきた。

今週は、平日はローラーに乗って、比較的効率よく自転車に乗れているので、週末のライドはちょっとのんびりポタリングと洒落込むことにした。

いつもなら、東京から郊外へと多摩川サイクリングロードを北上して、尾根幹や奥多摩へ行くことが多い。

尾根幹は適度なアップダウンがあって飽きずに走れる。

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最初と最後によみうりランドのV坂を入れるとかなり乗ったなーという気分も味わえる。

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一方、本気のロングライドのときは奥多摩を目指す。大変遠いので疲れるが、都民の森公園まで行くと1日乗ったなーという満足感は強い。

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この週末は、いつものルートと真逆に多摩川の河口を目指すことにした。

羽田空港まで街中から港湾のコンビナート地帯を抜けて、多摩川の河口へ。

そして、そこからは一気に多摩川を遡上し、二子玉川まで多摩川サイクリングロードを走った。

品川区の港湾地帯の週末はそれほど交通量も多くなく、トラックが少ないので比較的走りやすいのでウロウロしながら走り抜ける。羽田空港の管制塔が遠くに見えるので、それを目指して勘だけで走っている。

ロードバイクに乗り始めた頃は、事前にグーグルマップでルートをしっかり確認して、頭の中にルートを組み立ててから走りに出たものである。

しかし、ロードバイクに慣れてくると、多少道に迷ったところであまり気にならなくなってくる。ちょっとくらい遠回りしたってロードバイクならほんの少しのロスにしかならない。

特にポタリングでは、あてもなくぶらぶら走った方が楽しいことも多くありませんか

知らない街の知らない道を走っていると、こんなところにこんなものが!という発見が数多くあるからだ。

いつものルートは、安心のトレーニングルートで、過去の自分と向き合うのがメインだが、新しいルートは、新鮮な出会いがメインだ。だから道に迷うくらいが丁度いい

そんなこんなで道に迷い、途中、屋根にぽっかり穴の空いた廃墟を見つけたりしながら、羽田空港を過ぎ、多摩川を向こう側に渡り、川崎へ。

骨伝導ヘッドフォンから小さく流れるBGMが心地よい。

-自転車で音楽を聞きたい-周囲の音も聞こえる骨伝導ヘッドホン marsboy,CODEO
週末のロングライドの最中、ふと暇を持て余すことはないだろうか?ライド仲間の多いみなさんなら、こんな悩みはないのでしょうが、ロード仲間...

さらに南下してみる。

天気も良かったので、羽田空港を対岸から眺めてみようと思い立った。着陸する飛行機が見れるかもしれない。

南下すること10分ほど、川崎の工業地帯の風景を楽しみながらどんつきにある小さな公園を見つける。

川崎区市民健康の森は、飛行機マニア天国

入りにくいゲートをロードバイクを持ち上げて渡り、先へ進んでみる。

思った以上に雑木林は険しい。

未舗装路を進んで行くアドベンチャー感を楽しみながら本当にこっちへ進んで良いのかと不安にもなりつつ、先へ

急に舗装路に。そして、その先に開けた空間が。

すると結構たくさんの人が。

カメラを持ったおじさんたちが一定の間隔で佇んでいる。

羽田空港から数百メートルの対岸なので、飛行機のランディング風景を収めるのには絶好のポイントだったようだ。当たりだ!

私も飛行機をバシッと収めつつ。

ついでに、最近購入したミニドローンのDobbyで撮影を楽しむ。

自撮りの最終兵器ドローンDobbyをポケットに!ロードバイク自撮りに挑戦!
今日のテーマは、みなさんに共感してもらえるだろう。「ロードバイクに乗るかっこいい自分の姿を撮影したい」そんな誰しもが持つ願望...

まだまだドローン操作に慣れないので手ぶれするが、Go proのスマホアプリで簡単に編集してみると、それっぽくなるもんだ。

飛行機は数分おきに着陸してくるので、しかも、ANAに、JALに、海外の航空会社なども入れ替わりたちかわりでやってくるので、意外と飽きない。飛行機好きにはオススメのスポットだ。

そこから、来た道を戻り、多摩川サイクリングロードの最南端から遡上開始する。

ここまでで走り出して2時以上経過しており、疲れはないが腹が減っていた。どこかコンビニで補給しようと思っていたが、サイクリングロード沿いはあまり店がないものだ。

困りながらも走り続けていると、川崎駅も近い、六郷土手で今日イチの出会いが急に訪れた。

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食堂・たまりば・多摩RIVER

ダジャレである。

生姜焼き定食680円。

空腹のシチュエーションで、このリーズナブルなお誘い。

断るわけがない。

颯爽とロードバイクを降り、中へと進む。

大田区多摩川緑地管理事務所の施設内に食堂「たまりば」がある。

多摩川の土手に野球場があり、そのあとにシャワーを浴びたり、トイレに寄ったりできる施設で一般人に解放されている。建物はなかなか年季が入っていて、入りやすい雰囲気はなく、むしろ若干怪しい妖気を感じるくらいだ。

中に入ってみると子供の頃に通った公民館のような懐かしいリノリウムの廊下に飾りっ気のない談話室などがあり、その奥に食堂「たまりば」があった。

一言で言えば、素敵だ。

近所の主婦の二人組が世間話をしながら店を切り盛りしている。自転車で立ち寄った私は完全に異邦人である。しかし、特に拒絶やいぶかしがられることもないので居心地は悪くない。むしろいい。

唯一の欠点は薄暗いところか。

喫煙ライダーには嬉しい灰皿つきの食堂で、カレーやラーメン、そして生姜焼き定食などメニューの数は見ての通り多い。腹の具合に合わせて選びやすい。

生姜焼き定食を頼むと「少々お時間頂きます」とのこと。わかりました。返答し水を持って、席で待つ。一服し終わらないうちに生姜焼きはできた。

マヨネーズを自分で添えて、あとは食べるだけ。

暖かいご飯に味噌汁、生姜焼きに小鉢が付いていて680円。

相当満足度の高い遅めの昼食だった。

たまりば最高だ。

食べ終わって一服して帰路につく。

今日のクライマックスは「たまリバ」だった。

新しい場所を走るのは楽しいと再確認するポタリングだった。

また、誰かを連れて来たいと思う懐かしさを感じる食堂であった。

Route92